御手洗 育/暮らしのエッセイスト

研究室で働く非常勤秘書。定年退職のゴールは来春までお預けに。思うまま生きるマダムな生活…

御手洗 育/暮らしのエッセイスト

研究室で働く非常勤秘書。定年退職のゴールは来春までお預けに。思うまま生きるマダムな生活にあこがれつつ、今日も汗をかいて、感謝して。スキルと言えるのは、逃げたいところに自分から入っていく図太さくらい。 交流分析でNP高めなお母さん体質。相手の心を受けとめる産業カウンセラー。

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ペンのやさしいちから、信じていたい。

暮らしのエッセイスト・御手洗 育です。 大学の研究室で秘書業務をしています。 気づけばそれも20年めになり、定年のゴールも見えてきました。 子育ての悩みや仕事のあれこれ、人生にはいろんなことがありますが、ふり返ればどれも成長の種。 それを土にまけば、不思議と元気の出るエッセイになります。 5年前に産業カウンセラーの資格を取得しました。 書くことはカタルシス。 そんなエッセイの醍醐味を知ってほしくて、数年前までカルチャー教室の講師もしていました。 エッセイは読んでくださ

    • 自由を噛みしめる自由だ

      気づいたらゴールデンウィークが始まってた。 この「気づいたら」が、幸せだな、自由だなと実感する。 結婚以来つい数年前まで、GWどころか毎週末が憂鬱だった。 夫の実家は、車で1時間余りのところにある。 別居だけれど週末は義父母の都合に合わせるのが当然だったし、夫も親には都合が悪いとは言わなかった。 言えなかった…かな? ちょっとあんた、私と親とどっち優先なのよ! と今ならグイグイ言うんだけど、あ、当時も言ってたけどな…。 結局毎週のように義父母はうちに来た。 そうで

      • アーバンライフの老後

        夜遅くに名古屋堀川周辺を歩いていた。 昼間はオフィス街のように見えて、夜になるとこんなにマンションがあるのかと驚く。 夫が「ここだよ」と指さした建物は、瀟洒なホテルのような…マンション? レースのカーテン越しに、ロビーにはいくつもの胡蝶蘭が並んでいるのが見える。 数日前、このエントランスにある封筒を、夫は持ち帰っていた。 名古屋駅まで徒歩圏内、古い街並みも下町の商店街もある、そんな立地のマンション。 実は有料老人ホームだ。 カタログには、ワインを飲みながら夕食をと

        • ひとり芝居

          カウンセラー仲間に誘われて、お芝居を見てきた。 円頓寺のバーの奥にある定員25人の小さな芝居小屋で。 1本目は、父、娘、父が再婚を考えている相手の女性、その3人のある一日だ。 設定だけでいたたまれない感じがして、もしや喜劇?と思っていたが、とてもシリアスな、それぞれの感情が行き交うお芝居だった。 子どものころ「パパと結婚する」と言っていた娘。 どうしても結婚したいわけじゃないけど、籍を入れようと思っている父と女性。 それぞれが、あなたはどう思う?と言うのは、相手の

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        マガジン

        • 『虎に翼』え?女は無能力者だって!?
          6本
        • 連続ドラマ「ブギウギ」で熱く
          5本
        • 『らんまん』雑草という名の草はない
          10本
        • 『舞いあがれ』に見るキャリア形成
          9本
        • カンレキエッセイなんやかんや
          11本

        記事

          葬送のかたち

          ここ数年で大きく変わったことのひとつに、お葬式がある。 4年前の1月に送った母の時から思えば、家族葬がスタンダードになり、会社関係の参列など虚礼廃止が進んだのはいいことだと思う。 家族葬と言っても実際親戚は集まるし、どうしても会いたいという友人なら断られることはないだろう。 叔母(母方の叔父の妻)が亡くなり、一昨日の通夜と昨日の葬儀に参列した。 叔父叔母はみんな遠方のうえ高齢なので、近くに住む従弟が供花の手配をしてくれた。 お葬式はぶっつけ本番だ。 誰が何の段取りす

          『虎に翼』⑥わかるよわかる!は、わかってない

          先週末の『虎に翼』。 登場人物それぞれの立場が感じられる内容で、ハッとする台詞がたくさんあったので、書き留めておきたい。 ヨネさんの「辛くない人間なんていない」には、とても共感した。 でもその後で花江ちゃんに言った「わかってないから、甘えて泣いて、弱音を吐くんだ」に、それはちょっと…と思ったりもして💧 「私から見れば」にも、ん?となった。 自分のモノサシで見ているのでは? ヨネさんには悲しい過去があるけれど、どん底を知っているからといって、目の前にいる人と比べられるもの

          『虎に翼』⑥わかるよわかる!は、わかってない

          アイコンはだいじよね

          初めて会うnoteクリエイターさんに「アイコンそのままだから、すぐわかった」と言われた。 ギャー!嬉しい恥ずかしい嫌だー、でも嬉しい😆 顔を出すのは本当は嫌なんだけれど「こんな顔の私が書いてます」と伝えることを優先して、リアルの知人に見つかるのも覚悟の上で出している。 で、ひとつだけ訂正したくなったので書いておこうと思う。 アイコンは一枚の写真から切り出したもので、私の細くない右肩をギュッと引き寄せている男性の手が写っている。 これは旦那ではない!と言いたいだけなんだ

