#15 「”北欧、暮らしの道具店”がすごい!」

今回は、「”北欧、暮らしの道具店”がすごい!」というテーマでプロダクトマネージャーとしてはちの推すサービスを紹介しています!

「北欧、暮らしの道具店」がすごい!

はち :今日は勝手に紹介シリーズ!これまでもABEMAがすごいとか、ブルーロックは最高だ!みたいな話をしてきましたけど、今日は「北欧暮らしの道具店」です。クラシコムさんという会社さんがやっていて、北欧の暮らしの道具を売ってるECです。何がすごいかって、色んなプロダクトマネージャーみんな真似した方がいいよっていうノウハウがめちゃくちゃ詰まっています。しかもそのポイントは一つでファンを作るのがめちゃくちゃうまい。北欧の暮らしをしたい人はみんなこれを見てると言っても過言ではないです。しかもそれをDtoC、いわゆるダイレクト・トゥ・コンシューマーで売ってるんですけど、その成長がえぐいっていうのと、その物を売るだけに飽き足らず、文化を配ってるみたいな世界なんですよ。なんでかっていうと、この北欧暮らしの雑貨店の特徴は物を売ることから始まってるんですけど、ブランドが強すぎて北欧のドラマ作ったり映画作ったりしてるんですよ。それだけ世界観を表現するためのいろんなことをやってますっていうところがすごくて。そのすごいポイントを僕は今日ひたすら紹介していきたいと思います。

ファンに届けるためのチャネル

はち :すごいポイントその1、ファンに届けるためのチャネルがめちゃくちゃある。一般的にファンになってもらうためのチャネルってSNSとか自社オウンドメディアとかが一般的ですよね。そうすると大体やるのって自社サイトとツイッターと、やってYouTubeみたいな。で、もう一声頑張ってる会社だとインスタもやってるみたいな感じだと思うんですよ。それが驚くなかれ北欧暮らしの雑貨店のチャネルを紹介します。一つ目ウェブサイト、二つ目自社アプリ、三つ目YouTube、四つ目インスタグラム、五つ目LINE、六つ目Facebook、七つ目ツイッター、八つ目ポッドキャスト。しかもそれぞれがですね、2022年時点の数字だとWebのMAU200万人が毎月訪れていて、スマホアプリダウンロード200万。YouTubeチャンネル登録者数52万マジでやばくないですか?インスタグラムフォロワー137万、LINE友達75万、Facebook総いいね43万、twitterフォロワー数4.7万。やばくないですか?

ジョン:いや、そうですね、伸びてそうですね。今ググりながら話を聞いてたんですけど、YouTubeとかも今50万を突破して55万突破してるんで、まだこれでも発展途上っていう。

はち :しかも、それらが全部超連動してるんですよ。まずウェブサイトとスマートフォンアプリは当然なんですけど、そのスマートフォンアプリの中にメディアがあって、その中である家庭のライフスタイル一日みたいなのが流れてて、その活字の記事があるんですね。ウェブででそれを読み終えたら、ここの写真に登場した食器とテーブルはここから買えますみたいなでECと繋がってますと。で、これの動画バージョンはYouTubeにありますって言って、YouTubeに飛んでいくと、その人の生活のYouTubeとかがあります。で、かつ、その一個一個の商品はインスタグラムとかツイッターで綺麗な写真で載ってて、そこからも買えるし、LINEのプッシュとかでも来るっていう全部が連動してて。しかもポッドキャストは何やってるかっていうと超ゆるいラジオやってて視聴者の投稿を読んで「それわかる。確かにそういう気持ちあるよね」みたいなことをひたすら話していて、共感をひたすらしていくっていうのを副社長なのかな、社長の妹さんがパーソナリティでやってて、めちゃくちゃゆるいし使ってる音とかも「ちゃぽ」みたいな音とかでめっちゃ癒し。何も考えずに、ただただ聞けるみたいなゆるい世界観で、そのブランドが全部に共通してあるんですよね。これがすごいポイント。

脅威のメルマガ開封率

はち :すごいポイント2を言うとメルマガ。メールマガジンはBtoBでもBtoCでもみんな上等手段としてやりますよね。メルマガの開封率いくつだと思いますか?

