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9mm滝善充がぶっ飛んでかっこいい理由4つ

皆さんは、滝善充なるギタリストを知っていますか。ロックバンド、9mm Parabellum Bullet(以下9mm)のギタリストで、9mmの楽曲を手がける作曲家でもあります。9mmで重要なメインギター演奏を担当しています。ギターの速弾きが特徴的で、ステージでは盛り上げるために走り回る動きを見せます。ファンの間では姓で「滝」と呼ばれています。名は「よしみつ」と読みます。数々の9mmの代表曲を作りました。ボーカリストの卓郎とともに、「キツネツキ」なるツーピースバンドのメンバーとして活動しています。他のアーティストへの楽曲提供、他バンドへのサポートメンバーとしての参加をしたこともあります。

滝善充(たきよしみつ)、2022年の9mmライブにて

滝はボーカリストの卓郎と、大学の同級生です。ドラマーのちひろに誘われて、卓郎とともに9mmに加入しました。滝はちひろとぶつかり合いながら、バンドメンバーとして次第になじんでいきました。同級生である卓郎とともにいることが多く、滝にとって、卓郎は親しい友人、バンドメンバーです。9mmとは別に活動していたバンド「jamming O.P.」のメンバーとして活動していました。9mmがメジャーデビューすると、jammingを休み、9mmでの活動に力を入れました。ステージでは毎回はちゃめちゃに動き、ギターを大げさな感じに弾いたりするプレイを魅せます。はちゃめちゃな滝の動きは、ベーシストの和彦にも影響を与えて、和彦も暴れ回りました。そのプレイは9mmの個性になりました。激しい演奏の様子から「ギターの妖精」、「ギターの仙人」と呼ばれました。数年前に身体の故障があって、9mmでの活動を休みました。後に復帰して、卓郎とともに「キツネツキ」を結成して、ドラムを演奏し、活動しています。9mmではほどほどに動いて、サポートメンバーとともに演奏しています。

この記事では、滝がはちゃめちゃにかっこいい理由を4つにまとめました。滝を初めて知る人、もっと知りたい人に向けて書きました。



★速いギタープレイと機材好き

滝のギター演奏は、とにかく速いのが特徴です。タッピングなる、ギターの指板に指をおさえて、横に弾く演奏法を主に使います。9mmの楽曲でよく使われる、速弾きの演奏は、9mmの作風として知られています。その演奏は、滝の個性です。楽曲内でのギターソロ、卓郎とのツインギター、ドラムとベースとともに轟音を響かせるなかで、ギターが目立ちます。9mmにとって、ギターは重要な立ち位置です。そして、滝のギターの響きで、ざらざらした歪みを出すエフェクターが付けられています。クリーンだけど、ざらざらした感触を持つ音は、9mmのカオスな音の個性を出しています。作曲では、カオスだけど、聞きやすい邦楽ロックの作風が愛されています。時には、自作エフェクターを作っています。エフェクター本体はさまざまな箱を使いました。スーパーファミコン、キョロちゃんの缶、石けん箱など、個性が独特です。滝は機材作りが好きで、遊び心も持っています。

「SUPER CHAOS」(スーパーカオス)、滝の自作エフェクター。スーパーファミコン本体を使い、エフェクター基盤とボタンを取り付けた。2009~2010年頃に使用していた。



★暴れまくるステージ

滝のパフォーマンスで、特徴的な動きが個性です。ステージで、ギターを弾きながら走り回り、ギターを回して暴れたり、時にはギターをほっといて、はちゃめちゃに動き回り、とにかく動き回って、迫力あるステージを魅せます。滝とともに暴れ回る和彦も、観客をノリノリに盛り上げます。一体、暴れながら、どうやって弾いているのか、不思議な技巧に驚きます。これらの動きを何回も見ていると、じっとしている直立不動のバンドに耐えられなくなります。9mm結成時は、メンバーが暴れることはなかったです。滝はおもしろいことをしたらいいかもしれないと思いついて、ステージで暴れるようになりました。でも、暴れているけど、観客に手を出したり、機材を壊すことはしません。ギターを壊すこともしません。滝は、「メーカーやクラフトマンの方が丹精こめて作り上げた機材を粗末にするのは、その人達に対しリスペクトが足りないことだ」と語っていました。機材を大切にしながら、常識の範囲内で暴れて、楽しませています。時々、卓郎は歌いながら、暴れている滝を気にかけることがあります。楽しませるパフォーマンスを見せる滝がファンから愛されています。

お腹を出すくらい、ギターを高く上げる滝。2010年の9mmライブにて。


ギターを弾きながらしゃがんで、はしゃぐ滝。2014年の9mm結成10周年の武道館ライブにて。




★多彩なプレイヤー

滝はバンドでギターを演奏しますが、実は、ギター以外の楽器も弾けます。キーボード、ドラムもやります。キーボードは、子供時代に習い事で演奏していました。キーボードで学んだ音楽を、ギターで生かしています。ドラムは、高校時代に組んだバンドで叩いていました。ギターは、中学時代に家にあったギターで始めました。キーボードからギターにした理由は、「男のくせにキーボードなんて」と周りから言われたことからです。滝の父親がバンドをしていたので、楽器に囲まれた生活を過ごしていました。9mmではギター演奏を常にしていますが、ハプニングがあった時に、ギターの代わりにキーボードを演奏していたことがあります。さらに、口笛もハーモニカも得意です。音感が良く、さまざまが楽器をすぐ弾ける、柔軟性を持ったプレイヤーです。

ハーモニカを吹く滝。2012年のMTVジャパンのアンプラグドライブにて。



★純粋な姿勢

滝はステージで暴れたり、演奏でまっすぐに激しく、まじめに弾いて、近寄りがたい厳しい雰囲気がありますが、普段の彼はのほほんとした、穏やかな雰囲気です。卓郎から見た滝は、「周りになじみやすい人」と語っていました。ちひろから見た滝は、「何かおもしろそう」と思っていました。音楽に対して、単に曲を作るのではなく、遊び心と演奏技術を盛りこむところが、滝の姿勢です。楽器を大切にしながら、いろんな弾き方を試して、好奇心を持ち続けています。音楽を純粋に楽しみ、奏でる様子が素敵です。


以上、滝がぶっ飛んでかっこいい理由4つでした。9mmの数々の名曲を作り上げた、滝の想像力は多くの邦楽ロックファンを興奮させました。滝のギター演奏は、ただストロークするだけではなく、タッピングや速弾きが輝く、かっこいい動きを魅せます。演奏するだけではなく、ステージで走り回ったりして、観客を盛り上げていく滝を見て、ブリも楽しくなっていきます。ちなみに、滝の実家は農家で、米を育てています。育てた米は、9mm公式ショップで売られて、すぐに完売するほどの人気があります。9mmの楽曲を聞いて、滝のギターの音色、メロディーをよく聞いてみてください。おもしろい仕掛けや発見があります。

「滝家の米」。滝の実家で作られた、米のパッケージ。
9mm公式ショップで数量限定で販売された。


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