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大阪大学工学部合格備忘録

この度は工学部に学校推薦型選抜で合格することができました。私なりに頑張ったので過程を忘れないうちに書き綴っておきたいと思います。この備忘録が少しでも誰かの役に立てれば幸いです。

【注意】大変長くなってしまいました。私としてはすべてを書きましたので、ぜひ下の目次から飛んでお読みください。


はじめに

簡単自己紹介

私は小学5年途中に受験勉強を始め、急ピッチながらも第一志望の 中の上 の一貫校に合格することができました。中高では野球部に所属し、環境に恵まれ楽しく過ごすことができたと思います。勉強面では、理系を選びましたが好きな科目は英語で理数系は嫌いという始末でした。大学受験を意識し始めたのは退部した高2の冬でした。



受験勉強法

こんな人もいるのだなという感覚で眺めてほしいです。


まず受験勉強の目的とは、正しくは「受験は学び羽ばたくための手段であり目的ではない!」といったところでしょうが、私の場合は「志望校合格」つまりは「入試で一点でも多くとること」でした。よって受験勉強においては常にこの目的意識を持っていました。



洗脳

入試で一点でも多くとるためには私は熱量と努力の2点が不可欠だと考えました。そこで私が編み出した戦法は、自己洗脳です。無根拠の精神論に聞こえますが私は自己洗脳(自己暗示?)により成績を伸ばしました。好きこそものの上手なれといった感じです。

やり方は簡単で歩きながらでも自転車をこぎながらでも自分に「勉強は楽しい」「受験生は常に勉強して普通」と言い聞かせることです。後述のルーティーンの組み立てと重なる部分があるのですが、本気で心の底から勉強は楽しくてずっとやるもんだと思い込むと苦も無く常時笑みを浮かべながら勉強することができます。ただ、友達は失くすかもしれません。

このおかげで私は2023.2月-2023.6月の期間は合計で一時間たりとも無駄にせず風呂でも食事でも歩いても常に勉強していました。そもそもこれが当たり前に受験生のあるべき姿なんですけどね、と洗脳しておきます(笑)


カンニング

私は一日に一枚カンニングペーパーを作って携帯していました。書き込むのは

・学校の授業での初耳の知識
・知っていれば問題が解けたという欠落
・覚えにくい英単語、化学式
・覚えにくい公式、その導出

そのカンペは自分への処方箋なので毎日消化し続けることで確実に前日の自分より成長しています。また、学校の授業にて儀式的にノートをとる必要もなくなります。どうせノート見返しません。

このカンペは歩きながら見たりご飯の待ち時間に見ることができます。またパンチで穴開けて自分だけの冊子を作るのもおすすめです。(病気で寝込んだ時、試験前に見返せる)

私が意識していたのはカンペ学習を機械的に行わないことです。作って満足、眺めて満足では頭がしっかりとは回っていません。一点でももぎとるという目標を思い出して本気で取り組みました。気合いがすべてです。


計画の立て方

私は計画は立てる派でした。計画を立てるという行為は楽しく勉強そっちのけで計画を立てるのは危険ですが、私のやり方を書きます。

計画は3タイプ立てました。

・年間:合格に必要な参考書を小分けに描く。
・月間:年間計画を参考に具体的に書く。
・毎日:一日のはじめか授業中に書く。

計画は学校の授業中に立てるのがおすすめです。下に私の夏休みのものを載せておきます。一日ずつ埋めていく感じです。(シャーペンで予定、赤ペンで行動をかく)

夏休みなどの長期休みでは朝5分かけてでも自習室に座ってすぐ立てるようにしていました。私の場合1時間ごとに教科を変える計画を立てて、教科を変える時は一度立ち歩いて気分をリセット、目標を思い出して、再度試験と同じ集中力を心がけていました。

軌道に乗せれば続きますが三日坊主ならやらない方がマシ


スマホとの付き合い方


はっきり言いますがスマホは悪です。私はスマホで調べ物をしようとする度にさぼってしまうタイプなのでスマホは家に置くようにしていました。最後は家でもロッカーに鍵をかけ鍵は親に預けていました。

