プラスフード事務局

札幌で食品ロス削減サブスク「プラスフード」を運営しています。 中の人の感じる事、体験し…

プラスフード事務局

札幌で食品ロス削減サブスク「プラスフード」を運営しています。 中の人の感じる事、体験した事などをお店の方々やユーザーの皆様に知っていただきたいです。 そして生徒さんなど社会問題とは何か?を調べたい人向けの最前線の情報になればと思います。 https://plus-food.jp/

最近の記事

ノルマと自爆とフードロスと

月館さんがこんな記事を書かれてまして。 まずは皆さん読んでみて下さい。 ドリームキラー良くない 月館さんは高校生の進路について関わる立場なので、こんな事あったら衝撃受けるのも無理はないかと思います。 ですが。 残念ながらそれは少なからず過去の社会では存在はしていたと思います。 アパレルのみならず、そして今もあるかもしれません。 アパレル以外に目を向ければ過去にはノルマ不達成の時は自腹で買い取りしなきゃいけない「自爆」が存在して大問題になった、というケースもありますよね

    • とうもろこしの食品ロス削減に関するモヤモヤ

      プラスフードではこの夏の異常な暑さで先端不稔となり生育不良で市場に出荷出来なかったとうもろこしを1トンほどレスキューしました。 ちょうど、札幌市役所環境局の循環型社会推進課さんのプロジェクトにおいて、配布した加盟店さんには補助金支援が少し出るので農家さんも廃棄になるよりは少しはお金にして来年のタネ代を稼ぎたいという思惑としては合致しています。 他のnoteでの投稿でも書きましたが、私は食品ロス削減の問題を扱うにあたって「群盲、象を評す」には気を付けるようにしています。 今

      • 環境セミナーとイベントに行く人に読んで欲しい事

        札幌での事例で言うと・・・プラスフードがある札幌では、観光イベントでは「雪まつり」が海外にも知名度あるイベントですね。 他にも色々ありまして、ライラックまつり、ビアガーデン、YOSAKOI、オータムフェスト、ラーメンショー等がありますし、札幌近郊まで目を向ければライジングサンというイベントもあります。 当然これらのイベント主催者さんが気にするのは「何人来るか!?」という所が最重要課題になると思いますので入口戦略に重きを置くと思います。 昨年より来場者が下回れば担当者としては

        • フランチャイズで必須なただ一つの物

          何よりも大事なのは情熱プラスフードを運営していて、たまに「自分達の地区でもプラスフードをやってみたい」と問い合わせいただく事があります。 関心を持っていただいて有り難い限りです。 「始める場合は何が必要ですか?」とも聞かれますが、何よりも大事なのは情熱だと思っています。 プラスフードのサイトにもそういった方々向けのフランチャイズ制の資料ページはありますが、そこにも記載はしています。 現在のフランチャイズは無し2020年1月にスタートしてから3年半経過した2023年7月時点

        ノルマと自爆とフードロスと

          事業系のフードロスは本当のところ誰がやっているのか?

          この食パンは廃棄だったのかプラスフードの概念をわかりやすく伝える為に表現すると 「パン工場の売れ残り品も期限が近づいてしまうと、食品ロスになってしまいます。 捨ててしまうぐらいなら、誰か無料で貰ってくれる人がいたらいいと思いませんか?」 という所から興味を持ってもらって、「それだったら自分が食べて社会問題解決の一助になれば!」というユーザーさんに支えられているシステムです。 こういう写真見ると相当な量だなー!って感じる方は多いかと思います。 そして「もし、これが本当に捨てら

          事業系のフードロスは本当のところ誰がやっているのか?

          レビューサイト文化がフードロスの遠因?

          気付かれづらいフードロスの要因食品ロスやフードロス、その原因はなんですか?と聞くと 「作り過ぎ」とか「好き嫌い」とか「注文し過ぎた」等が挙げられます。 が、もっとその前段階のフードロス発生する土台的なものに目を向けると 普段の消費者さん側にも要因があるかもしれない、という話です。 そもそもレビューはどういう物か「一般のお客様の口コミ」という錦の御旗みたいになっていますが、それによりお店さんの評判や売上にも左右されてくる要素。 しかし、その一般の声という物を集めて商売をする立

          レビューサイト文化がフードロスの遠因?

          フードロスを無くそうとしてフードロスを生みだす話

          フードロスなくそう!って商品開発すると危険突然、皮肉の効いたタイトルですが、これは本当に起こる事です。 フードロスを無くそうとして逆に発生したら本末転倒じゃないか、って 笑う人ほど危険だと思います。 そういう人ほどその立場になったらアッサリ廃棄を作りそうです。 まず、具体例からどういう事か説明しますね。 例えばパン屋さん。パン業界でよくあるのはリメイク術。 わかりやすいのはラスクですが、他にフレンチトーストなどもそうです。 焼き立てパンがその日売れ残りました。 ラスクやフ

          フードロスを無くそうとしてフードロスを生みだす話

          食糧危機と食糧廃棄の矛盾

          矛盾する煽りの存在メディア等の情報発信では「地球上の人口増加により食糧不足になる!だから昆虫食など新たな食材の研究開発を!」というのがあり、 その一方で「地球上で何万トンもの食糧廃棄があるのは損失だから削減しよう!」という発信も見たり聞いたりすることはありますよね。 個別にみると色々難しい問題だとか壮大な問題だなとか色々あるわけですが、多分小さいお子さんあたりにこの二つをいっぺんに聞かせると 「じゃあ、その捨ててる食糧を足りない人にあげたら昆虫とか僕が食べなくてもいいんじゃ

