Shiho

スペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩いて以来、色々な国を一人旅していま…

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スペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩いて以来、色々な国を一人旅しています。日本の伝統、能楽、語学習得の楽しみについて書いていこうと思います。

最近の記事

ドリームマップを作ってわかったこと

老後があまりに想像できなくて、勉強を始めました。やたらめったら、ミニマリストのYouTubeを見たり、本を読んだりしていくうちに少しづつ考え方が変わってきたのでここに記しておこうと思います。 まず、物を減らしたら何か変わるかなとメルカリを始めました。 長いこと買い集めた趣味のクッキー型などを売り始めて、1ヶ月もたたないうちに4万円も売り上げて。売っても売っても減らない物たちに、収集癖のある人間だったのかと自覚もしました。これ毎月4万円入るなら嬉しいよね、と個人輸入のことま

    • 葵上

      写真は葵の花だそうです。葵の上はきっと華やかな美人だったのでしょうね。能『葵上』では葵の上は登場しないんです。。。びっくりでしょう? 正確には、舞台の上に置かれた小袖で病に伏せっている葵の上を表現しているのです。 般若の面(おもて)で表される六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)は、光源氏の心が葵の上に移ってしまい、嫉妬に苦しみ、ついに生霊となって葵の上を呪ってしまいます。 それではストーリーに入りますね。 苦しむ葵の上に臣下は有名な怨霊呼び寄せの梓巫女(あずさみこ)

      • 石橋→しゃっきょう!と読むのだ

        「いしばし」と読みますよね。なぜか能ではシャッキョウと読むのだ。音読みならセキキョウでしょう?そんな変わった読み方の能の演目は他にも、弱法師と書いて、音読みが多いからジャクホウシ?と思うじゃないですか。ところがここではヨロボウシ。訓読みと見せかけて弱をヨワと読まずにヨロと読む。ヨロヨロするからかなあ。。。 まあ、いいです。わかりません。。 今日は石橋です。 文殊菩薩の住む清涼山(中国山西省にある五台山の異称。中国四大霊場の一つ。)が今回の舞台です。 【前半】 愛する

        • ストーカーかと思ってたよ、少将。

          さて、卒塔婆小町のブログを上げてから時間が経ってしまいました。 連続して小町物で行こうと思います。 卒塔婆小町の続編とも言える通小町(かよいこまち)です。 比叡山の麓で僧が夏(げ)の期間、一か所に90日間、籠って修行する夏籠もりの修行をしていた。その僧に毎日、木の実や薪を届けてくれる女性がいた。名を尋ねても答えず、ただ亡き跡を弔って欲しいと言い残し姿を消してしまった。そこで僧は小町髑髏伝説を思い出す。 小町は若い頃、その美しさに栄華を誇っていたが、身内の不幸がつづき、

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          小町はみじめじゃない

          能「卒塔婆小町(そとばこまち)」でね。ちょっと考えました。 ストーリーを軽く説明しますね。 高野山から僧侶が降りてきた。密教の教えを身につけて。ふと見ると卒塔婆に座り込む乞食がいる。 卒塔婆は地水火風空の5大元素を示す仏そのものと言ってよい大切なもの。退かせなければと声をかける。 乞食はこの朽ちた木に座って咎められる理由を僧に尋ね、その意味を知ると、自分自身も朽ちた木のようではあるが心に花があるから仏への手向けになるはず、その5大元素は人間にも備わっているのだから、卒

          小町はみじめじゃない

          大英博物館で見た能面

          去年の今頃、わたしはロンドンにいたんですよ。 まさかコロナでこんな事になるとも思わず、毎日毎日、ロンドン中を興味の赴くままに歩き回ってました。 2020年2月7日金曜日快晴 Russell Squareを抜けて大英博物館へ。 この頃は誰もマスクしてない。 さて最上階の日本コーナーでありましたよ!能面s 。若女と猩々(しょうじょう)。わたしは典型的な日本人。しっかり写真を撮って、帰ってからもずっと旅を満喫し続けたいタイプ。 それが嬉しい発見をさせてくれたのです。 日

          大英博物館で見た能面

          逆立ちをしてみよう

          わたしは逆立ちをするのが好きです。Head standingで頭頂部をつけて頭を両手で支え、両腕を三角にして立つスタイル。シルシャーサナというヨガのポーズです。逆さまになると、わかることがたくさんあると思うんですよ。 上を下に。 木の根が伸びるのは下?それも逆さまになってみるとひっくり返ります。根を上に上に伸ばし、枝を下に下に伸ばす。 鹿児島の高隈ダムというところで子供の頃にカヌーで周遊したことがあります。なんの音もしない、静かな湖面。カヌーって自分は水面にいて進行方向

          逆立ちをしてみよう

          二人静  ふたご?(違)

          双子ちゃんって、同じ見目形が二つあってデザインが強くてとても好きです。 能『二人静』では同じ姿の二人がシンクロして舞を舞います。 義経の愛妾だった静御前の霊と、その静御前の霊が憑依した菜摘女が同じ舞台の上で舞うという演出です。どういうこと?!!って思いますよね。つまりどちらも静御前なんです。面白い演出を考えますよね。確かに霊は一人に憑いたら、もう他に存在できない決まりなんて無い。憑依された菜摘女の向こうに静御前の姿が透けて見える、それを表現したのかもしれません。 つい熱

          二人静  ふたご?(違)

          異世界との交通手段だった馬

          馬ってかっこいいですよね。ほんのちょっと前まで我々人間にとって、世界最速の乗り物であり、賢い友人でもあった馬。重いので馬に気の毒で乗馬は数回しかしたことがありませんが、温かい美しい動物だなあといつも思います。歩いているだけでうっとりさせるなんて、なかなか無い存在ですよね。そう思いませんか? 神社に白馬が飼われているのも、神の世界との交通手段だったからとか。伊勢神宮の内宮にお参りした時はちょうどお散歩中だったのか馬舎はお留守でした。残念。馬が飼えない神社には、白馬の置物が置か

          異世界との交通手段だった馬