送り迎え、学校の配信など不便は生じますが歩いて帰宅、配信は無視、で何とかなったので皆さんもスマホはすぐに捨ててください。親も協力してくれるはずです。別にあなたからのメッセージを待っているネッ友は一時的なものだしSNSでもあなたの投稿は求められてないしログボだってあほらしいです。覚悟決めましょう。受かるポテンシャルはみんなあります。

また、twitter等で受験生や浪人生を騙る(もしかしたら本当に受験生なのかもしれない)アカウントが多くみられますが彼らはツイートのウケを第一に考えている人種です。そのためこの世に存在しないものだと私は考えていました。彼らインプレッション乞食は有益なツイートをしないどころか平気で足を引っ張ってくるので目に入れる必要はありません。

そもそも勉強垢なんぞ作る必要はなく、現実でやる気のある友人を作る方が良いと思います。


結果の出し方

まずは自分を客観的に見つめました。志望校と自分の引き算を行い、通過地点である模試の目標を立てました。そうするうちに各教科の年間計画が浮かび等分すれば月間計画、あとは毎日目標を胸にニヤニヤ勉強するだけでした。

ルーティーンが一度整うとあとはスマホを封じて規則正しく生活するだけです。このようにして熱量を失わず努力を続けたことで私は結果を出すことができました。

しかしながら受験直前期(12月~)は重圧もあり中々楽しめず結果にも追われてつらい時期でした。浪人期はこのような感じだと思い、浪人が伸びないと言われる原因が分かった気がしました。



睡眠と勉強の時間


睡眠時間

睡眠は個人差がありますので、あくまでも私の例になります。
睡眠時間はきっちり取りました。私の場合23:00-6:30の7時間半睡眠を常に保っていました。さらに時間が取れる人はもっととっても良いと思います。

ここで大切なことは起きているときは全力投球するということです。私の場合、洗脳全盛期は授業中でも塾でも仮眠も取りませんでした。なんなら睡眠時間でハンデをあたえているのだから、起きている時間の質でとりかえそうと集中していました。

また夜遅くまで勉強しようとしても、23時から25時はあまり勉強が進まない性だったのでこの作戦はとてもよく働きました。


勉強時間について

勉強時間をとにかく確保するスケジュールを習慣化することで、意識せずして結果的に勉強時間は激増します。学校の先生でも「ルーティーンを組み立てろ」と何度も仰っていた先生がいましたが、まさにその通りだと思いました。

具体的には、15:20くらいに学校から解放されるが毎日必ず15:38の電車に乗り自習室へ。19:15に塾が終わるときは吉野家で飯食って19:35のバスに乗る。電車では文系科目、机では理系科目、歩きはカンペ(前述)。23時就寝。といった具合でした。

特に一つ目が重要で、終礼後はみんな用もなしにダベり30分を毎日無駄にしています。しかしこの習慣を身に着けると労せず週3時間、年150時間程度得られます。これだけ時間があれば苦手科目が得意科目になります。また、私は睡眠時間でライバルにハンデを与えていると考えていたため勉強中は己をキメて試験と同じ集中力で取り組んでいました。

移動時食事時入浴時も勉強していましたが、机に向かって座る勉強時間は以下のようでした。

平日:16:10-22:00(5.5h)
休日:9:00-22:00(12h)

電車でしたこと→英単語、地図帳、古文単語、句形
食事でしたこと→当日の自分のカンペ完璧にした
風呂でしたこと→長文復習(クリアポケット)




勉強方法

中学編

英語のみ通塾していたおかげで、英語が得意科目になりました。英語ができないと行ける大学は本当に文理ともに絞られてしまうので良かったです。

私は一貫校出身のため中学生時代は気合もなく、今思えばもっと定期テスト対策をやっておくべきだったように思います。勉強の肝は基礎であるため中学時代の努力は大学受験に直結すると思います。しかし部活など勉強では得られない経験をたくさんできたので後悔はしていません。

