日野商人に学ぶ「三方よし」
滋賀県に行くことが増えてから、近江商人に学ぼうとあちこちの資料館などに行っている。
売り手よし、買い手よし、世間よし。
三方よしは、今の時代にも通じる大切なことだ。
伊藤忠をはじめ、西武鉄道や寝具の西川など、近江商人がルーツの会社は多い。
また関東や静岡などにある造り酒屋も、近江商人の手によるものが数多くあるという。
このGWに、近江日野商人館に行ってきた。
商人の山中兵右衛門家の本宅を生かした資料館で、国の登録有形文化財である。
詳しいことは、近江日野商人館にお出かけいただくか、HPを見てねなんだけど、ひとつ心に残ったことがある。
主人は仕事で関東方面に出かけ、家を留守にすることが多かった。
そうなると奉公人らのお世話や、子どもの教育は奥様の仕事だ。
読み書きそろばんは勿論、掃除や煮炊きの仕事、礼儀作法も教えなくてはならなかった。
今では古い考え方かもしれないけれど、大切なことに変わりはないと思った。
ワンオペだと恨みがましく言ってた自分が恥ずかしい。
女中として働く女性らは、裁縫や生花など嫁入修業にもなっていたらしい。
そんな女性の嗜みとして、折り紙(と言うのかな)もあったようで、熨斗袋や箸入れなどが展示されていた。
そのうちのいくつか、折り線の入った紙をいただいたので折ってみた。
もう少し簡単かと思ったが、山折り、谷折りの線と完成品の写真だけが頼りで、随分手こずった。
近江日野商人館は建物も展示品も貴重なものばかりだった。
気づけば2時間以上も見ていた。
今までにも県の博物館などで開かれているだろうけれど、近江商人の特別展を見てみたいと思う。
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