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拾い集める日々 そして音楽と。

おいおい、急に寒くなりすぎじゃね?と、 
思う間もなく風邪をひいた私ですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

「永遠の1個下(Eternal one younger)」 
(略してEOY)のキャッチコピーもつ 
カズオポッカトーニーですドゾヨロシク。

こぼれ落ちるもの

2021年もいろいろな出来事がございましたが
振り返ると、考えさせられる出来事が多かった
1年でした。
コロナ禍の影響から1年延期されるも、
過程や直前に起きたその他諸々に対して、
本来の意味からの解釈に疑問が残りつつも、
ネットミームで拡がっていった
一連のキャンセルカルチャー。

SNSが今の時代を写す鏡であると考えると、
この社会の寛容さの欠落が
招いたものであるように
感じました。
否定派の方も多かったですが、
TOKIOオリンピックの開催や、
2刀流での大谷翔平選手の大活躍など、
私個人としてはスポーツに元気をもらう機会が
多かったように思います。

そんな中、勝敗を有するスポーツの世界での
「美しき敗者」「グッドルーザー」の考え方を
これからの人生に置き換えて考えてみたのです。

「美しき敗者」「グッドルーザー」の考え方は、
スポーツの世界での一番は勝者ではなく、
負けた時に何を思ったか、何をしたかで  
本当の勝者は決まる、とすれば
その結果に至るまでの努力は
決して無駄ではないとする事。

しかしこの考え方はスポーツに限らず、
すべての行動に紐付けられるのでは
ないでしょうか。

今や人種や国の垣根を超え、
同じプラットフォームのSNSを使い、
同じように写真をシェアし、
メッセージを交換し合い、翻訳サービスで
言語の壁さえも取り払われようとしている。
誰もが同じ情報を
共有できるようになったが故に、
誰もが似たような考え方や
価値観を持つようになってしまった。

しかしだからこそ、共同体が独自に持っている
文化の価値や考え方というものが
これまで以上に重要になるのではないか、
と思っています。

脈々と受け継がれてきた美しい文化が、
壊される事があることを私達は知っている。
取り返しのつかないものがあることを
私達は知っている。

しかし文化や考え方が壊されたとしても
築き上げられてきた時間は
無駄だったのであろうか。

社会に限らず、
個人であっても努力が報われないと
感じる時こそ立ち止まって考えることが
必要なのだと思う。

競技としてのスポーツにおいては
勝者や敗者といった考え方でよいが、
生き方において私が思う
「グッドルーザー」とは、
「こぼれ落ちたものを
 拾い集めることができる人」のことを
そう呼びたい。
また私自身がそうで有りたい。

何かを成し遂げるために費やした時間が、
無駄に終わったと思う時がある。
その影で、たくさんの事柄が手の平から
こぼれ落ちる。
私は足跡を探すように時間を跨ぎそれらを
拾い集める。そして後悔や反省からではなく、
費やした時間を想い、眺めたときに感じ見える景色が好きなのだ。

「無名と貧窮の歳月、実はこの歳月こそ、
 最も実り豊かな時代であったのだ」
「多く愛するものは、常に敗者で、常に悩まなければならない

トーマス・マン「トニオ・クレエゲル」

こむぞう(ポッドキャスト)について

ガラリと変わりますが、
2021.12.05 (大阪・梅田 Lateral)で行われた
毎日配信6000回を記念した、ポッドキャスト
【こむぞう6000回SP】トークライブに
お邪魔してきました。

こむぞうとは?
2005年7月より毎日配信を続ける前代未聞のポッドキャスト番組。小宮山雄飛、産屋敷光孝、大橋慶三による時には鋭く時にはクソ適当な鼎談トークには「腹も立つけどなんだか愛らしい」とのお声も。とにかくみなさま、楽しげな三人のトークを聞きながら「今日もいってらっしゃいませ!」

こむぞう

ご存知でない方のために
勝手なキャッチコピーとともに
こむぞうメンバーのご紹介から始めます。

まずは「K点超えのいかりや長介」
ジーニアス 小宮山雄飛〜!!

