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【日々の見方・思考の断片】

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きみのめに世界はどんなふうにうつるのだろう。
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#短歌

『育児短歌』という提案

わたしは娘が1歳を過ぎてからときどき『育児短歌』なるものをnoteにアップしているのだけれど…

♪日常短歌

何もかも うまくいかないそんな日も スーパーで買ったエクレアがうまい

飛行機雲 空へ溶けゆくときが好き いつしか消える その境界線

車窓から見上げた空に海を思う ぷかぷか泳げよ 夏の終わりに

ぽんぽぽぽん 意味はないのよ響きだけ つかれたあたまに ただ聞かせてる

手のひらを海に浸して砂をつかむ 五感がひらく ばぁっとひらく

駅前ロータリーの窓際族

駅前のロータリーを、2階や3階などの高いところから見るのが好きだ。雑踏を見ているのが好きなのだ。 きっとそういうひとはめずらしくないのだろう。主要駅前にはたいていカフェやファストフード店なんかがあって、そこには雑踏を眺めてくださいとでも言わんばかりの、窓際カウンター席がある。 それが2階や3階なら完璧だ。あ、あそこいいなとピンときて、いざ足を運んで見れば、カウンター席でぼうっと外を眺める先客のひとりやふたり、いたりするものだ。 こんな書き出しで読みつづけてくれるあなたも

絶対に知り尽くせないストーリー その果てしなさを雑踏に見る

なにげない日常こそがなによりも 愛しいと知る 沁みるほど知る

おのおのの憂いを胸に秘めながら 今日も変わらぬ空の青さよ

「またね!」という明るい別れに切なさを感じはじめたのはいつからか #短歌

庭園で蚊を気にしつつひとやすみいつか君とも抹茶を飲みに