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世界を変えたい

屋号が変わった理由

こんにちは、詩と論舎代表の今岡めぐみです。あれ、いつのまに屋号変わったん?と思って下さった方もいらっしゃるかもしれません。今日は映像デザイン・CITRONから詩と論舎にどうして変わったのか、これからどうしていきたいと考えているのかをご紹介し、ご意見を頂ければと思っています。


モヤモヤ…

2016年3月に開業しましたCITRONですがあと半年で8周年という2023年秋口、私はとてもモヤモヤしておりました。売り上げが上がらないからです。テレビをつければロシアとウクライナが争っています。ただならぬ時世の中、暗い気持ち。新商品を考えても改善しても受注が伸びないことに悩んでいました。

8年前と比べたらそりゃそうだよね

でもよく考えてみたら当然です。スマートフォンやブイログカメラがここまで普及したのです。ただ映像を作って提供する今のサービスだけではそもそも時代にそぐわないのかもしれない。8年前とは事情が違い、みんなは作りたかったのです。みんなは完成品より創作方法を欲しがっているようでした。今までのスタイルに加え、映像の創作方法をワークショップ形式でお伝えしたり、ブラッシュアップのお手伝いならどうだろう?そんなことを考えました。この時点で私はとても軽い気持ちでお客様の作ったもののギャラリーや上映会なんかもできたらなぁと考えていました。こうしてギャラリー構想を練りながら日々は過ぎていきました。

アートで世界を変えていきたい

その数日後、ハマスがイスラエルへ大規模な攻撃をしました。私はおおよそ社会科が苦手でしたが、このニュースで戦争と難民の問題が一気にリアルな体感になりました。家も人も病院も全てが燃えて煙を発していました。
そしてある言葉が思い出されました。LSAPという地域の起業家プログラムに参加した時、ゲストとして招かれていた有名な中国の起業家が口にした言葉です。

「世界を変えることができるのは
投資家、起業家、アーティストの3人だけだ」

ここで心に燻っていたアーティスト、アートという言葉と、ギャラリー構想が合体しました。私は3人のどれにもなることはできませんでした。しかしアートに関しては多少知識があり、経験があり、理解できている部分がありました。ここで私の知るアートの定義を説明します。「他人の意識を変える力」「他人の世界観を変える力」「社会自体の在り方を変える力」この3つの力の作用がある、作用するよう作られているモノや体験を、私はアートだと思っています。

傲慢かもしれない、無謀かもしれない。でもとにかく動きたい。

アートの力を支えることで自分の足元、自らの裾野からこの現代社会を変えていく力の一端になれないだろうか。自分にすごく大きなことがすぐにできるとは思いませんが、地元の滋賀県から、とにかく何かを変えなくてはという強い使命感を覚えたのを鮮明に記憶しています。滋賀県にはギャラリーの数がとても少なく、京都の1/7程。作家・アーティストの多くは京阪神へと流れてしまい、滋賀在住者は他府県よりアートに敷居高を感じているのかもしれない。けれど文化振興や創作意欲という面で見た時には決してレベルが低いわけではない…つまり花となる作品が多いのにそれを生ける花瓶がないように思えました。ここまで来ると自分探しにきたようなものです。「花はあれども花瓶が足りない」これを第一の仮説としてリサーチを始めました。 

リサーチのためにギャラリーを探して、まず出会ったのは泊まれるギャラリー「まるとしかく」の近藤さんでした。近藤さんはご自身がアーティストでもあり、一日の間の作品の見え方の変化を味わって欲しくギャラリーを作られました。しかし近藤さん曰く、足りないのはギャラリーではなく、キュレーターだというのです。京都の大手画廊との契約のある友人に話を聞かせてもらうと、ギャラリー同士の旨みがないと自分の作品を他のギャラリーに貸し出しが難しいことなどもわかりました。大手画廊はマネージメントもしっかりしています。売り込みはもちろん企業とのコラボレーションなどもしっかりされていました。

この地のアートシーンを面白くするために

暖冬とはいえ、秋は異常なほど一瞬で終わりました。持続可能な社会についてのアナウンサーと有識者の対談をニュースが報じました。リサーチを通じて、滋賀県には、仮説1の「花はあれども花瓶が足りない」説よりも「花はあれども活け手が足りない」状況だと気づきました。活け手とは、作品や才能を発掘しキュレーションして面白い企画に落とし込む力。そういえば個展、グループ展は聞いても、企画展を滋賀でやってるのは大きな美術館が中心です。

映像のお仕事も引き続き承ります

もちろん映像のお仕事が嫌になったわけではありません。ご発注いただけたら天にも昇るような気持ちでしょう。でもこのアートを通じて滋賀の、自分の裾野からひとの心を変えていく事業は、私にしかできない大切さを抱えているように思えました。

現在の活動

現在は「まるとしかく」さんからキュレーションのお話をいただき、いろんなアーティストの方とお話の機会を探したり、リサーチを続ける日々です。また、ワークショップも行っていこうと思います。ワークショップの中で美術についての知識を分けることで誰もがもつ才能の卵を温められると考えるからです。YouTuberとして、夢を語り、叶える活動もはじめました。

本記事へのご意見・ご感想お待ちしてます。

自分の裾野から、平和や持続できる社会への願いを広げていくこと。それをどうビジネスベースに乗せていくのか。CITRONは愛は伝わる、愛で伝えると8年間掲げましたが、キュレーションにあたり詩と論舎に屋号を変えてもも本質は変わらない気がします。どうかみなさんのお知恵を借りて、一事業として成り立たせたく考えています。ぜひご意見やご感想をいただければ幸いです。

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます!ご意見・ご感想のコメントお待ちしています。

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