“こ” 担当 小宮山雄飛
ホフディランのvo.&Key.。音楽活動以外にもラジオ・テレビ・雑誌など活躍の場を広げ、今最も多くレギュラー・ 連載を持っているミュージシャン。さらに食通としても知られ、グルメ系のメディア出演や連載コラムを多数執筆し、 “音楽界のグルメ番長” の異名を持つ。

こむぞう

続いては、
このnoteでも度々登場しておりますが、
「酒と落語と時々音楽」
グッド・ミュージックマン UMU〜!!

“む”担当UMU
ミュージシャン、イラストレーター、さまざまな制作ディレクター。最近の音楽活動はバンド(モスキートーンズ)とソロでの弾き語り。日々無為に過ごしている。

こむぞう

そして最後に、
「いつまでたっても甘えん坊」
歌える行政書士 大橋慶三〜!! 

“ぞう”担当大橋慶三
「じらしたお詫びはこのバスジャックで」で作家デビュー。現在、あいらい行政書士事務所代表行政書士。こむぞうでは主に映像制作とブルーチーズ大橋を担当。趣味はゴルフ、街歩き、大衆酒場巡り。好きな言葉は「一期一会」「経験は買ってでもしろ」。憧れの人は車寅次郎。

こむぞう

まずは毎日配信6000回(16年と160日)という偉業。
それもメンバーチェンジなしというのが
これまたすごいね。

恥ずかしながら6000回SPライブが、
初こむぞうだったのですが
面白かったなー。こむぞうリスナーの方には
当たり前の世界なんだろうけど雄飛くんの
慶三くんに対するツッコミの鋭さよ!
それも氷のように冷たいやつ。

いい年した大人の、
人生において全くと言っていいほど
身にならない繰り返されるバカ話と
スペシャルソングの嵐。素晴らしいね。
ほっんとうに素晴らしい。
またそれを聴いてくれるリスナーの皆さまが
いるという事実だけで世界は美しい〜。

継続は力なりという言葉がありますが、
皆さんご存知のように
そんな簡単なものではござーせん。
でも、いつまでもお三方のバカ話を
聴いていたいなと思いましたな。
無責任極まりないですが、
7000回SPを愉しみにいたします。

2021年のミュージックライフ

個人的に2021年は例年に比べ、
非常に素晴らしい楽曲が多かったように感じました。

優れた楽曲全般にいえるのですが、土着的な表現や
オーセンティックなものからの脱却・解放が
自然発生的に集合意識として伝達され、
今後さらに新しい形態での表現方法が
中心を担って行く予感を感じた1年でもありました。

考えられることの一つとしては、
パンデミック下における制作形態の変化。
また、日常になったオンライン網は
蜘蛛の巣のように英語圏以外の才能に
目を向ける機会を
作ってくれたことにも要因があるかと思います。

最早「US/UK」はミュージックシーンの
世界の中心ではないという事が
露呈されたという意味でも
エポックメイキングな1年だったのでは
ないでしょうか。

多様化するリアリティを見つけてしまった
私達にとって、代替え化できる音楽ではなく、
ミュージックラバーであれば真に刺激的な音楽を
見つけることがそれほど難しくないことと
気づいてしまった。

そんな新たな時代の表現を感じた100曲を
プレイリストにまとめました。
聴いていただければ幸いでございます。

最後に

2021年6月から始めたnoteですが、
本原稿が今年最後となります。
初めての方も、何度かページまで足を運んでいただいた事がある方も本当にありがとうございました。

雑誌やWEB以外にも、企業案件や各業界紙の仕事を
メインにしている私ですが、ずっと二の足を踏んで、なかなか腰を上げない時期が1年以上続いていたにもかかわらず、根気強くnoteを勧めてくれたエディターのH氏・T氏。そして大学の同級生でもあるscript writerのO氏に感謝いたします。
今では始めて良かったなと思っております。

最後となりますが、2022年がみなさまにとって
素晴らしい1年になることを心から
お祈り申し上げます。

それではさようなら2021年。
皆様、よいお年をお迎えください。

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