#23 繋がれた手

自分がHSPであることに気づいてから2年弱。

「あ、この人達との空気は今の私には無理かも」と思って逃げられることが増えた。逃げるという言い方はネガティブに捉えられてしまいそうだけど、自分を守ることができるようになったのは私にとって大きな成長だと思う。

それから、私がHSPであることを理解して、いつでも私の味方でいてくれる人がいるという事実が私を支えている。

*

悲しみや苛立ちに一気に襲われたあの日。
泣きたくなんかないのに涙が勝手に溢れそうだった。

寄り添うことを知らない大人に、責任の重さを知らない親しい友人に、平和が脅かされた世の中に、大切な人を独りにしてしまう可能性に。

心がついていかなかった。

*

過去の私だったら何食わぬ顔をして自分の家に帰るだろう。でも、私の心の奥底が、独りになったら戻ってこれなくなると告げていた。

きっと私の大切な人は私の様子がおかしいことに気づいていたはず。それでいて、無理に聞き出したりしないし、私が安心するような優しさをくれる。

私の痛みを半分こしてくれる大切な人、
側にいてくれてありがとう。
話してくれてありがとうと言われること、実はとっても嬉しいの。その一言が、「話しても大丈夫」と思わせてるよ。

いつも変わらず、たくさんの愛を惜しみなくくれる大切な人、私も前に比べたら伝えられるようになったかな。

こんな私でごめん、と思うことがまだあるけど、これからも隣にいさせてね。

*

HSPであることを自分が理解してあげられること、近しい人が理解してくれること。たったそれだけのようで、とっても難しいことだけど、私はそれができて生きやすくなった気がしている。

*

ちょっぴり腫れた目でもう少しだけ頑張ろうかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?