自分語りですが、中学時代は授業も聞かないくせして授業中に寝たことはありません(笑)

高校編

英語、数学、物理は通塾していました。受験について意識するようにはなったものの入試に関する認識が漠然としていたのでその分恐怖も大きかったです。当時の自分には案外何とかなるもんだと言ってあげたいです。

高2の途中でノートをとることに意味がないと気づき、板書通り書くことをやめました。塾に早くから通うメリットとしては強制的に勉強させてもらえるという点だと思います。



各科目の勉強法、塾について

私は参考書を検討する際にしっかりエゴサするタイプだったので私のような受験生が困らないためにあまり評判が知られていない参考書についても触れたいと思います。

英語

英単語
leap 
学校で配られたが、みやすく例文もコンパクトでかなり良かったです。

Database5500
傑作でした。とにかくしっくりきました。
英単語帳は評判ではなく手に馴染むか、レイアウトが見やすいかで決めるのが一番良いと思えました。


英作文
竹岡の英作文
評判は言わずもがなですが私の場合半年かかってしまいました。下手に手出しするよりは慣れたものを周回するべきかもしれません。

自由英作文
英検準一級対策に買った本(結局してない)の自由英作文Partが大変役立ちました。志望大学の過去問に自由英作があるなら準一級の対策はおすすめです。

長文
参考書は買っておらず、塾のもののみ使いました。ノートをとっても復習しないことに気づき下のような勉強法を確立しました。大変効果的でした。
予習の際にコピー

テキストに予習

授業はコピーした長文に書き込む

クリアポケットに入れてお風呂で毎日復習する

素材は学校の長文でも自習教材でもなんでも良いと思います。湯船に浸かる時間がちょうど長文の復習一個分くらいなので、文の要素と時間をある程度意識しつつ学習しました。

この時間を毎日摂ることで理系科目ばかり学習していても「英語の感覚」は鈍りにくかったです。一年あると長文も50個程度溜まりますが、これを共テ後から復習するのは不可能であり授業で習ったエッセンスも大半は抜けてしまうのでちょうどいい学習法だと考えています。

数学

受験を通して数学に暗記は必要だと思いました。ですが赤シートで隠すタイプの暗記というよりは何周もするにつれて結果的に肝を覚えてしまうのが一番得意になりやすいと思います。そのため私は周回できる参考書を行いました。focus goldや青チャート等は一周する間にはじめの分野を忘れてしまい堂々巡りと考えたことも理由です。

マセマ数学III合格編
表紙が見るからに胡散臭すぎる参考書でしたが数IIIの周回できるものが欲しいと思い夏休みからやり始めました。数IIIが手薄になる期間に一周したり、共テ後に感覚を取り戻すために使用しました。良問の集まりの問題集であるため、一周するごとに難問のエッセンスとなる解放パターンが身につきました。また、マセマ高校数学シリーズは前書き等に書かれていていることが参考になります。

マセマ共テI A
   共テII B

直前期に共テ数学が伸びず、何か打開できる参考書が欲しいと思い購入に至りました。友人には簡単すぎると言われましたがこのレベルを完璧にするだけで8割は堅く、しかし実際に出来ている人は少なく思います。良い点は周回できる点です。この参考書のおかげでパック問題を解き捨てていた人々に差をつけることができました。特に文系や高2の方にお勧めしたいです。


物理

センサー物理

高三になる前の春休みだけで2周しました。この春休みの頑張りはかなり大きく、結果に直結したと思っています。具体的には一冊をこなすことで先が見えて計画が立てやすくなったことと、良問の風に進む前の基礎が固めることができたことが効果的でした。

良問の風
冗談抜きで7周くらいしました。東進で山口けんいち師の授業を取っていたのですが、それで本質を理解してから即座に問題集に取り組むことで物理が「みえる」ようになります。基本こそ大事なので夏休みの終わりまでと共テ対策に使用しました。阪大より下の大学であれば良問の風を本当に完璧にすることが大切だと思います。

