Pochipico

作家、材料研究者。 幼き日の憧れは、➀小説家、➁発明家、➂探検家。 ➀物語のいくつかは…

Pochipico

作家、材料研究者。 幼き日の憧れは、➀小説家、➁発明家、➂探検家。 ➀物語のいくつかは別名で出版&映像化されましたが、長らく➁関連企業&大学でシゴトしていました。 退職後、ライターや講師を務めつつ、noteで「カキモノ(小説&エッセイ)」リハビリしています。 ➂は主に脳内です。

マガジン

  • ヒミツの書庫《小説・詩・マンガ・アニメ》

    からくり部屋の「隠し本棚」にそっと入れたい、個人的テイストのnoter創作。

  • 新釈ことわざ辞典

    「つぶやきフォーマット」で始めたこの辞典。140文字に収まらない楽しさを含めた記事版を、このマガジンでご覧ください。

  • 街/山/家で★深読み(街角エッセイ)

    街を徘徊していると、いつもの何気ない光景の中に、ふと引っかかるものがある。何の役にも立たないが、誰の迷惑にも(たぶん)ならない《妄想》写真帳。 《街》で始まった徘徊は、《山》道へ、《家》の中へ、さらには《ネット》を通じて世界中へと広がります。

  • 晴旅雨筆(エッセイ)

    これまでの人生で書き散らしてきたノートの切れ端をちぎれ絵のように張り付けたエッセイ。本を読み、山に登り、酒を呑み、街を歩く。

  • コメディ礼賛(エッセイ)

    アランの幸福論には、「幸福だから笑うわけではない。笑うから幸福なのだ」とあります。小説も映画もTVドラマも、コメディが好きなのは、この言葉が真理だからなのかもしれません。かなり純粋なギャグから、ラブコメ、ブラックユーモア、政治風刺まで、これも書きかけノートからちぎり絵を。

最近の記事

  • 固定された記事

お知らせ:《作家名》でアカウントを作り、《創作+α》はそちらに引っ越します

いつもお立ち寄りいただき、ありがとうございます。 今年の元日に、「紙の本」時代に使っていた作家名でnote内に別アカウントを作りました。 今後、新作発表も含めて、創作物(小説・童話・寓話など)はそちらに移します。 エッセイは内容によって、どちらか決めていきます。 noteを始めて間もなく2年になりますが、匿名(Pochi)アカウントでは、過去の著作を引用しにくい、などの不便もあり、ふたつ目のアカウントでは覆面を外すことにした次第です。 とはいえ、覆面を取ったといっても、

    • 【枯れ木も山のにぎわい】(新釈ことわざ辞典)記事版

      大学の名誉教授。会社の相談役。外郭団体への天下り官僚(これが一番始末が悪く、枯れ木にせっせと肥料をやり続けなければならない)。 3種の枯れ木を引用しましたが、かなり性格が異なります。 大学の名誉教授は、通常名誉のみ、無給の肩書で、実際には大学の賑わいにはならず、その代わり、犯罪に関与して新聞沙汰にでもならない限り無害でもあります。 その肩書を名刺に刷り込み、別の大学で教職に就いたり、学会やマスメディアに呼ばれるなど、活動を続けられるのは、『枯れ木』の側にとって幸せなことな

      • 【十年一日】(新釈ことわざ辞典) まさに忠犬ハチ公の世界。 飼い主の死後も渋谷駅に十年間通い続けたというけれど、 「どうも……おかしいぞ」 と思わなかったのだろうか? 本人(ヒトではないが)はともかく、周囲の人(犬)たちがアドバイスしてやれなかったものか……。

        • 善福寺川緑地で桜を愛でる(街で★深読み)

          昨年暮れのクリスマスに冬枯れの杉並を図書館から大田黒公園へと徘徊しましたが、 かんやんさんからのコメントをいただき、 桜満開の先週末、ようやくその機会がありました。 善福寺川は杉並区の北東端にある善福寺池に源を持ち、区内のほぼ中央を北東から西に流れて中野区に入ったところで神田川に合流します。 杉並にとってかなり重要な川と言えるでしょうね。 杉並区内にはかつて4年間(下高井戸に2年、方南町に2年)住んでいましたが、いずれも下宿の近くを流れていたのは神田川でした。善福寺川

        • 固定された記事

        お知らせ:《作家名》でアカウントを作り、《創作+α》はそちらに引っ越します

        • 【枯れ木も山のにぎわい】(新釈ことわざ辞典)記事版

        • 【十年一日】(新釈ことわざ辞典) まさに忠犬ハチ公の世界。 飼い主の死後も渋谷駅に十年間通い続けたというけれど、 「どうも……おかしいぞ」 と思わなかったのだろうか? 本人(ヒトではないが)はともかく、周囲の人(犬)たちがアドバイスしてやれなかったものか……。

