見出し画像

【#カメラのこと】自分らしい撮影スタイル模索中 | 第7回コシナ・フォクトレンダー Nokton 35mm F1.2 X Mount 2ヶ月使用感レポート

皆さま、こんにちは。
11月下旬、ジュネーブ週末旅行直前に購入した コシナ・フォクトレンダー Nokton35mm F1.2 X Mount。
以下のように開封記事までUPしておりましたが、

あれから、2ヶ月強。。。
そろそろ、操作も慣れてきたので、実際、どんな写りをするのか、使用していて、私自身、どんな印象を持ったのか、書いていこうと思います。

その前に、まず、このレンズを導入する前の私の使用環境について、説明すると、

- 使用カメラ:Fujifilm X-Pro3
- 購入前、35mm(フルサイズ換算50mm)付近で主に使用していたレンズ:XF35mm F1.4 Rをほとんど、MFで使用
- カメラバッグ:PeakDesign EverydaySling 5L V1(販売終了モデル)

特に、XF35mm F1.4 Rは、換算50mmの標準域の素直な写りを好みとし、スナップ散策での際、基本、このレンズをMFレンズ感覚で常用していた(AFはほとんど、使わず)という経緯があります。

カメラバッグは、レンズと関係ないではないか?という疑問を抱かれている方いらっしゃるかもしれませんが、なぜ、記載したのかは、後ほど。

このレンズの特徴、良かった点

まず、このレンズの特徴をザッと挙げていくと。。。

- MFレンズであること
- 1本で2本のレンズを持っているような感覚が味わえる
- 携帯性抜群&単焦点ならとりあえずの1本

MFレンズであること

これが最大の特徴ではないでしょうか?

この時点で、AFにこだわりのある方は、選択肢から外れます。
ただ、MFレンズを求めている富士フイルムユーザー、特に私のようなX-Pro3ユーザーなら、最高にビジュアルがカッコよくなり、高級感を感じさせる金属筐体、それだけで、所有欲が一気に満たされます。(笑)

更に、X-Proシリーズ最大の特徴であるハイブリッドビューファインダーを最大限に生かし、OVFの撮影との相性も良いような気がします。

Fujifilm X-Pro3 & Voigtlander Nokton 35mm F1.2 X mount

印象としては、とにかく、コンパクト。
このコンパクトさで、とにかく、どこへでも持っていきたくなります。

左:Voigtlander Nokton 35mm F1.2
右:Fujifilm XF 35mm F1.4R
左の方が、コンパクトであるのは、一目瞭然

実際、購入後、2022年11月下旬にスイス・ジュネーブ、2023年1月下旬にドイツ・ミュンヘン旅行(近日公開予定)にこのレンズともう1本を持ち出しているのですが、最終的には、滞在中、この1本でなんとかなりました。

本来のMFのフォーカスリングの操作感も心地よく、更には、MFに特化したレンズということで、レンズ側に被写界深度目盛りがあるので、電源入れる前から、目測予測&絞り値を予想し、自分で作りたい絵を考えながら、各々のレバーである程度決め、電源入れてからは、ファインダー見ながら、最終微調整で済むので、むしろ、MFにこだわっている方なら、むしろ、こちらの方が良さそうな気がします。

Fujifilm X-Pro3 & Voigtlander Nokton 35mm F1.2 X mount
電源入れずに首から下げた状態で被写界深度目盛りある程度予測できるのがMFレンズの魅力

これを使い始めたことで、XF35mm F1.4Rで使用していたフォーカスリングの動きが逆に重く感じてしまい、むしろ、こちらのレンズの動きの方が良いのでは?と思ってからは、こちらのレンズを登場させる機会が劇的に増えたように思います。

おかげで、今までよりもMF撮影に無駄な動きが消え、XF35mm F1.4R でマニュアル操作していた時よりも、シャッター切るまでが、速くなりました。

しかし、人によって、気をつけないといけないのが、富士フイルム純正XFレンズと比べて、

- 絞りリング、フォーカスリングの位置が逆
- フォーカスリングの動きが逆

なので、どうしても、純正XFレンズの操作じゃないと違和感だという方には、操作性が、苦手に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、私の場合ですが、使い込んでいくうちに、すぐに慣れたので、今では、問題なく、普通に使いこなしています。

