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ハグ 抱擁 ギュッ 

抱きしめたい溢れるほどに
君への想いが込みあげてく

Mr.Children 「抱きしめたい」歌詞一部抜粋

こんな感じで走り出してみました
ホイホイされましたでしょうか
素敵な歌詞で開始した今回の記事ですが、しょーもない酔っ払いおばさんのお話になります


数年前、まだ自由に集まってお酒が飲めていた時代の事…

夫の話によく出てくるインド人が居た
海外の支社?関連会社?よくわからないが一緒に仕事をしているS氏だ
アメリカに出張に行った夫と共に仕事をして、現地の案内や食事の手配もしてくれる陽気なインド人らしい
日本人を絵にかいたような夫はS氏によくからかわれていて
アメリカからわざわざ夫がLINEしてきて
「S氏が夫を愛しているかとワイフに聞けと言っている」
とかなんとか…遊ばれてますな

そんなS氏が日本に出張してくるという
関西にもしばらく滞在するということで
「ワイフも一緒に食事をしよう」
とS氏は調子をこいた

奇しくも同日、もう20年ほど会っていない夫の大学時代の友人の奥さん(当時の友人の彼女)が仕事の用事でこちらに来るという

私は言った
「一緒に飲めばいいさ」

なにか面白そうだ
わくわくすっぞ!
夫、私、S氏、友人の奥さん
なかなかおもしろそうだ
そうだ!面白そうなので、私のマブダチも呼ぼうじゃないか(なぜ)

私は言った
「一緒にのめばいいさ」

こうして、
夫、私、S氏、友人の奥さん、マブダチ
というカオスな飲み会は始まった
お互いに誰やねん状態

夫は英語の通訳で頭が回らない
インド人は豪快に笑っている
友人の奥さんも陽気に笑っている
マブダチもご機嫌だ

私といえば…
気分よく酔った私がS氏に発する言葉は
日本語でのツッコミの他に
使った英語はこの二つ

おーけーおーけー!
のーぷろぶれむ!


この二つを連呼しながら夜は更けていった…

ひとしきり飲んでS氏はホテルに帰る前にドン・キホーテに行くという
飲み屋街の駅前で我らご一行は、私の
「写真撮るぞぉぉぉ」の掛け声のもと、顔を寄せ合わせて記念撮影をする

そしていよいよ皆と別れの時
私はおもむろにS氏に言った

「ハグしようぜ!」(両手を広げて)

S氏は快く(?)受け入れてくれ、私たちは熱い抱擁を交わした


皆様気づかれましたでしょうか
本日の参加メンバーに「夫」が含まれていたことを…
ええ
もちろん夫はドン引きでしたでしょうね…
しかし夫は何に怯えているのかわかりませんが

「S氏が誰かとハグしてるのなんか見たことがない」
「あんなことする人間じゃないのに」

と私の不貞行為に言及することなくこのように言っていました
そして、S氏の意外な一面を引き出した私は勝利というしかありませんね


あの楽しかった夜から数年経ちました
S氏の日本側とのオンライン会議の雑談タイムは
夫の同僚や部下へのこんな会話から始まります

「ミスター〇〇のワイフに会った事はあるかい?」

………
確実にネタを提供した私でした


余談として…夫から聞いていたS氏情報
S氏は仕事は出来るが少し強引なところがあり、あまり好かれていない
口は悪いし、いいかげんな様に見えるがとても気をつかう人物で
夫が「病院へ行く」と言うと本気で心配してくるという

うん素敵
素敵人間

そんな人は!人たちは!
ぎゅーってしたいのです

がんばっているのです

疲れている人
がんばった人
寂しい人
不安な人
孤独な人
怖がっている人
もっともっといろんな人

みんなぎゅーっとしたいのです

大丈夫です
体は ふかふかで気持ちいいですから


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