打算的な部下育成論 育てた部下が転職するのはありか?なしか?

こんにちは!ポケカルビジネスTVヒガキです。

今日はちょっと刺激的なタイトルです(笑)

元リクルートHDのボスとマネジメント動画を作っている。
自分で宣伝したり、ふと目にとめてもらったりで
友人たちにも多くyoutubeを見てもらっています。

そうなると、自然と相談や質問をされることが増えてきます。

先日あった相談という名の愚痴

育てた後輩が転職でキャリアアップ、残されたマネージャーは…

「センスあるなって一生懸命育てた後輩が、別の会社に転職しちゃったよ。収入も上がっていってさ。おめでとうなんだけど、なんだかなぁ。」

優秀な若手ほどすぐ辞めてしまう。という話も聞きますが、
まさに彼はそんな体験をしていたのでした。

「それに比べて、俺はまた一から育てなきゃだし、
 収入や待遇も上がらないし、モヤる…」

なるほどなぁ。確かにしんどいよね。。と思っていると

「ヒガキは、どう思う?」と質問

「う~ん、まず前提としてきちんと育成しきれた経験がないので、
 そんな状況になったことがない(笑)」

もし育成しきれたとして、
部下が転職してキャリアアップしたらどう思うか?

僕の答えは簡単
「めちゃくちゃ嬉しい。」

「え?マジで?お前いい奴だな。」
驚いた顔をして友人が僕の顔を見ました。


いや、いい奴じゃないんです。打算があるの。


新規事業で海外メンバーを多く雇用したわけ

話は変わりまして
僕は22年2月からゲームギルド事業という新規事業を立ち上げていました。

ゲームをプレイすると暗号資産が獲得できる
ブロックチェーンゲームというジャンルが出てきまして、

当社では、
ゲームプレイヤーをたくさん雇用(業務委託)して、
たくさん暗号資産を稼ぎ、プレイヤーとシェアをするというビジネスをしていました。

そのプレイヤーの大半がフィリピン・インドネシアの方でした。

当たり前ですが、
彼らと日本では文化が異なります。

僕の相手の文化への理解の低さ
たどたどしい英語でのコミュニケーションによる認識のズレ
チャットのみでのコミュニケーション

その他いろいろな要因で
締め切りを守らなかったり、ズルをされてしまったり、さぼったり。。。

プレイパフォーマンスを上げるのがかなり大変でした。

裏切られたり、だまされたり
傷つくことも多々ありました。

「日本人のプレイヤー集めた方が楽じゃない?」
そうアドバイスされることもたくさんありました。

でも、頑なに海外プレイヤーを優先してきました。

理由はなんでか?

社会貢献がしたかったから
我々が雇用していた多くの海外プレイヤーは
仕事がない。いわゆる貧困層が多かったです。だから、このゲームプレイ業務が彼らの生活を支えていました。

新しいチャレンジで自分が成長したかったから
英語での勉強になる
・海外の方とコミュニティを作る経験が得られる
など対日本人とやるよりも、自分の余地を埋められる成長を感じられるので


も理由なのですが、
ここでも打算的な理由がありました。


打算といつかの保険の話


馬鹿みたいと言われるかもしれないけれど、
僕は育成しているメンバーに対して

いつか、僕が仕事に困ったら
仕事ください。あわよくば育てるのうまいというレッテル貼ってみんなに紹介してください。
なんなら、僕の子供たちの就職口がなかったら仕事ください

と本気で思っている

だから、転職をして旅立っていくことに前向きなんです。

引き留めたとして、
彼、彼女の現状の不満を解消できるだけのことを
きっと僕はできないだろう。という負い目もあったりもします。

ならば
自社でも転職先でも活躍できるような人材になってもらえるよう
下手くそなりにマネジメントをしています。
※その勢いが余り過ぎて、勉強しろーの圧が強すぎてしまうなどの失敗をしてしまうのですが。。。

ゲームギルド事業で海外プレイヤーを多く雇用していた理由も
ほとんど同じ

いつかフィリピンやインドネシアが経済成長したときに
仕事くださいー
僕の子供が困ったときに仕事がくださいー

そうやっていつかの保険をかけています。



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