高3の四月での一周目はかなり難しく感じられたのですが3周目あたりから急に物理に馴染み楽しみながら解き切れるように成長しました。

教科書

教科書こそが至高の参考書だと思いました。何周もして授業の板書の大事な部分を教科書に書き込み常に携帯していました。私は教科書に助けられました。

名門の森

夏休み終わりから始めました。本質が「みえて」いれば簡単です。間隔が開いて「みえ」なくなった時は教科書を読み込んで良問の風を行えばすぐに「みえ」るようになります。

終わってみて教科書を読み込み良問の風と過去問の周回で十分だったしれないと思いました。新しい参考書に手を出すくらいなら良問の風をさらに一周するべきに思いました。



化学

宇宙1わかりやすい高校化学

こちら本当に宇宙で一番わかりやすいです。私は高3の春に読んでいて、友人より「絵本やんけ」と言われましたが結局そいつも夏終わりに読んでいました。高校二年生の間に三冊それぞれ5周ずつ読めていればかなり差をつけられるくらい頼れる参考書です。

有機化学照井式解法カード

有機化学は手に馴染む参考書を何周も読み込むことで基礎が身につきました。学校の先生のプリントも同様に読み込み必要な知識の6割程度を定着させました。

研伸館有機化学問題集 暁

演習で一番知識が定着しました。有機化学は問題を解ける程度の知識(各単元半分ずつくらい)が身につけば演習を重ねまくることが一番効果的だと思いました。私の場合、演習を重ねることで知識が増えてより盤石になりました。

重要問題集

学校で配られたので使いました。高三から始めて、初めは難しかったのですが共テの後に急激にできるようになりました。このことからやはり基礎が大切だと思いました。

資料集

そこまで得点に貢献した気はしませんが化学の力を養えました。実験を行なわなくとも写真で見ることができるのは大変良かったです。



あと、冠模試の過去問題集は背表紙を温めてちぎると音盤さながらの冊子になるのでぜひ試してみてください#ライフハック


地理(研伸館 南賢司)

研伸館の南先生がとにかく良いです。地図帳とリンクさせながら地理を本質から気候へ、そして世界へと順序だてて学ぶため大変力が付きました。いきなりヨーロッパから始めるぞ!よりは少々時間を食う方法ですが大地形小地形気候区分を完全なものにしてから各地域を学ぶ方法がかなり効果的でした。直前期は統計も覚える勢いでまとめプリントを眺めていました。


漢文

句形山の山
これがとても良かったです。古文漢文の演習を積む前に基礎が身についているだけで効果は格段に変わりました。早覚え即答法と迷っているなら手になじむほうでよいと思います。





共通テストについて

成功したこと

①数学をパックでの演習でなくマセマ共テ版に移行したことです。周回によって定着する知識は血肉となりました。


②物理の対策を良問の風で行ったことです。一見あり得ない話ですが基礎の完全定着を優先として二次も見据えた対策を行いました。実は結果はあまり芳しくなかったため成功していないのかもしれません。

③単語力の強化を年内に終わらせていたことです。単語の暗記に割く時間をとらずその代わりに単語帳の例文を読み込んでいました。

④前日に何をするか決めていました。私は過去の古典と地理の解いた模試すべてを前々日から見直しました。反対に理数科目は苦手分野の重点復習を最後まで行いました。高分子、無機化学等、化学は試験直前まで粘ったおかげで+10点を達成できました。

⑤会場に冷えピタを持っていきました。大して暑くもなかったのですがおでこに貼って会場を歩き回っているうちに余裕が生まれてきました。



対策途中で気づいたこと

①パックのやり捨てをするくらいなら学習方法の再考の余地があると思いました。私は学習方法を変えることで一点でも多くとるという目的意識を再度意識するきっかけも得られました。

②(化学について)過去問題を分野別に並べた問題集では八割方解けるのに対して、試験形式での演習では得点できていないことに気づきました。原因は問題を見たときにいきなり選択肢まで視野に入れてしまっていることだとわかったので選択肢は極限まで手で隠しておくようにしていました。このおかげで正月は3-4割だった化学が本番は8割を超えることができました。

