窓の外に広がる、薄暗い空を見ている


湿った空気を押し流し、
ものすごい勢いで雲が流れてゆく

今こうしている瞬間にも
雲は柔らかに折り重なりながら
それでも剃刀のようなスピードで
風に乗って何処かへ飛んでゆく

一瞬たりとも停滞をせず、
ただ先へ先へと絶え間なく形を変えて

その光景が何よりも美しいと思う

自分は一歩も動かず、動けず、
ただ取り憑かれたように空を見ている

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