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プラスフードとは #5 SDGsはリサイクル等の延長ではない

「SDGs」という単語が世にちらほら出回る感じになって、テレビ番組等でも取り上げられる機会が出てきました。

「SDGsって聞くとどういう事かイメージできますか?」「えーと、リサイクルとかする?」これは街頭インタビューの様子でした。

確かになんとなく方向性は近いような感じがしますので、今の多くの人がその認識であっても、まだ意識がある方だとは思います。


ただ、リサイクルとかリユースの話だったらSDGsって言い換えしなくてよくありませんか?なんでわざわざ違う言葉を持ってきてるの?国連がリサイクルとSDGsって呼ぼうって言いだしたんでしょうか?


SDGsは持続可能な社会、つまり持続可能というのが非常に大きな要素なんだと思います。

「リサイクル」等よりは「フェアトレード」の方がSDGsの精神に近いものがあると思います。

自分がSDGsを何かと説明するのなら「ちょっと不便な事も許容して他者と末永く共存できる事」だと思います。

フェアトレードチョコは市販品より値段が高いわけですが、それでもカカオの生産者さんが普通の生活をするならこのぐらいの価格、という商品です。

逆に市販品価格のカカオはどうなってんの?その裏でカカオ生産者さんが安く買いたたかれ過ぎて貧困であっても自分達は目をつぶったままチョコ美味しいって今後も喜びますか?

こうなるとYESかNOかの二極論になりがちでしょうが、いきなりは0か100かは無理でもたまにはフェアトレード商品も購入してみるとか、その割合を自分の状況に応じて利用するぐらいは出来るのではないでしょうか。

「ちょっと不便な事も許容」というのはこういった事なんだと思います。

「いや、自分は常に1円でも安い物を買うのが当たり前だと思うからフェアトレード商品なんて絶対買いたくないね、自分が少しでも損するのは絶対に許せない」こういった考えも否定はしません。利得で考えればごく自然ではありますよね。

ただ、今後の時代、その考えって「古い考え」「化石の考え」とされるかもしれませんよって事です。この考えの裏は自分が利益とれれば他者を蹴落としても全然構わないというのが根底に隠れているかと思います。

(そして多くの人はそれを自覚はしていないでしょう)

ある程度の年齢行くと「自分が生きている間は短いからいいんだ」というのもあるかもしれませんが、それが自分の子ども世代や孫世代、その先の世代に苦しみを与える事になるなら、どうしたもんでしょうかね。


プラスフードは実は「ちょっと不便な事も許容して他者と末永く共存できる事」を出来る人かどうかが試される仕組みだと思います。

本当に不便で使えないというのを無理して使う必要はありませんが、「腹八分」という言葉もあるように10割中2割ぐらいの不便があっても8割得している事なら差し引き6割得という事で継続しても良いと思えるような人向きではあります。

だからこそ、加盟店さんから「受け取りに来るユーザー様には良い人が多くてビックリする」という声があるのだと思います。


実はお店さんに加盟店への説明をしていても「受け取った人から後でトラブルになりそうだから渡したくない」と断られる事があります。

恐らく過去に何か理不尽なクレーム等で嫌な思いをされた心の傷があるのでしょう。無料で受け取るユーザー様に対してあまり好印象を抱かれてない傾向が見られます。

そういったお店さんには、プラスフードのユーザー様の多くはこういった事情から安心して欲しいというのを私達はまだまだ伝えきれていないと反省しているところです。

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