#29 「Twitterはこのまま終わるのか?」

今回は、「Twitterはこのまま終わるのか?」というテーマで、Twitterにまつわる話をします。


本題に入る前に

はち :今日はですね、テーマに入る前に嬉しいご報告があります!

ジョン:おお、なんでしょう。

はち :なんと我々のポッドキャスト、2023年6月の1ヶ月間の視聴数が月1000回を超えました👏

ジョン:コツコツ続けて半年…👏

はち :最初は月に200回ぐらいだったところから綺麗な右肩上がりをしております。

ジョン:いいっすね、ありがとうございます!

はち :普段お聞きいただいている皆さんありがとうございます。すごいっすよね、僕らの声を1000回聞いてるんですよ、やばくないですかね?

ジョン:ぜひ会いに来てください。笑

はち :会いに行けるアイドルとしてこれからもやっていかなきゃですね。slackのコミュニティもそうだし、SNSも含めて。
そして突然本題に入りますが、今日はそんな僕らにも会えるおなじみのSNS「twitter」のお話をしようかなと思います。

ジョン:ホットトピックですね。

Twitterの経営の変化

はち :はい。ツイッターの今の社長、誰か知ってますか?

ジョン:あれ?イーロンマスクは社長なんだっけ?

はち :引っかかんなかった。笑
今はですね、もう社長は受け渡したんですよ。女性に。ちょっと前から。イーロンマスク政権は半分終わりかけみたいな感じなんですけど、ただキャラクター的に独裁政権が終わるのかっていうと甚だ疑問ですね。
なので、今日はそんなtwitterがこのまま終わってしまうのかっていうお話をしようと思うんですけど、まず直近イーロンマスクが就任してからのtwitterの改変を覚えていますか?どんなことがあったかあげてみてください。

ジョン:青いマークのやつ…

はち :青いマークのやつ。笑
認証みたいなやつね。有料化したやつね。

ジョン:そうそうそうそう。あとはなんだっけ?閲覧制限みたいなやつ。

はち :まさに、つい最近のホットトピックですね。

ジョン:あと他何かありましたっけ?

はち :ありますよ。まず青いやつは実は青いやつだけじゃなくて、黄色のやつとかですね。企業オフィシャルとか公式の種類が増えた。それに包含されてるんですけど、いわゆる青いやつ公式を購入した方にはなんと文字数制限がなくなりましたね。長文ツイートができるようになって、間に画像とかも差し込めるようになりました。

ジョン:はいはいはい。

はち :今のリアクションが全てだと思うんですけど、はいはいはいって感じなんですよ。実際はそれによって画期的に何かが変わったかとか無くて。例えば日本で言うとnoteさんとか海外でいうとmediumとかブログが失くなるみたいな話を言ってたわけですよね。twitterで長文ツイートできればブログ失くなるんじゃねえかみたいな。ただ、失くなる素振りは見せませんね。あと結構大きな問題はAPIの急な有料化。それによって色んなサードパーティーツールが朽ち果てていきました。今までそのサードパーティー製のアプリを使ってtwitterを見ていたけど悉く使えなくなって、公式アプリのUXに対する負がまた広がるという状況ですね(例えばタイムライン三つ並ぶやつが使えないとか)
あとは先ほど言っていただいた閲覧制限です。認証済みアカウントは1日10000件、最近認証した人は1日500件、未認証のアカウントは1000件までですね。1日のツイートを見れる数が急に減りました。
ちなみに日本ってtwitterの利用者人口(UU数)が世界2位って知ってました?

ジョン:すごい!

はち :これがバルス文化なんですね。「バルス!」でtwitterを落としたでおなじみの日本はアメリカに次ぐ2位らしいです。だから人口比で行くとtwitter人口高いんじゃないですか。世界一だと思います。そんな日本で起こったのが、認証済みアカウントの閲覧制限が起きた日と最新のガンダムのアニメ「水星のマージョン」の放送が被ったこと。アニメ見てました?

ジョン:いや、全然存在を知らなかった。

はち :だめだこれ、だめだ。ガンダムの回を一回やった方がいい。笑
ガンダムなのに学園物っていう抑えておくべきマストアニメなんです。
その話は今日は置いといて、その最終回があったんですよ。ちょうどその日。
最終回にtwitterのハッシュタグ「みんなでつぶやこうキャンペーン」が行われていたわけなんですね。ただ、つぶやいたとて閲覧制限が発動したので、効果が半減どころか大減少してですね、騒動になってました。
ちなみにtwitterのハッシュタグキャンペーンは1発2500万円という噂です。

ジョン:え?

はち :2500万かけてtwitterで一緒に盛り上がろうぜってしたら、盛り上がってる途中に1000件までだよって見れなくなるっていう。そんなの聞いてねえよっていうね。というように、なんとなくtwitterはこのままだとやばいんじゃないか、解約だって言われてますよね。
ただ、イーロンマスクがそもそもtwitterの社長に就任した時に目指していたものが2つあります。それはじゃあ達成できたのか?ちなみにその2つって何だと思います?

イーロンマスクが実現しようとした2つのこと

ジョン:1つはコスト削減。もう1つはなんでしょう?

