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トラックに、ではなく(街で★深読み)

家具センターが閉店セールをするというニュースに、
「毎日が『閉店セール』じゃないだろうな……」
と《擬装》を疑いつつ、ちょっと覗いてみるか、と郊外に向かう幹線道路を走っていたら、すぐ前を行くトラック背面に《違和感》があった。

何か変だ!

「おい、アレ、前のトラック、黄色いステッカー!」
運転中のカミさんに声をかけるが、
「え、何?」
まったく気づかない。
「ほら、右下に貼ってある、丸いヤツ!」
「ああ!」

こんな装置があるのか……!

後で調べてみたら、「性欲抑制装置付ステッカー」はアマゾンだけでも7種類売られている。安いのが千円弱、デコトラ用は五千円と高価だった。

うーん……。
パロディとして面白くないことはないんだけど……。
トラックじゃなあ……。

やはり、あのステッカーは車体ではなく、人体 ── たとえば頬っぺたや額に貼って欲しい。ズボンのお尻のポケットもいいかもしれない。
いっそ、「性欲抑制装置付」とデザインされたTシャツを販売してはどうだろう。

まあ、おフザケにしても、人体はいろいろ問題があるかもしれない。
こいつ、そっち方面でホントに危ないヤツで、アタシら女子を油断させようとしてるんじゃ、と深読みされたり……。
あ、ジョークとしては、ロボット ── たとえば、ペッパー君にこのステッカーを貼っておいてはどうだろう。
安心して使っていただける……笑えるんじゃないかな……。

……助手席でそんなことを思っていたら、
「アンタもアレ、貼って歩いたらどう?」

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