③数学における演習のやり方が本番と離れていると気づきました。具体的には、問題を解く際にノートを使用していたのですが、スペースと冊子の書き込みにくさの二点から本番と異なっていると思いました。そこで私は数学の問題を解く際はノートではなく、自分が使わない冊子(公民、理科基礎等)を用いて演習を行いました。そのおかげで冊子のふわふわ感と狭いスペースの区分けになれることが出来ました。

④英語と理科は途中から共テ対策を行いませんでした。理由は必要ないと思ったからです。二次対策と同じで十分でした。

⑤終わってみたいま気づいたことですが、地理は短期記憶で10点ほど稼げたように思います。



失敗したこと

①国語をなめていました。半年前から焦りましたが最後まで国語が一番の恐怖科目でした。国語で100点とかだとそこだけで共テ得点率7%くらい差をつけられてしまいます。恐怖の国語でした。

②センター試験の過去問の点数に頼ってしまった部分があったと思います。共テは難しいのでセンターの点数は意識する必要ありませんでした。

③英語リーディングに関して、各種模試パックでは平均95点ほどの優秀さだったのですが、本番はなぜか78点でした。原因としては単純に舐めていたのと難化を想定していなかったことです。難化傾向が続いていたため今年は大丈夫だろうと思ってしまっていました。

④あまり傾斜を意識していませんでした。結局変わらないといえばそうだったのですが本番直前はメンタルもしんどくなってくるので不安要素になりそうなものは除外しておくべきでした。

⑤本番の数学I Aで失敗したことです。計算が煩雑な問題がいきなり続き、それぞれ5回ほどやり直しを要したためにパニックに陥り数学II Bと比べると30点以上低い点数となってしまいました。



学校推薦型選抜について

国立推薦を勧める先輩と勧めない先輩の比率は半々くらいだと思います。私は勧める側ですが、推薦準備は一般対策に対して命取りになるのは事実です。

推薦選抜の流れ

(推薦の資格獲得、推薦のネタになる活動)
    ↓
11月上旬 志望理由書1600字提出
    ↓
12月上旬 一次選考発表
    ↓
12月中旬 面接試験
    ↓
1月中旬  共通テスト
    ↓
2月中旬  合格発表

流れは以上のようになります。志望理由書で半分落とされて、面接と共テを踏まえてさらに半分以上落とされる感じです。


推薦の準備

私の場合栄えある賞や活動と言ったものはなく、挙げるなら英検準一級とsshの課題研究だけでした。行った準備としては

高2  SSH強制課題グループ研究
4月〜 自分のやりたいことを明確にしようとした
夏頃  ギリギリ英検を思い立ち準一ゲット
8月  オープンキャンパスに行った
11月  急いで志望理由書を仕上げた
12月  面接対策をした

自分のやりたいことがぼやけている人が受かる選抜方式でないと考えたのでとにかく興味を阪大と照らし合わせながら書き出しまくりました。

オープンキャンパスでの体験もあり、結果的に私の興味の行き先はかなりニッチになところに行ったのでこれは推薦を出す価値があるかもしれないと思いました。また、誤解を恐れずに言うと理系の女子や帰国子女などの貴重な人材は高評価だと思います。


志望理由書

4月頃から毎日5分自分のやりたいことを紙にとにかく書き出していました。次に、それと大阪大学の研究を照らし合わせ自分がやってみたい研究を10個ほど挙げました。この自分が描いた将来に合わせて自分の動機を探すことで過去→現在→未来の自然な形を作ることができました。
私の場合、10月時点での志望理由は


(幼少期のものつくり興味)

