If_So_Ara

自転車ロードレースを翻訳するブログ『plenty of...』を書いています。 htt…

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自転車ロードレースを翻訳するブログ『plenty of...』を書いています。 https://zatsukan.ltd/

最近の記事

“スプリンター”という脚質を細分化したい

選手の脚質を表す単語の開発が必要だと思っています。 なぜなら飛躍的に向上する競技レベルに比べ、それを言い表す語彙の進化が止まっているから。脚質だけではなく戦略の表現もそうです。 例えば以下の選手は一般的にスプリンターと呼ばれる選手たちです。 フィリプセン、ピーダスン、ドゥリー、メルリール、コーイ、フルーネウェーヘン、ミラン、ファンポッペル、マシューズ、クリストフ、ユアン、カヴェンディッシュ とりあえず、ここで用いるスプリンターの定義とは「集団スプリントで勝てる選手」と

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    • 外国メディアは留目夕陽をどう見ているか?

      2024年も変わらずどんよりとした空気が漂う日本自転車ロードレース界。いや、良いニュースはイタリアらへんにあるのだけど誰もハッピーに報じない謎。(謎ではないのだけどファン歴浅いのでいまいちピンと来てない) そんな中、2023年”唯一”と言っていいハッピーニュースだったのが留目夕陽のEFエデュケーション・イージーポスト昇格。早速、合宿地→レースなチャレンジマヨルカの2戦に出場し、続くポルトガルのプロレース(ワールドツアーの一個下)も凄いメンバーのなか出場。そしてミラノ〜サンレ

      • ファンデルプールはジムで何の筋力トレーニングをしていますか?

        シクロクロス全然詳しくないので「やっぱマチュー強いなぁ〜」ぐらいしか感想なかった先日のCX世界選手権。日本から沢田時が出場したのは嬉しかったけど(結果はどうあれ)、織田聖の不出場は理由知ってもモヤモヤしてる。 そんでまぁ、その圧巻の強さで優勝したマチューがゲラント・トーマスのポッドキャストに登場して(去年の12月)、みんなが知りたいダブル世界王者の室内トレーニングについて答えていました。 ーーー Gトーマス:チームの皆が練習の後にジムに行き身体を鍛えているから、俺もやろ

        • コスパの悪き丸の内クリテリウム

          𓎡𓄿𓇋𓂧𓍯𓎡𓍢 𓋴𓍢𓂋𓍢 𓏏𓍯𓎡𓄿 𓉔𓇋𓅓𓄿𓆓𓇋𓈖𓎡𓄿𓇋𓍯 東京駅を望む丸の内で行われた「丸の内クリテリウム」。電飾つけたバイクが走るナイトレースはそれはそれはカッコよかった!…のだけど、勿体ないと思う点も目についたイベントだったので勝手に改善点をば。届けJCLにこの思い! コスパ悪きロードレース 1時間弱のレースで、盛り上がる瞬間が”フィニッシュ手前の10秒”だけなんてスポーツとしてコスパが悪すぎる。サガンもこの問題点については語っていたけど、野球やバスケのように点が

        “スプリンター”という脚質を細分化したい

          沢田時の完璧過ぎるPRツイートを徹底解説

          みんな沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)の凄さ、わかってないでしょ? ぶっちゃけ自分もマウンテンバイカー&シクロクロッサー&ロードレーサーとしての沢田時はわからんです。だって沢田時の走るレースどれも中継ないし。 しかし沢田時のSNSやnoteを読めば、彼の卓越した文章力・言語力・SNSセンスがわかります。例えば↓これ。 かっ…完璧だ。この投稿を見て震えましたよ。2019年ツール第13ステージでポーの激坂を唯一アウターで登ったアラフィリップを目撃し

          沢田時の完璧過ぎるPRツイートを徹底解説

          選手が発信する際に注意すべき10つのポイント

          100人以上の選手が出走するのに、勝者は1人と世知辛い競技こと「自転車ロードレース」。 そのためレースで自分が「どんな役割or走りをしたか」のアピールが、ファンやサポーターを増やす上で重要になってきます。 昨年は日本人選手による発信が活発になったシーズンだと思いました。その要因が東京五輪なのか、はたまたリーグの分裂なのかは分かりませんが、良い動きだと思いながら楽しんでおりました。 しかーし、みんな!! 雑!!! あまりにも発信が!!雑だよ!!! いい感じ風の写真に

          選手が発信する際に注意すべき10つのポイント

          このままだと「カラパスは運が良かっただけ」ってことになっちゃう話

          モビスターの「2016年ブエルタ振りのグランツール総合優勝」に対あうえう戦術的に分析した記事が極端に少ない。少なすぎる。えっ?マジでないの?分析しないままツールに行くの?スペインでは分析されまくっているのに英語メディアがモビスター&カラパスに興味ないだけなの?でもカラパスはイネオス移籍が確実視されているんじゃないの?ってぐらい消化不良です今季ジロ。 目ぼしいのは米Veloの記事↓ぐらい。 でもまぁ内容が薄い。このままでは「ライバルのデュムランが消えてサイモンが落ちてログリ

          このままだと「カラパスは運が良かっただけ」ってことになっちゃう話

          デヘントのこと書くつもりがアダム・ブライスの話が止まらない話

          日本で異様な人気のトーマス・デヘント先生。職人気質でレース後のインタビューがめちゃそっけないところとかキャラが立ってるし納得できる。ランス時代以降のプロトンには模範解答ばかりで個性が乏しい選手多いからね。 このブログのソースはそんなデヘントが30分ぐらい喋りまくるインタビュー。配信されたのは『The Cycling Podcast』という英国人ジャーナリスト3人によるポッドキャスト番組で、スポンサーにはRaphaや社長自身がヘビーリスナーで普通にメール投稿してきたり内容が気

          デヘントのこと書くつもりがアダム・ブライスの話が止まらない話

          ウィギンスがご意見番への道を順調に歩んでる話

          ユーロスポーツとズブズブの関係を作り上げることに成功したブラッドリー・ウィギンス。最初は「ランスを意識→毒舌に挑戦」してキャラ迷走してたけど、最近やっと視聴者に求めている役割と演じられるキャラの折衷点が見つかった様子。おまけに身体も絞れてツールに向けて調整が順調のよう。いいね。 そのウィギンスが語るTTにおけるマージナルゲイン講座のブログ書いた↑。このブログに出てくる「マージナルゲイン(1%の積み重ね)」という言葉は、実はチームスカイが自ら打ち出したスローガン…ではなくデイ

          ウィギンスがご意見番への道を順調に歩んでる話