子どもが読書から学ぶこと #046
小1の娘が「聞いて!聞いて!」と、少し興奮しながら読んでいた本を持ってきました。
その本は、あんびるやすこさんの本。小学生になって、娘がバイブルのようによく読んでいる本のひとつです。
本の中で娘が気になったところは、もう芽が出ないと思っていた種が、ほかの種にくらべて2週間遅く芽を出して、主人公のジャレットが「なんてふしぎなんでしょう」と驚いている場面。
娘が、下記の部分を抜粋して、声に出して読み上げてくれました。
そして、娘は私に向かってこんな話をしてくれました。
「お母さん、私ね。水泳教室でほかの子がぐんぐん泳いでいるのに、どうして自分はうまくできないのかなと思ってたんだ。でもね、この本を読んで、ハーブティーにはハーブティーのちょうどいい時間があるように、私には私のちょうどいいペースがあるんだって思えたの。だから、自分のペースでやればいいんだって」
それを聞いて、私が思ったことは「水泳教室に通いながら、そんなことを感じていたのか」と知ったことと、娘が本から学んだこと(抽象)を自分のこと(具体)に落とし込んで捉えていることに驚いたのでした。
本は単に知らないことを知るという知識を得るツールだけではなく、そこにある物語や体験を通じて自分の心がどう動くのか、そこから何を学んで自分の中で昇華するのかも読書の醍醐味のひとつ。
そういう読み方ができるようになって、それを人に伝えられる(言語化できる)ようになったことに、娘の成長を感じたのでした。
そのあと、娘に「じゃあ、その感動したところをマイノートに書いておいたら?」と提案すると、娘は「そうだね!忘れないように書いとく!」と、せっせとその一説を写していました。
読書を通して感じることからも、子どもの成長が見て取れた瞬間でした。
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