祖母が勤めていた◯◯系の工場の話

興味を持って◯◯が趣味になる

◯◯系がある大学のオーキャンを訪れる

大阪大学のオーキャンにて新たな視点を得る

◯◯系のこんな研究でこんな社会貢献したい

そのために貴学で具体的にこう学ぶ

貴学のこんな制度を生かす

このような流れでした。阪大の場合、志望理由書のほかに面接もあるため1600字に収まりきらないネタは面接用に温めておくことが出来ます。よって10月頃までは1600字は意識することなく書くのが近道だと思いました。指導と添削は特に受けず、結果として志望理由書の流れは以下のようになりました。

持続可能な社会の実現のため~の点から貢献したい
  ↓
環境への興味と研究活動
  ↓
〇〇への興味でオーキャン訪れる
  ↓
〇〇の技術を学んで持続可能な社会環境を実現したい
  ↓
政府や社会の現状とその原因の考察
  ↓
考えた原因の解決法とアイデア
  ↓
学部での学びの具体的ビジョン
  ↓
大学院の機関での〇〇活動への興味

この過去現在未来の流れで提出しました。ただ、気の向くままに一人で書いたため参考にならない思います。詳しい方に添削してもらうのが良いです。1600字はすぐに埋まったので書けなかった興味のきっかけや部活動での頑張りは面接用に残しておきました。常に多角的な視点を持つことを心がけて書きました。(アドミッションポリシーより)


面接

面接は学校で二回ほど練習しました。長くしゃべる癖があったので結論から話すように軽く意識していました。しゃべる内容は普通でよいです。

本番では、失敗しました。
私が試験室前に案内されたとき、前の受験者がなんと爆笑をさらっていました。このせいで私は極度に浮足立ったのですが、入ってみれば面接官が8人もいてカチコチになりました。さらに部活での頑張りを長々話しすぎて面接官がモジモジカタカタするのが目に入りパニックに陥りました。また、質問の途中で何故か次の質問にうつられて練っていた回答を答える権利を奪われさらにさらにパニックに陥りました。極め付きは退出してくださいと言われたにもかかわらず悔し泣きしそうな変顔をしていたからか、「言い残したことがあるのならいいですよ」と言ってもらいました。

不合格を確信しながらも全部言い切って退出しよう(答えてない質問があった)としたところこれが私の発言の伏線回収の形になり私までも笑われる始末でした。さいごにはお偉いおじさんから「それ先に言えやぁぁ」と笑われ質問飛ばしといてなんやね~んと思いながらも本気で謝って本気でお辞儀して退出しました。こりゃオワッタと思いながら帰宅した記憶があります。おかげで一般に本気で勉強するようになりましたとさ。めでたし。

なぜ受かったのでしょうか。


推薦にとられた時間

かなりの時間を取られました。私の場合書き出したり物書きをしたりが好きだったので良かったですが、そうでない人は首絞めにしかなりません。

実際私は夏の本レB判定を取っていたのですが秋の本番レベル模試と実践はE判定でした。本レと実践の手ごたえが悪くとにかく焦り、一週間勘を戻す勉強をしたところオープンはA判定まで戻せたので良かったです、が、下手をすれば推薦のせいで一般で落ちるところでした。

今思えば研究実績もない私が熱意の一点張りで推薦へ飛び込んだのは大博打でした。



オマケ(アドバイス)

頼まれていないのに偉そうにアドバイス。気分を害すかもしれません。

背伸びと現実

私ははじめ京都大学を志望校に据え受験生活を始めたのですが結果として夏前には阪大にかえました。理由は浪人したくなかったからです。しかし、京大を目指していればもっと努力できたかもしれないと思っていて、その点ではとりあえず難関校を目指すというのは良い選択に思います。また私からのアドバイスとして、京大に未練を感じる阪大受験生の場合京大模試を受けることをお勧めします。諦めがつくのではないでしょうか。

(加えて私は受験勉強を通して大学の難易度の壁が想像以上に薄いように感じました。完全に個人の意見になりますが一般人が考える神大阪大京大の難易度差は実際よりも誇張されているように思います。何が言いたいかというととりあえず京大を目指しているからと言って神大受験が余裕なのかというと全くそうではないということです)