        • 善福寺川緑地で桜を愛でる(街で★深読み)

        マガジン

        • ヒミツの書庫《小説・詩・マンガ・アニメ》
          64本
        • 新釈ことわざ辞典
          36本
        • 街/山/家で★深読み(街角エッセイ)
          163本
        • 晴旅雨筆(エッセイ)
          156本
        • コメディ礼賛(エッセイ)
          10本
        • ヒミツのファイル《旅とエッセイ》
          38本

        記事

          名古屋は空の玄関でもモーニング・サービスに小倉トースト(街で★深読み)

          愛知県には中部国際空港だけでなく、名古屋北部に隣接して県営名古屋空港があります。前者が東の成田、西の関空にあたる大規模国際空港で、後者が東の羽田、西の伊丹のような国内向けですが……名古屋空港に国際線はなく、実質的に航空会社はFDA(フジドリームエアラインズ)のみ、でも、名古屋市内からは最も近く、少なくとも尾張北部の住民にとっては便利で貴重な空の玄関です。 中部国際空港との取り決めで、競合路線には新規就航できないらしいのですが、これはまったくナンセンスで、両空港がサービス競争

          名古屋は空の玄関でもモーニング・サービスに小倉トースト(街で★深読み)

          あんこは自販機だけじゃなかった(街で★深読み)

          名古屋市北区天道町の館林製餡さん前に置かれた『あんこ自販機』について、これまでに①目撃情報と②購入&食レポ記事を書きました。 それまでは自販機しか見たことがなかったのですが、たまたま通りかかったこの日は、対面販売も行っていました。 普通の小倉あん、粒あんなどの他に、抹茶、紅芋、コーヒー、ブルーベリー、チョコ、ゆず、……とにかく、ありとあらゆる種類のあんこがあります。 HPによれば、土日の11-13時の2時間、対面で量り売りをしているようです。 北海道産小豆・大手亡10

          あんこは自販機だけじゃなかった(街で★深読み)

          会社員でよかったかどうかはわからないけれど

          25歳から会社勤めを始めた。 国家公務員になる選択肢もあったが、自分との『相性の悪さ』を感じて企業を選んだ。 その時点で、もう趣味のモノ書きに使う時間はないだろう、と諦めていた。というより、既に結婚していたこともあり、生活の糧を得るための仕事に専念しよう、とモノ書き世界には決別するつもりだった。 実際、研究開発系の仕事は忙しく、残業はほぼ毎日で、土日もどちらか出勤していた。 ところが、どういったいきさつだったか、入社1年目から労組機関誌の編集部員を頼まれ、特集企画を発案し

          会社員でよかったかどうかはわからないけれど

          【鉄は熱いうちに打て】(新釈ことわざ辞典)記事版;オスマン帝国《イエニチェリ》のことなど

          暴力教師やパワハラ上司の自己弁護。 このことわざには二つの意味があるそうです。 A. 精神が柔軟で、吸収する力のある若いうちに鍛えるべきである。 B. 物事は、関係者の熱意がある間に事を運ばないと、あとでは問題にされなくなる。 意味Bは特に問題はない。まあ、そうでしょうね。当たり前すぎて、なぜわざわざ諺に?と思うくらい。 問題は意味Aです 。部活担当の暴力教師や新入社員を指導するパワハラ上司はこのことわざを引用して自己正当化するかもしれない。 しかも、それは、ある意味、

          【鉄は熱いうちに打て】(新釈ことわざ辞典)記事版;オスマン帝国《イエニチェリ》のことなど

          教会音楽と文化のみち(街で★深読み)

          先週、高校時代の友人に誘われ、別の友人がチェンバロで参加するミニ・コンサートに出かけました。 東区主税町の教会です。 ここは、西は名古屋城、東は徳川園(尾張藩2代徳川光友の隠居所跡に築造された大名庭園)に至る『「白壁・主税・橦木町並み保存地区」』の一角です。 この辺りは、江戸時代は尾張藩の武家屋敷が並んでおり、その跡地に大正時代から昭和初期にかけては企業家が邸宅を構えました。江戸時代に創建された寺社も多く、明治以降に建設された官公庁の建物などを含めて『文化のみち』とも呼

          教会音楽と文化のみち(街で★深読み)

