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気持ちの良い朝みたいに未完成な詩

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これらの詩の完成度を高めて詩集に出来たら良いと思います。
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記事一覧

『自分の名前を忘れたら』

誰かに呼ばれても 自分ではない誰かを 呼ばれているような やり直しがきくような1日を 昨日も…

『田舎者の歌』

田舎に行けば 田舎者に会えるとは限らない 都会に行けば 田舎者を即座に見分けられるとは限ら…

『ララバイ』

ララバイってなんだよ 昔どこかで聞いた言葉だけれど もう誰も 使わなくなってしまった言葉 …

『さようなら』

美しくも 悲しい言葉 さようなら 今日という日に さようなら みなさん さようなら 美しい夜…

『もしもフランス語が話せたなら』

もしもフランス語が話せたなら きっとわたしの住む街は美しくなるだろう 街ゆく人も美しくな…

『詩人の落とし物』

よく晴れた冬の午後だった 公園の落ち葉の上に 詩人の落とし物 バス停に立っていた黒いコート…

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『同姓同名』

俺と同じ名前のお前 お前 ちゃんと生きてるか? 同じ名前だからって 遠慮しなくて良いんだぜ 名前なんて関係ない バンド名のようにね 心意気なんだ 曲が一番大事なんだよ だけど やっぱり俺たち いくら気が合っても 友達にはなれないかもな 知り合い止まりかもな たとえば 同じ女の子を好きになったとしたら お笑いネタになっちまうだろう きっと俺たちの映画はいつまでも始まらない だから俺たち会わない方が良いんだよ まあ 1日ぐらいは遊んで呑んで お互いの悩みを聞いたりして またどこか

『大人になった日』

よく晴れた冬のある日 私は大人になった 大人とは何か よく分からないままに 大人になった …

『なぜか忘れないで』

さっき雑踏の中で すれ違った人を 忘れないでおこう なぜだかよくわからないけれど たぶん全…

『Forever Young』

ミッキーもドナルドもグーフィーも 私が生まれるずっと前から働いていた わたしが生まれた産…

『誰のためでもない歌』

誰のためでもない歌を歌いたい あなたのためでも わたしのためでもない 誰のためでもない歌を …

『あの変な人』

世の中こんなに息苦しくなってくると 僕はあの変な人に会いたくなる あの変な人はとびきり変…

『くらげのボーイフレンド』

ついに私にもボーイフレンドができた そうだな どこか寂しげで 掴みどころがなくて 透明感が…

『夜 自転車を漕ぎながら歌っているあいつ』

夜 自転車漕ぎながら歌っているあいつ あいつが 俺は好きだよ 全然迷惑じゃないよ むしろ感謝してるんだ もっと歌ってくれ お前の心の叫びを聞かせてくれ そして 夜という檻の中で 飼い慣らされた俺たちを 解放してくれ いつものように帰宅して いつものように飯食って いつものように風呂入って システムの歯車になって アホ面して それでも あいつの声が 聞こえてきたら 俺は湯船で一人ガッツポーズしてるんだ 次回はいつだいbrother 今度は俺の番かい?