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国民健康保険証(無職備忘録)

会社を退職し、無職になった頃。国民健康保険に切り替えた。市役所で手続きをして、後日保険証が届いた。…プラスチックの板ではなくて、紙だったのが衝撃だった。紙なんだ…破れたりしないのかな…?

今まで健康保険証がプラスチックの板のイメージがあったので、紙というのが慣れない。何か心許ない感じ。…改めて、会社を辞めた事を実感した。

4月に歯医者の定期健診(治療ではない)だったが、健康保険証がまだ届いていなかったのでキャンセルした。だが、保険証が届いても歯医者に行く気にはなれなかった。

子供の頃から行っている歯医者で、ただでさえ転職してるのに、国民健康保険証になっている…転職繰り返してる上に、無職なの??みたいに思われる(勝手な思い込みです)の情けない…みたいな感じになった。

そして、再就職が決まるまで保険証は持っているだけで病院に行かなかった。ただ保険料を払っただけ。今思えば、別に歯医者に行けばよかった。歯医者の人は私の事情なんて気にしない。私自身が勝手に社会からはみ出した様に思っていただけ。歯医者行くのが面倒くさいというのもあったけど。保険証一つでグダグダする自意識過剰の面倒くさい奴だ。それだけ、私の人生にとってインパクトのある出来事だったんだろう。

世間体、いつ再就職が決まるか分からない不安、社会のレールから外れた疎外感、友達や親戚への言いづらさ・変なプライド、働いていない私は駄目な奴と言い認識、前職でだだ下がりした自己肯定感…色々な感情が渦巻いていた。嫌な思いをして会社にしがみつくよりはマシだったのが幸いだ。

…年末調整書類を書いていて、国民健康保険料を社会保険控除欄に記入していた時に思い出した話。









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