見出し画像

左利きAB型RH−三つ子

あらゆることに効率を求めんとする現代社会に辟易している

自転に合わせて日が昇ったり傾いたりする「ように見える」地球の時の巡りに、勝手に単位を定めて数字を割り振ったのは人間だ それさえなければ、わたしたちは絶えず流れゆく時に身を任せて生きてゆけた そう、お腹が空いたら食べ物を探して、眠たくなったら眠って、いつともなく老いて死んでゆく生き方


自分の意思を瞬時に的確に表現できる人間の神格化に辟易している

なんかのアニメかドラマか ある登場人物が問われる、あなたの本当の気持ちが知りたいんだよ 彼女はどもる 私は…私は…。 それを遮り、質問した人は返すのだ ごめんなさい、困らせてしまったね、もういいよと

彼女の口からあと少しで溢れそうだった言葉は、奥底へ落ちてしまった永久に
あと少し待てば、言えたかもしれないのに 聞けたかもしれないのに
結局誰も幸せにならない 言いたいことを言えなかった人も、言いたいことがわからなかった人も

「あと少し」が待てないんだこの世界は
待っていたら何もかも滞るのかな、時間は返ってこない、そうか、じゃあ彼女の「私は」の続きは?遅いから、待っていても仕方がないのかな。


待つこと 立ち止まること ゆっくりと歩き続けること 否定されたとしても、わたしだけはそれらを忘れないでいる人でありたい

マジョリティの一員になれなくともかまわない
だいたい、人間をマジョリティとマイノリティで分けること自体が間違っている
人間がたった二つに分類できてたまるか 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?