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技適の話【中国製ワイヤレスキーボード】

最近、Amazonで購入した中華製キーボードの話です。

安くてキー配列やデザインも良くて反射的に買っていました。
デザイン、カラーリング、キー配列などが抜群にいいのです。
さらに年末セールで価格が3,000円台、クーポンも付いてお得!→即購入。

値段が安すぎて、あまり深く調べずに買ったのがまずかったです。
その後しばらくして商品発送のメールがありました。

発送後に商品ページを見ます。ところで接続方法は…USB無線とBluetoothのみ。
=「有線での接続ができない

え?

ここで気づいたのが遅かったです。安さにつられて有線だと思い込んでいたら無線キーボードだった…。

そして、この手のキーボードは「技適」の問題があるんですよね。中華製品は技適を通していない製品が多い。

技適なしは違法なので電源を入れられません。ブロガーとして情報発信している以上この辺りは慎重にいかないといけません。

発送済みでキャンセルはできないし、良さそうな商品なのでAmazonカスタマーQ&Aにて「技適は通っていますか?」とストレートに質問。

おそらく購入された方から返信があり「技適マークはない」とのこと。

これは販売元に問い合わせる必要がありそう。

出品者メッセージアシスタントにて…
>商品の詳細
>注文した商品の詳細を確認する
>メッセージを作成

「購入した商品なのですが、日本の技適(技術基準適合証明)は取得されているでしょうか?Q&Aでは技適マークが無いとのことですが、製品内部などに記載される場合もあるようなので確認のためご連絡差し上げました。」

恐ろしいほどストレートに聞いてしまう自分が怖い。

販売元からの返信はあるのだろうか?その日のうちに返信が来ました!いい反応速度です。

何回かやりとりをして、回答を得られました。

結論としては「日本の技適は取っていない」今後6~12ヶ月ほどの時間をかけて証明書を取得する予定という返答。

うーん、どうしようかな…でも普通に技適を取ってないと言われたのでダメですよね。

と考えているうちに商品が到着。やはり外観も触った感じも良い!けど無線でしか接続できないー。。。

ダメもとで、総務省の担当の方に聞いてみようか…。「メーカー側は技適を取るつもりらしいです」って言えば許可してくれる可能性を信じ…
(それほどまでに使いたいキーボードだったんですよね)

ということで「総務省沖縄総合通信事務所 監視調査課 技適マークのQ&A」へ連絡。

総務省の担当の方より(抜粋)

現時点で技適を取得していないものは使えません。
Bluetoothなどで一定の基準は満たしているはずですが、実際に測定して基準を超えるパターンもあり得るためです。
継続的に注意喚起をしていますが同様の商品は結構出回っており、販売時に規制や罰則がない状況が良くないんです。

つまり、現状で技適が通っていなければ将来取るって言ってもダメってこと。

なんとなくその結論は見えていましたが、やはりAmazon返品処理ということです。一応販売元にも経緯を説明して返金処理となりました。

Amazonの出品規約的にも技適がない商品は出品禁止のはずではあるんですが、ほとんど関係なく売られています。

この問題は結構根深いです。キーボードくらいでは捕まることはほぼ無いとはいえ、違法であるのは怖いです。

技適なしでの使用は「不法無線局の開設として1年以下の懲役か100万円以下の罰金」と定められています。

正直わからないで使っている場合も多いかと思います。

さらに強力な電波を飛ばせる無線機の中には消防、警察、防災といった重要 無線通信を妨害してしまう場合もあり、大変危険です。

このような製品を使うと、総務省と警察の捜査で逮捕までいく可能性もあるようなので本当に注意。

キーボードとかイヤホンとか、室内で使う範囲の弱い電波はそこまで問題にはならないのだけれど…

とにかく、しっかり法律を守って販売して欲しいですね。Amazonの規定も守ってくれるかは相手次第なのがつらい。

今のところ売っても法律上は犯罪にはならないのが良くないんですよ、ほんとに。

総務省の方にも注意喚起お願いしますと言われたので、こうしてnoteの記事にしています。

本当は普通に使ってレビューする予定でしたが…今回は以上になります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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