ジョン:さっきの話を聞くと、まあまあいきそう。

はち :ちなみに先に言っておくと、世の中の全てのメルマガの平均はだいたい20%ぐらいらしいんです。で、物によっては本当に全然知られていない特にBtoBとかだと5%とかが普通ですね。で、BtoCのいろんな知られているものも含めて、上なものも含めて、トータルで平均20%とかなんですよ。その前提でこの北欧暮らしの道具点はいくつでしょう?

ジョン:50?

はち :惜しい45-6。やばくないですか?しかもこれこれ何万人も海外がいるんですよ。MAU200万ですよ。月に200万人訪れてるサイトなんで多分メルマガの送る母数も当然ながら200万人以上なんですよ。

ジョン:いや、それすごいな。

はち :45-6%の人がメルマガ来て開くんですよ。やばくないですか?メルマガって普通嫌われるものじゃないですか?

ジョン:そうですね、僕は基本もう全部見ないです。よほどタイトルが気にならないと見ない。

はち :それがメルマガが送られてくることが楽しい存在になってるっていうね。それも含めてね、めちゃくちゃこうマーケティングというか、エンゲージメントを上げることがめちゃくちゃうまいんですよね。これ僕、全然回し者じゃなくてですね、クラシコムさんのサイトにある四半期報告とかを見ながらやべえって言いながら、一人で興奮してずっと調べていて、そこを見ていただくと分かるんですけど、その結果がLTVの伸び率もやばいエグいっていう状態なんですよね。で、詳しい数字はあれなんですけど、三年間のLTVここ数年でずっと右肩上がり。そこにはコメントとして書いてあるのはSNSのフォローアプリのダウンロード促進のために広告宣伝費を投じていますが、顧客獲得コストは早期に回収できており、ちなみに獲得コストを広告かけるじゃないですか。その広告宣伝費がとんとんになるのが約六ヶ月らしいです。六ヶ月でそのコスト回収できて、残りの二年六か月はもうずっと黒字一人当たりっていう。

ジョン:今IRも見てるんですけど、確かにすごいですね。

参考になることがたくさん!

はち :脅威のマーケティングとファンエンゲージメントの高さで、ここから結構学べるものいっぱいあると思っていて。これは別に、僕らが北欧の暮らしの道具を売らなくても、このファンの巻き込み方とか統一したブランドとか、あとは一個一個のメルマガとかプッシュとかSNSの活用の仕方をめちゃくちゃ学べると思うんで、ファンが本当に何を求めてるのかとか、ファンの求めてる空気感とか、例えばそのファンになり得る方はどういう空気感が好きかみたいなところを超理解した上で、それに合ったものを全てのチャンネルで提供して、四方八方からアプローチしていて、それがうざくならないっていう戦略戦術みたいなところがあの超参考になると思うんで。あの、ぜひこれを聞いた方は、IR資料をまず見に行って、僕と同じ感動を分かち合っていただければと思います。

ジョン:確かにいや、これはすごい参考になることもありそうですね。なんか結構ね、一般的にECの方につなげていくっていうのはよくある考え方だと思うんですけど、ある種、離脱させるというか、ウェブの方からYouTubeの方に離脱させに行くみたいなのとか、結構面白いですよね。考え方としてはね。

はち :そうなんですよ。だから必ずしも今この短期的な購入を目標にしてるわけじゃなくて、その三年LTVって考えると、まずファンになってくれれば、その短期的な購入以上のベネフィットがあるよねっていう発想だと思っていて、大人な戦い方だなっていう。

ジョン:いや、これは素晴らしい。

はち :なので、是非ちょっと。今日はまた推しプロダクトの話ししちゃいましたけど、あとあれなんですよ。テックブログとかもあって、テックブログにメルマガのその40%超えの開封率を作るためのABテスト、どうやってるかとかも載ってるんで、すごく参考になります。

ジョン:それ、めっちゃ面白いじゃないですか。

はち しかもあれですね。なんか言いたいことが尽きないんですけど、ここの外部取締役に「納品のない受託開発」で有名なソニックガーデンの倉貫さんが入ってるんで。なんかそこら辺の、開発の部分も盤石っていう。はいというわけで、なんかゴールがある話じゃないですけど、みんな見て!っていう話をさせていただきました。

ジョン:結構なんかね、私も今話しながら色々見てるけど、すごい面白そうなので、ぜひぜひ皆さんも見てみてください!

※数字はポッドキャスト放送時点のものです。

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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