はち :もう1つはですね、収益構造の改善です。ある意味コスト削減と一緒です。コストを削減して、利益を、売り上げを増やそうっていう話です。コストの削減はイーロンマスクが泊まり込んでるみたいな写真で歴然と分かったと思うんですけど、今までは「私達はtwitter社員よ!」みたいな人たちって、キラキラした人たち(マーケっぽい人たち)がいろんな写真に写ってたと思うんですけど、急にイーロンマスクを囲むゴリゴリのエンジニアたちに囲まれて写真とかが見て取れたように、いわゆるイーロンマスクが思う優秀な人だけが残って人件費が激減されたらしいです。なので、概ね成功したでしょうと言われています。
もう1個の方が利益率の改善で、いわゆる収益を上げましょうっていうところ。お金を取れるものにしていきましょうって話です。
そのためにまずは個人にテコ入れして、個人のリッチな機能を有料会員に渡すよ。それが認証なんですけど、それが成功したのか正直疑問です。数として増えたかもしれないけど、自分の身の回りを見ても、それを使いこなしてる人と継続している人はどれだけいたでしょうかっていう話です。
で、それはいいとして、一番はtwitterの一番の売り上げって何だと思いますか?

ジョン:広告!

はち :正解!広告売り上げなんですよ。圧倒的に。ただ広告売り上げってその広告を見ている人(=在庫数)が何人いるかで効果が変わってくるんですね。でも、閲覧制限だったり、twitterが不具合であんまよくわかんないとか、「イーロンマスクがやってるからちょっとやだ」って言ってtwitter離れして、なんなら「bluesky行くぞ」「Threads行くぞ」「マストドン復活だ」みたいな。最近、そんな第3勢力みたいなところが出てくるような始末じゃないですか。そうすると、広告の一番大事な在庫数と言われているアクティブユーザー数が減ってるわけですね。その結果、先週イーロンマスクが白状したんですけど、なんと前年比59%届いていない。つまり41%の広告売上しか生まれてないですね。

ジョン:半減やばいっすね。

はち :そうなんですよ。なので、今、誰がイーロンマスクを評価するかわかんないけど、そういう評価になります。
じゃあここで「ジャックドーシーが立ち上げたbluesky」「Facebookがついにtwitterに参戦したThreads」「分散型マンモスみたいなマストドン」みたいなありますけど、じゃあtwitterは終わると思いますか?っていう話ですね。それらに取って代わりますかっていうところですね。

ジョン:なるほど。今の状況を私個人の範囲で言うと、まだ終わらないと思っています。twitterをずっとやってきた人だって、もうそこのコミュニティでフォローしてる人、フォロワーがいて、もうコミュニティが出来上がってるじゃないですか。これまたイチからやるのって結構ハードなんじゃないかなっていう。そのユーザー的に。

プロダクトの真の価値は何ですか?

はち :まさにそこ。ここからPMの話を最後ちょろっとして終わろうと思うんですけど、PM的な観点でいくと、じゃあtwitterの一番の価値ってなんだ?っていう話なんですよ。それはツイートができることですか?機能ですか?
そうではなくて、きっともうすでにいるユーザー数とかコミュニティだと思っていて、それは二番煎じの何が来ても、そっちにコミュニティがガッと移らない限りはどんなにいい機能があって、どんなに例えばSDGsに貢献してて、どんなに楽しい世界が待っていたとしても、魅力に映らないんですよね。とすると、やっぱりイーロンマスクはそこまでして強行したことは二転三転しますがある意味正解だったんじゃないか。
じゃあ自分のプロダクトに置き換えたら、アグレッシブな選択をする時に、「本当にこのプロダクトの一番の価値って何?」を見極められてるか否かでアグレッシブな選択をしたとしても、それが正しいかどうかは変わってくるぞというのを世界一の経営者が実験したというか。

ジョン:なるほど。

はち :そんな結果だったのではないかなと客観的に思いましたっていう感想です。

ジョン:いや、面白いですね。でも少なくともすぐに終わることはないと思うかな。twitterがもしやらかしたりしたら知らないですけど。
この結果がじゃあいつ出るのかっていうのはちょっと興味深いですね。

はち :そこで最初の話に戻るんですけど、もうイーロンマスクじゃないんですよ。主体が。そうするとまた平和な日常が戻ってくるんじゃない?

ジョン:Threadsとかの今後がちょっと気になりますね。

はち :Threadsとかやってます?

ジョン:いえ…笑

はち :気になるって言って、そういうとこです。それが実態です。僕もアカウント作ってみたけど、やっぱりタイムラインの質というか「結局俺たちが求めていたのはtwitterだった」って言ってツイッターランドに戻っていくっていう。

ジョン:すごいサボタージュマニュアルとか産業スパイみたい。

はち :結局俺たちはtwitterが良かったんだって回帰させられるためにThreadsを使ったんじゃねえかみたいな話気になってしまったという。

ジョン:はい。

はち :そんな脈絡もない話ですけど。笑
1個だけPMっぽいことを言っておこうと思うんですけど、自分たちのプロダクトの一番売りになるところ、キーサクセスファクター(KSF)っていうんですけど。自分たちのKSFを大事にしようぜというお話でした。

ジョン:そうですね。それをちゃんとプロダクトマネージャーや経営陣とか会社の人たちみんなが分かっているっていう状態を作るっていうのが、やっぱりPMの仕事ですよね。

はち :まさに、うん。お後がよろしいようで。笑

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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