          食糧危機と食糧廃棄の矛盾

          食品ロスの食材を活用してみたい方に読んで欲しい事

          廃棄食材使えば良い事になるし安上りで一石二鳥?たまーにご相談を受ける事があるのですが「食品ロスの廃棄を救いたいのでメニュー開発に協力してください」というパターン。 本人はとても良い事をする気満々の目を輝かせた状態で来るんですが、 時々そんな希望に満ちたものを打ち砕いてしまいます。 ほんと、すいません。 廃棄を救う!という意気込みは素晴らしいんです。 それが実現するともなれば確かに新聞やテレビの取材受けやすくもなるぐらい「良い事してるね!」って賞賛されるし、それでいて原材料費

          食品ロスの食材を活用してみたい方に読んで欲しい事

          SDGsに懐疑的な人に読んでいただきたい現状

          よく目にするSDGsの取り組むべき理由フードロス関連のSDGsを推奨するものはよく目にするわけですが その中でよく挙げられる理由は以下の物でしょうか。 1:コスト削減(経費節減) 2:CO2削減(環境問題) 3:ブランド価値の向上(CSR関連) 4:その他、顧客の支持や従業員の意識向上など。 ですがプラスフード事務局としてはこれらを諸手を挙げて推すつもりはありません。 何故かというと今の消費者さんの現状と合致しておらず、見せかけやまやかしの言葉のように表面的な発信でもあるよう

          SDGsに懐疑的な人に読んでいただきたい現状

          お店さんに感じて欲しい「フードシェア」のシェア

          フードシェアリングとはフードシェアリング、という言葉が登場しだしてから何年か経っていますが聞き馴染みはありますでしょうか? 「カーシェアリング」という言葉なら「車をシェアする」という事では理解しやすいですよね。 1台の車を使ってない時間に誰かに貸したりして有効利用する、という変則レンタカーみたいなイメージ。 じゃあフードシェアリングは食べ物を貸すって事??え、それはムリじゃない?? ・・・って思ってたのは食品ロス事業に取り組む前の私です。 フードシェアリングは食品ロスの削減

          お店さんに感じて欲しい「フードシェア」のシェア

          食品ロス年間600万トンや520万トン以外にもある廃棄

          環境省や農林水産省の発表などから日本の食品ロスは年間約600万トンだとか思っている方に読んでいただきたい話です。 その算出の意味を知ると廃棄はそれ以外にもあるという事がわかります。 恐らくあと300万トンぐらいはプラスされる筈です。 現状での発表内容日本の食品ロスは年間いくらか?と聞かれて約600万トンと答えられる人は事前に調べる等して関心高い人で凄いと思います。 現状の発表では最新が令和2年で522万トンとされて「過去最少!」ってなっておりますが、ややもするとそれが廃棄の

          食品ロス年間600万トンや520万トン以外にもある廃棄

          衣料品卸会社が何故食品ロス削減を手掛けるか?

          運営元は洋服の老舗卸会社実はプラスフードを運営している会社は創業100年まであとちょっとな札幌の卸売り会社です。 極端な事言うと、食品に今まで関係なかった会社でもやろうと思えばこういう事出来るから熱意と理解があれば誰でも出来ますよね!?っていう事でもあるかもしれません。 違う見方では食品に関係ないからこそ従来のしがらみとか関係なくフラットな関係から始める事が出来たとも言えます。 ネットショップ事業部では運営している会社ではネットショップ事業部があり、楽天などのECサイトで子

          衣料品卸会社が何故食品ロス削減を手掛けるか?

          プラスフードで受け取り出来るようになったユーザー様へ

          今回は実際のプラスフードユーザーさんがスタートアップガイドを読み込んで、1回は何かしら受け取りが出来たという段階以降で考えていただきたい内容です。 尚、初めての方がまずは1回受け取るまでの詳細説明は以下の通り。 次のステップは持続可能な受け取り方SDGsと謳ってるだけあって、実はユーザー様も持続可能な社会としての行動が試されてくるのがプラスフードの特徴です。 単純なお得さだけで考えると徐々に違和感を抱くかもしれません。 ふわっとした商品内容や、制限時間が短めな受け取り条件等

          プラスフードで受け取り出来るようになったユーザー様へ

          食品ロス削減サービスの地方展開を考える人に

          プラスフードは大都市だから出来た??食品ロス削減のアプリやサービスは他社さんでも展開しており、その中には別の地区にも展開が広がっているものもあります。 それに比べてプラスフードは札幌市のみの段階・・・。 時々、違う地区でもプラスフード導入はどうでしょうか?と聞かれる事がありますが何故か「でもそれは札幌の規模だから出来たんですよね」と言われる事があります。 なんとも言えないなとも思うのですが、私はその地区の核となる人の情熱次第で十分他のエリアでも出来ると思います。 確かに札

          食品ロス削減サービスの地方展開を考える人に

          SDGsを提言する人が自戒すべき事と、SDGsを評価する人に注目して欲しいポイント

          食品ロス削減という大義私達は食品ロス削減というテーマを元に行動してはいます。 それ自体は良い事とされるのですが、同時に自戒すべき事も心に留めているつもりです。 ある食品ロス削減イベントでおっしゃっていた事がそのまま当てはまるので今回はその共有です。 群盲象を評すとは何か実際に検索などするとwiki等にもあるので詳しい説明はそちらをご覧ください。 「視野の狭い者が多く集まり、それぞれの観点から述べて本質が見失われている喩え」とされるので特定の誰かを視野が狭いと貶めるつもりで

          SDGsを提言する人が自戒すべき事と、SDGsを評価する人に注目して欲しいポイント