          名古屋おもてなし武将隊

          noteクリエイターの朝活。 女性3人で。 おしゃべりして😆楽しかった。 名城公園の見えるカフェの、爽やかな朝8:30。 郊外の田園地区(超田舎)に住む私には、最高😊 朝から得した気分だ。 その後、名古屋城に移動して観光客になる。 遠くの人が来たからとか、余程の理由がない限り名古屋城に来ることはない。 前回来たのがいつだったか、思い出せないほどだから。 というわけで、久しぶりの名古屋城。 遠くからのお客様、天守閣に入れなくて申し訳ありません。 河村市長に代わってお

          味噌かつ不足解消

          ふと「あぁ、味噌かつ食べたい」と言ってしまってから、頭の中が味噌かつの大合唱になっていた。 甘辛い赤味噌を欲していた。 最近、赤出しのお味噌汁さえご無沙汰していたから。 で、昨日の帰り道、ちょっ飲んでご飯食べて帰るか…となった。 で、最寄駅に向かおうと歩いていくと、また目の前にいるんです。 かわいいブタさんが。 この交差点には「世界の山ちゃん」と私の好きな響きのハマショーこと「濱匠」、他にもちょいと良いお店があって、迷いながら矢場とんだけ外していた。 で、初めて入

          名古屋市栄・中日ビル

          中日ビルが建て替えられ、フルオープンを前に開かれた内覧会に来ています。 最近、名古屋の中心と言えば名駅(なごやえき)周辺のようになってるけれど、やっぱ栄でしょと私は思っている。 そんな栄のシンボルでもある中日ビル。 前のも好きだったけれど、今度はどんな文化が!?とわくわくしながら来てみたら、わくわくするところがいっぱいあった。 中日ビルには、中日新聞社も中日ドラゴンズも入ってる。 そちらには用事がないのでスルーして、気になる商業スペースへ。 パーティションのむこうか

          名古屋めしガイド

          学会など全国大会の事務局がまわってくると、結構大変だ。 みんな同じ会員なのに、やはりおもてなしする立場になると、喜んでほしい、満足して帰ってもらわねばとなる(らしい)。 会場の交通の便がいいこと以上に、美味しいものが食べられることは、結構重要だ。 職場でも、北海道はジンギスカンあるからいいねとか、宇和島のじゃこ天が忘れられないとか、食べ物の話で盛り上がる。 (ちゃんと発表も、しましたよね?) コロナ禍で、学会中止、zoom、ハイブリッドを経て、最近はまた対面での開催に

          『虎に翼』⑤恥を知れ

          出ました!沙莉ちゃんの啖呵! 「慎みなさい!」 女性に活躍されたら悔しい、女々しい男たちに言ってやって! え!女々しいって、ここで使う!? 女性は女々しくないですよ。 「だから女は」に対して「だから男は」と返したくはない。 にしても、現実社会でもお粗末な事案は男性ばかりでは? そう感じるのは、バイアス? 若いころ、挨拶だからとか、触られるうちが花だよなどと言って、平気でお尻触る男性がいた。 そのころは反論する方法がわからなかったけれど、今なら成敗して差し上げる。

          『虎に翼』④お芝居っていいな

          今日の『虎に翼』の、劇中劇が面白かった。 何よりキャスティングが光ってる🤣 限られた人(家族)を使って、現実とは違う人を演じている。 コマ送りの映像も面白さ倍増で、わかりやすい荒づくり。 荒いと言えば、週末に見たお芝居は荒づくりだ。 適当に(でも一所懸命)やっているからこその面白さがある。 岐阜県美濃市。 花みこしで知られる美濃まつりが週末あった。 おみこしも綺麗だけれど、夜の「流し仁輪加」が面白くて好きだ。 子どものころから父に連れられ見に行ったものだが、今年

          『虎に翼』④お芝居っていいな

          パパと娘

          日曜日の夕方、近くの公園にでも行った帰りなのか、道を歩いてく幼い女の子の声がする。 ゆっくり歩く足音と、パパらしき男性の、 うん、そうだねという優しいあいづちが、私のいるダイニングにも聞こえる。 いいなぁ。 昨日はスーパーの駐車場で、4歳くらいの女の子と若くてかっこいいスタイルのパパが、私の前を並んで歩いていた。 ふいに女の子がパパと手をつなぐと、パパもその手を握り返し、何か話しながら店内に入っていった。 何気ない光景。 ついこないだまで、彼女と繋いでいた手が、娘

          たまには自己点検を

          カウンセラーの勉強会で、自己点検のエンカウンターをした。 まずは自分自分で、 「人生における転換点は」 「これから経験したい最高に充実したことは」 「やめたいと思っていることは」 そんな10数目の質問に答えていく。 もちろん、答えが出なければ飛ばせばいい。 全部答える必要はなく、その回答の仕方にもその人らしさが出たりする。 30分で書く予定が、どのグループも仕上がりが早くて、早々にシェアする時間に。 ちゃんと話せなくったっていいのだ。 ここで話すのは、クライエント

          『虎に翼』③無能力者じゃないもん

          先日、夫が出勤する直前に、今日東京出張だからお金くれる?と言った。 まったく、妻の財布にはいつでも札束が入ってるとでも? そもそも現金要る? あー、みどりの窓口で「東京まで大人1人」って言って買うから?現金要るのか。 まっ、そんなこと言ってる私も、スマートexで入ろうとして、自動改札にバンって止められたことありんすけど。 「全然スマートじゃなかったね」と何度も笑われて、くそぉ…。 で、何が言いたいかと言うと、戦前の民法八〇一条 「夫ハ妻ノ財産を管理ス」だ。 はて

          『虎に翼』③無能力者じゃないもん