『十戒』読了

 昨日から今日にかけて、夕木春央さんの『十戒』を読んだ。以前『方舟』を読んだことがあり、そのときの読後体験が好きだったので購入したものだった。これいつ買ったんだっけ。随分と長いこと寝かせていたような気がする。まあ少しずつ元気になってきているので本も読めるようになりました。

 さて、あんまり語るとネタバレになってしまうので本作についてたくさん語る気はあまりありません。『方舟』が好きだった人はたぶん好きだと思います、くらいしか言えることがない。あとはなんだろう、賢いなということくらい? 語り手が同い年だったなーとかは言っても大丈夫そう。これで人が死ぬの目の当たりにしてんのすごいな。わたしだったら発狂しちゃうかも。まあでも同じ状況になったらあんな感じでいられるのかな。わかんないや。無理な気がしますね。読了した方はいや無理だろとか、わたしならできるなとか、いろいろ教えていただきたいですね。

 さて今回の読書にはかなり時間がかかったなと思っている。というのも、途中で何度も何度も本を閉じながら読んだから。これは内容のせいではなく、単純にわたしがまだ本復活していないということなのだと思う。集中力と体力が足りない。まじで足りない。困っちゃうわね。高校生のころ土日で7冊とか読んでた時期があるけど、あれどうやってたんだろうなと思う。意外なところで年を重ねた実感がわいた。高校1年生ってもう3年も前のことなんだよな。というかもうすぐ4年前になろうとしているのか。そりゃあわたしの状況も変わるし、体力も衰えるわけだな、などと思う。

 なんとなくそわそわしながら、なんとなく時間を潰すために本を読んでいる状況は、語り手と一緒だなと思う。まあこっちは何も切羽つまってないのだけれど。あんな緊迫した状況にいるわけでもないし。むしろあの状況になったらたくさん本が読めるのかしら。『十戒』読了者を集めて「十戒」を守りながら読書する体験ツアーみたいなのがあったら面白そう。どなたか企画してくださいませんかね、もちろん身の安全が確保されている状態で。あったら参加します、たぶん。

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