          【口自慢の仕事下手】(新釈ことわざ辞典)記事版

          有能な経営コンサルタントに惚れ込んで後継者に据え相談役に退いた創業者が、権限移譲後ほどなくして直面した会社存亡の危機に、頭を掻きむしりながら現社長に浴びせる罵声。 30代の終わり頃、所属企業の業務改革の一環として、外部の経営コンサルタントと合同チームで仕事をしたことがある。 その時に感じた有能なコンサルタントの条件は、 ① 多種多様なデータを保有し、クライアント経営陣を説得するのに最適なデータを即座に取り出せる状態にしてある有能な組織と、 ② クライアント企業のデータをフ

          【口自慢の仕事下手】(新釈ことわざ辞典)記事版

          【口自慢の仕事下手】(新釈ことわざ辞典) 有能な経営コンサルタントに惚れ込んで後継者に据え相談役に退いた創業者が、権限移譲後ほどなくして直面した会社存亡の危機に、頭を掻きむしりながら現社長に浴びせる罵声。

          【口自慢の仕事下手】(新釈ことわざ辞典) 有能な経営コンサルタントに惚れ込んで後継者に据え相談役に退いた創業者が、権限移譲後ほどなくして直面した会社存亡の危機に、頭を掻きむしりながら現社長に浴びせる罵声。

          ランチ定食にも『1000円の壁』あるのでしょうね…(街で★深読み)

          近ごろ外食ランチでよく行くお店が名古屋の黒川ガスビル地下の厨一里: 本来は夜メインの居酒屋で、刺身も揚げ物も馬刺しも美味しく、以前は呑みに訪れたのですが、コロナもあり、リタイアしたこともありで、夜はあまり行かなくなりました。 その代わり、平日のランチに行きます。 何種類かありますが、一番オーソドックスな日替わりランチを頼むことが多い。 日替わりと言っても、毎日変わるおかず1種類ともう1種類は数種類の中から選べる自由度があります。 夜は居酒屋なのでお昼に出されるお刺身も

          ランチ定食にも『1000円の壁』あるのでしょうね…(街で★深読み)

          正月から節分への「映え」を衣替えする神社(街で★深読み)

          神社にはそれぞれ『強み』というか『専門』というか、『ウリ』がありますね。 例えば、以前記事にした『伊奴神社』は安産祈願の神さまで、妊婦を含む一家が産前はもちろん、産後のお礼参りにも訪れています。 名古屋に別小江神社という、延喜式神名帳にも載っている、由緒ある社があります: 節分の日に通りがかると、何やら入り口がいつもと…… おかめ(お多福とも)が口を大きくあけています。 その口をくぐって境内に入るのはなかなか楽しく、小さな子連れの一家がおかめさんの前で写真を撮っていまし

          正月から節分への「映え」を衣替えする神社(街で★深読み)

          新宿西口で忘年会&遠足企画(街で★深読み)

          昨年暮れの話になりますが、上京した(という表現、少々不愉快ですよね……なんで東京が『上』?)機会に高校の同級生3人と忘年会をしました。 友人その1が時々出かけるという西新宿の和食のお店『割烹 鷹』を予約してくれ、ものすごーく久しぶりに西口広場で待ち合わせました。 18歳で上京(この時はそんな気分かな?)した時、西口の地下道を抜けて空を見上げると、建設間もない三井ビルや住友ビルが高くそびえており、 「ひえーっ!」 と驚いたことは、今も強く記憶に残っています。 西口を出てす

          新宿西口で忘年会&遠足企画(街で★深読み)

          『刷り込み』が解けたので、この日はパニーニ、でも『定義癖』問題が…(街で★深読み)

          映像から刷り込まれたパンケーキを目当てにモーニングが1時間しかないカフェに出かけた話を書きました: 10時と11時の間に朝食(というか、ブランチ?)に出かけるチャンスはほとんどないはずなのに、スイッチが入ったのか、1週間経たないのに同じ店にまた出かけました。 『刷り込み』呪縛は既に解けているので、私はパニーニ・セットを注文: うーん。チーズはたっぷりですが、目玉焼きはついていませんね。 同居人はワッフル・セットを頼みました: 少しもらったが、ワッフルは若干甘い ──

          『刷り込み』が解けたので、この日はパニーニ、でも『定義癖』問題が…(街で★深読み)

          パンケーキの『刷り込み』(街で★深読み)

          映像で観た食品を無性に食べたくなることがありませんか? 脳構造が単純な私だけに起きる現象かと思っていたら、かつて映画『木村家の人びと』を観終わった直後に友人と、 「ざるそばが食べたいね」 とほぼ同時に口に出したことがあり、この時点でまだN数は2だったにもかかわらず、 『刷り込み』は人類共通かもしれない! と思った次第です。 先週1/11のNHK『トリセツショー』を観ながら思わず、 「パンケーキが食べたくなった」 と言ったら、 「アタシも! ……でも、甘いモノ嫌いのアンタが

          パンケーキの『刷り込み』(街で★深読み)