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子どもにもっと寛容に

大人はなんでそんなに子どもに厳しいんだろうと思うことがあります。

スーパーやレストラン、駅など公共の場に行くとよく聞きます。
「だめ!」
「ちゃんと座っていなさい」
「動かないの!」
「走らない!」
「早くしなさい」
「離れないで」
「何してるの!」
「恥ずかしいでしょ」

時代のせいでしょうか?
ちゃんとしないといけない、周りから見られている窮屈な社会のせいかもしれません。
大人が周りに「ちゃんとする」ことを求められていて、それを子どもに求めている気がします。
多少のことは、子どもだから、そういうものだ、で笑って寛容になれたらいいなと思います。

働いている発達障害のある子のデイサービスで同僚とよく話しますが、子どもはこの世に生まれてまだ数年しか経っていないのに、求められることが多すぎます。
大人だってまだ知らないことや上手くやれないことがたくさんあるのに、生まれて数年の子が上手くやれるわけがないんです。
だからこそ、ちゃんと教えなきゃ、大人になってから苦労しないように、という風潮もあります。

だけど、子どものままの人なんていないです。
思春期を過ぎて、分別がつくようになって世間のことがわかるようになったら、自分でわかるようになってくることも多いです。
凸凹さんでもゆっくりさんでも、視野が広がってきたなと思う時期があり、そうなると分別がつく行動をすることができるようになります。
人生長いのだから、今から無理してたら大人も子どもも疲れてしまいます。


子どもと大人は違います。
子どもには子どもの視点があります。
子どもの気持ちを、状況を、推し量ることが大切だと思います。

例えば、何度も同じことを聞く子。
大人としてはイライラします。
「何度も言ってるでしょ!」
忙しいのに何度も同じことを聞かれて言わされて、もう嫌!

だけど、そこで考えてほしいです。
なんで何度も聞くのだろう?
不安なのかな?
楽しみなのかな?
まだ脳の覚えている容量が小さいのかも。

以前私が見た光景で、レストランで隣の席にすぐに立って走って行く子がいました。
よく見ていると、お父さんとお母さんが2人で話をしていて、子どもの方を見ていません。その子は見てほしくて走って行くんだなぁとわかりました。
走って行ったら連れ戻しに追いかけてくれる、見てくれるからです。

子どもには子どもの視点や考えがあります。

そして、子どもにがんばらせたり我慢をさせたりするのではなく、大人が寄り添って工夫をできたらいいと思います。

レストランで早く食べ終わってソワソワしたり「早く帰りたい」と言ったりして待てない時に、「待ってなさい」と怒るのではなく、待たせるなら待つ間に過ごせるものを用意するといいです。
本が好きなら本。折り紙とかパズルとか、感覚的なものだとプチプチとかもいいかもしれません。今はスマホが多いでしょう。

子どもはまだ何もないのに待てないものです。
人は自分の年齢の時間しか集中して待てないとも言われます。3歳なら3分、5歳なら5分です。
そういうものだと寛容に考えられるといいと思います。

ちょっとした工夫を考えるだけで、大人は怒らなくていい、子どもは怒られず、お互い楽になると思います。
子どもに求めすぎず、大人が工夫をできる所はたくさんあります。


事前に説明をしていますか?
勝手に決めて押しつけていないですか?
大人の都合のいいように動かそうとしていないですか?

スーパーに行って、お菓子を欲しがる。
それを事前に伝えていましたか?
「今日はお菓子は買わないよ」
勝手に連れて行って「買わない」では大人の勝手。子どもは買うものと思っていた、ということはよくあります。
買わないなら連れて行かないという選択もあります。


子どもだからわからない、子どもだから大人の言うことを聞くものだ、ではなく、子どもも一人の人間として尊重して伝えることが大切です。

子どもにはある程度寛容になること。
子どもの気持ちを推し量ること。
子どもに求めすぎず、大人が工夫をすること。
子どもに伝えること。


もしできないとしたら、それは大人側の事情です。
なぜなのか、自分に問いかけてみてください。



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