黄砂について、そして黄砂と付き合う

お久しぶりです。中の人です。
黄砂ひどいですね。なんでも砂漠化が進んで年々被害が大きくなっているのだとか…
洗車しても次の日にはドロドロ。
気象衛星にも映るほどの黄砂。
ちなみにうちは大きい羽箒で車をはたいてますが、黄色い粉が舞います。いやマジで。

そもそもこの黄砂のシステムというのは何でしょうかと軽く調べてみました。

>黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠や黄土高原など、乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象です。

>風によって大気中に舞い上げられた黄砂は、発生源地域周辺の農業生産や生活環境にしばしば重大な被害を与えるばかりでなく、大気中に浮遊し、黄砂粒子を核とした雲の発生・降水過程を通して地球全体の気候に影響を及ぼしています。

>また、海洋へも降下して、海洋表層のプランクトンへのミネラル分の供給を通して海洋の生態系にも大きな影響を与えていると考えられていますが、その量についてはまだ明確にはなっていません。

(環境省)
https://www.env.go.jp/air/dss/kousa_what/kousa_what.html

いやー迷惑ですね…
迷惑と言っても、出どころが砂漠でしかも年々拡大しているので、文句の言いどころがないところがまたなんというか。
しかも海洋生物にまで、まあ当然なんですけど影響を与えているとか…研究の成果を待ちたいところですが、何しろ海はでっかいですからね。すぐには結果が出ないでしょう。

また同じく環境省のサイトから拾いますが、

>黄砂の飛来と目、鼻、皮膚などのアレルギー症状と の関連が報告されており、目のかゆみ、結膜炎、鼻水 やくしゃみなどを引き起こすことがあることが報告されています。

花粉の時期、今は主にヒノキですけど、花粉を破壊してアレルゲンを放出させ、なんともまあ悲惨な状況にもなるらしいです…

また、黄砂の濃度が高い日ほど目、鼻、皮膚の症状 を発症する方が多くなることが報告されています。

そもそも黄砂の成分ってなんですかね…
なんでもスギ花粉の10分の1の大きさしかなく、洗濯物を干そうものなら繊維の隅々までくまなく行き渡り(ひぃぃ)アレルギー体質の方は着ることもできないお洋服の出来上がりですよ…

もちろん日本でも大迷惑な黄砂ですが、肝心の砂漠がある中国でもひどいことになっているらしく、ある年の大黄砂の北京の写真なんか、大気がほぼ真っ黄色。
とても外に出られる状況ではなかったでしょうね…かわいそうに…

もちろん植林などで砂漠化を食い止めようと、日本などが出資してプロジェクトを進めているんですが、植えたそばから周囲の住民が燃料として刈っていってしまうそうで。やめてくれ頼むから。

この黄砂、何が含まれているんでしょうか。
環境省が公表しているデータから、わかりやすく説明しましょう。
https://www.env.go.jp/air/dss/torikumi/chosa/data.html)


環境庁の公式PDFです。


こまかっ!!!!
まあ簡単に言うと黄砂の粒子には、石英や長石などの造岩鉱物、雲母、カオリナイト、緑泥石などの粘土鉱物を多く含み、中には真菌(わかりやすいもので言えば水虫やたむし、カンジタみたいなものの原因)を含むという大変なもの。そりゃアレルギー起きますわな…

>その金属類を細かく分析すると、アルミニウムを1とすると、カルシウムが 0.71、鉄が 0.52、ナトリウムが 0.39、マグネシウムが 0.31 となっていて、土壌に起源がないと考えられるアンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンも検出されています。 途中で大気汚染物質を取り込んで変質している可能性もあるのです。

(TBS NEWS DIGより)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/431121

単なる砂じゃないんです。大気汚染物質まで落下してくるわけですよ。
また金属アレルギーの人も反応してしまうわけで、コロナ対策と同じように、マスクの正しい着用、うがい手洗いの実施が大切になってきます。

花粉症の人にはダブルパンチ、その他の人にも、体に悪い大気汚染物質を体に取り込んでしまうことがあるため、やはりマスクの着用が必要になるというわけです。

ちなみに黄砂は4マイクロミリメートル(ミクロン)、つまり1mmの1000分の1の大きさですので、不織布マスクでないとカバーできません。

不織布マスクでPFE99%、VFE99%とあるものは、0.1マイクロミリメートルまで捕集することができます。大抵の不織布マスクはその機能を有していますから、0.1マイクロミリメートルとされるウイルス飛沫の拡散・濾過を99%防ぐことができます。
黄砂は4マイクロミリメートルなので、十分に捕集できます。また、都度取り替えて使用することで雑菌の繁殖も防げます。中の人の個人的には何もなかったら数時間ごと、せきやくしゃみをしてしまったらその都度、取り替えています。
今はこの機能を備えたマスクが、一箱500円前後で販売しています。

余談ですが、息のしやすいいわゆる「くちばし型」のマスクを愛用していますが、色んなカラーがあって、しかもゴムが痛くなく、色も本体とバイカラーになっているめっちゃおしゃれなマスクが売ってるんですよ!!
中の人の愛用品です。980円/40枚入りで少しお高めですが、オシャレとマスクを両立したい方にはホントにオススメです。くすみカラーの可愛い色が揃っていて、ファンデもつきにくく、血色もよく見えます。

男性も、黒は抵抗があるという方でも、グレーやベージュのマスクをスーツに合わせてカッコよくつけている人を見かけますね。

ただ布マスクやポリウレタンマスクは黄砂すら通してしまいます。洋服を外干しすると黄砂が繊維の中に潜り込むことは先述したとおりでして。それに不織布マスクと比べて取り替えが頻繁にはできないので、雑菌が繁殖しやすくなります。

なので不織布マスクを、汚れたらすぐ取り替えることで、清潔に使え、またフィルターの性能も維持できるということになるわけです。

これはコロナ感染予防にも共通していることですので、不織布マスクをする習慣が身についている人は特に意識することはなく黄砂を防げるでしょう、はい。

最近は見なくなりましたが、裏表逆につけたり、ノーズフィッターを曲げずに(鼻に沿わずに)使っている人は、スキマから黄砂ちゃんがコンニチワするのでご注意ください。もちろんコロナ飛沫も。

というわけで、今日は真面目に黄砂のお話でした。
花粉症、アレルギー体質の人にはもちろん、有害物質を吸い込んでしまうという点で健康な人にも問題な黄砂。
砂漠化の問題もあり、すぐには解決できそうもありませんから、うまく付き合っていくしかないですね。うーむ。

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