寝食。

 

寝食を

忘れて

 

何か

したい

 

そう

思うほどには

 

老いている

 

寝食を

忘れるほど

熱中など

 

そう

思うほどには

 

順応してしまっている

 

幾重もの

フィルタを通り

 

繰り返された

ノーマライズ

 

 

繰り返してきた

最適化

 

その結果としての

ノーマライズ

 

気づけば

熱中し

 

寝食を

忘れ

 

没頭し

 

その度に

 

新しい

景色を見た

 

観ることを

覚え

 

感じ

比べ

想像し

 

意味を

 

没頭する

意味を

 

熱中する

意味を

 

見出すように

 

 

見出せなくなって

 

褪せていく

 

この先

その先を

 

人生を

 

トータルで

考えた時に

 

あらゆる熱中が

薄暗く

 

染まる

 

そして

 

懐かしみ

もしくは

妬み

あるいは

恨み

 

背ける

 

悟ったような顔で

 

見えなくなった目で

 

感じなくなった

こころで

 

寝食を 

 

繰り返す

 

【蛇足】2020.8.28

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