周りに流されるな

どうしても自分と周りを比較してしまい あの人で〇大志望か~ など考えてしまいますが他人は他人です。困難な夢を追い続ける人はかっこいいですが後ろ指をさしたり、自分が安心してしまってはいけません。ただ、窮屈に現実ばかり見ても小さく収まってしまうので難しいですが、自分に都合よく解釈し続けないようにするべきだと感じました。塾に通っていると天井はみえませんが学校では井の中の蛙になってしまうのも似たようなことかなと思います。


学校に流されるな

学校の補習を否定するつもりは毛頭ありません。が、考えなしにとりまくるのはやめておいたほうが良いと思います。自分の要領と時間を把握しているなら少し考えればわかることです。

また私の学校の場合、進路指導が崩壊していて(理系の半数が浪人のような状態の年もあるくらい)この場合学校は信用する必要ありません。周りから〇大なの!?もっと行けるよといわれても信じてはいけません。模試の判定結果がすべてです。しかしながら、なんとしてでも行きたい大学があるならその大学を目指せば良いと思います。


学校は楽しもう

学校をさぼり休んだことを実は後悔しています。私の場合完全にルーティーンが確立されていたにもかかわらず、自ら崩すリスクを冒してしまいました。そもそも学校は楽しいですし受験は団体戦という言葉も強ち間違いではないかもしれないと思うようになりました。体育などは良い息抜きになりました。

しかし、同級生は正直受験生と思えないほど時間を無駄にしていたので染まらないように気を付けていました。かしこい人に限って学校で羽を伸ばしたりしていするので気が抜けるのかもしれませんが、そういった人は学校外で目の色を切り替えて取り組んでいただけのように思います。


定期テスト

もっとしっかり頑張っておくべきでした。同級生は定期テストに特化している人が多く、私はその逆張りのような形で模試の成績がすべてだと主張していましたが定期テストも模試と同じくらい大切です。基礎こそすべてです。


部活

とても焦ると思いますが帰宅部の人より何かしらの強みは絶対にあるので伸びます。少ない時間ですが、頑張ってみると伸びます。反対に一貫校の帰宅部や幽霊部の人は高3の8月から優秀な部活生が追い上げてくるためそれまでに突き放しておくべきだと思います。


きしょい同級生にひっぱられるな

難しい定理を大声で語り、勉強時間少ないアピールを必死に行う同級生には気を付けましょう。そういうやつはなぜか難しい問題集をやってます。 
 しかし逆に熱い友人はあなたを自然に引っ張ってくれます。

春休みは受験の天王山

私は春休みにセンサー物理と化学、focus goldをやりこんで基礎を固めました。学力アップの一番のカギはここだったと思いますし、ここで差を付けました。半年遅れて定着するタイプだったので早めに着火できて良かったです。

夏は受験の天保山

私文でない限りもう手遅れです。頑張って当たり前、凡人は人一倍頑張るしかないと思いました。夏休みまでには一日こもって勉強できる場所を見つけたほうが良いです。




オマケ(私の成績)

記述模試

高3時は河合記述偏差値58から65まで上げたのですが最終回になんと53(全大学E判定)をとってしまいました。ショックで力が入りませんでした。原因は推薦の準備に注力しすぎたことです。駿台模試に関しては総合50程度でした。

マーク模試

初回からずっと70数%でした(河合)。初回は京大B阪大Aでしたが最終的には阪大B orCといった感じでした。東進模試はとても難しく高3を通して初めの60%から73%へ成長しました。判定はEからCへ成長といった感じでした。



阪大模試

阪大本番レベル模試
 6月 E判定
 9月    B判定
 10月   ギリE

駿台阪大実践
 推薦の準備に追われてE判定

河合阪大OP
 勉強を追いつかせてA判定


模試結果から推薦選抜の悪影響が明らかに読み取れるように思いました。





最後まで読んでくださった数少ない方々へ、お礼申し上げます。また稚拙な文章であったことを同時にお詫び申し上げます。

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受験体験記

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