Quartier de Beaugrenelle à Paris, France

XF35mm F1.4Rと比較

これは、

比較しようがない。。。特徴が異なるどちらも素晴らしいレンズ。。。

というのが、正直なところです。もちろん、XF35mm F1.4Rも良さがあり、このレンズを使って撮影したいという時もあるので、悩ましいところです。

Près du grand magasin "Samaritaine" à Paris, France

では、私が、どういう時にこのレンズを使いたくなるかというと、富士フイルムのカメラに搭載されているフイルムシミュレーションでクラシック・クロームやクラシック・ネガ、どことなく、情緒を感じさせる雰囲気でスナップや夜景、フィルムシミュレーション Across を使ったモノクローム写真を撮影したくなった際に、使うような気がします。

今の私の撮影スタイルだと、上記のような写真を撮りたくなる場面が非常に多いので、ここずっと、基本、X-Pro3につけっぱなしの状態にするくらい、気に入っております。

幸い、私の相方も富士のカメラユーザーなので、相方のカメラにXF35mm F1.4Rをつけ、自分のカメラには、Nokton 35mm F1.2をつけ、場合によって、交換しながら。。。という運用で、今は落ち着いております。

1本で、2つのレンズを持ち歩いているような感覚

このレンズの最大の特徴とも言えるのが、開放付近の描写は、ふわっとした写りになるのに対し、絞った時の描写は、しっかり解像した写りになるので、自分がどういうテーマを持って撮影したいのか考えるのが今まで以上、楽しくなったような気がします。しかも、このレンズ1本で、両方の性格を引き出すことができるので、表現の幅が更に、広がったように思います。

Champs de Mars à Paris, France

あと、最小F値がF1.2なので、もう半歩先のボケの世界を体感でき、改めて、このレンズを通じて、新しい35mmの使い方を体験させてもらっているような感覚です。

携帯性抜群&単焦点なら、とりあえずの1本

重量は、XF35mm F1.4Rの方が軽量ではあるものの、レンズの大きさが、Noktonの方がコンパクトなので、現在使用しているカメラバッグPeakDesign Everyday Sling 5L V1ののファスナー開閉の際、高さに余裕が生まれ、開閉しやすくなったのと、カメラを持ち歩く際、程よい重量感と大きさ、手の小さい私には持ちやすく、しっくりくるような気がします。

特にレンジファインダーライクなX-Pro3との相性は抜群で、外出の際には、まず、とりあえず持っていきたい1本。。。というくらい、気に入ってしまいました。

Fujifilm XF35mm F1.4Rをつけた状態でバッグに入れると。。。
結構、上のファスナーギリギリまでくる
Voigtlander Nokton35mm F1.2 X mountをつけた状態でバッグに入れると。。。
上のファスナーも余裕で、ジップアップもスムーズ

購入前、気をつけておきたいこと

- Fujifilm X Mount仕様で、アダプターいらず
- 電子接点付きであることにより、Exif情報、ファインダー内で距離、被写界深度、フォーカスチェックができる。

ということ。サードパーティー製、MFレンズでありながらもアダプターなしで使えるというのが、何よりも大きいこのレンズなのですが、これから購入を検討されるFujifilm Xユーザーの方、機種によっては、せっかくの電子接点の恩恵に預かれない可能性がございます。

Place de la Concorde à Paris, France

特に、私のようなX-Proだったり、X-Eシリーズユーザーの方、この恩恵を最大限発揮できるのは、現段階では、各シリーズの最新機種(X-Pro3、X-E4)のみとなっており、古い機種になると、アダプター経由で他社製レンズを使用する感覚とあまり変わらず、このレンズを使用する意味とは?となってきます。

電子接点対応・非対応機種については以下のリンクよりご確認ください

使ってみて、これがあったら。。。と思うこと

ずばり、

防塵防滴仕様

でしょう。。。ここ数ヶ月、一気に私のメインレンズに躍り出たこのレンズ。だからこそ、もっと日常使いを。。。ということで、やはり、防塵防滴仕様があれば。。。と度々思います。

これは、X-Pro3本体が防塵防滴仕様なだけに、レンズにもこの機能がついていれば、もっと活躍場所が広がるのでは?と思ってしまいます。

とは言えども、これだけの短期間で、ここまで1人の人間の写真の価値観を底上げさせたレンズ。。。

これからも、どんどん、活躍させていきたいと考えている今日この頃です。
と同時に、コシナ・フォクトレンダーの動向、これからも随時、見守っていきたいと思います。他のフォクトレンダーのレンズも気になり始めております。

La Seine à Paris, France

この記事が参加している募集

カメラのたのしみ方

このデザインが好き

よろしければ、サポートお願いいたします。 サポートしていただいたら、point2vue410の運営費として、大切に使わせていただきます。