・ホルモン星人

この言葉を初めて聞いたのはNちゃんから。Nちゃんは未就園児リトミック体験教室で出会ったママ友。

広々したレクリエーションホールで、うちの子含めママから離れない子がほとんどの中、前方で明るく「これ、なぁ～んだ？」とやってる講師のところに突進していく我が子に向かって「近視か！」とボソッと呟いてた（のを隣の私が笑った）のがきっかけで仲良くなった人。好きだったな、元気かな。

話をしているうちに「そういう風にできているとは言え、出産を乗り越えられるってスゴイ」という話になり、「それ以前に、毎月の生理に伴う心身の浮き沈みに対応している私達（女性全般）って神なんじゃないか」とお互いを褒めたたえる良い友達だった笑。

その彼女がパートナーにホルモンバランスの説明をしたら「お前はホルモン星人か」と言われた、と嘆いていて、私はまた笑ってしまった（似た者夫婦かw）。いやぁ、女性はみんなホルモン星人ww。

ちなみに今「ホルモン星人」検索したら面白いのあった⇓

http://gakugei.shueisha.co.jp/yomimono/shisyunnki/05.html

思春期・更年期、ホルモン星人は大変です^^;。でも、ホルモンは「性ホルモン」だけではないので、結局みんなホルモン星のヒト。しかしホルモンと検索すると最初に出るのは焼き肉屋。

・焼き肉じゃないお勉強

9月の東京スキンタッチ会講演会は山口創先生。桜美林大学教授で身体心理学者。オキシトシンというホルモン研究の第一人者です。偉い先生でありながら怖くない（←大事w）、とても物腰柔らかで、子育て支援者・タッチセラピストから大変人気の先生です。（ご著書も沢山。2004年に出版された「子どもの脳は肌にある」は私にとってone of バイブル）

東京スキンタッチ会は鍼灸師の集まりなので、昨年出版の「からだの無意識の治癒力」（腸/皮膚/筋肉に注目した健康心理学のお話）の中から、鍼灸師（解剖・生理の基礎理解のある人）向けで講演をお願いし、主に「皮膚」と「オキシトシン」の関係をお話しして頂きました。

・オキシトシンのこと

オキシトシンの別名は、

♡幸せホルモン♡愛情ホルモン♡絆ホルモンなど、

信頼できる人とのスキンシップで分泌される、ってことは既に有名ですが、役割として、子宮収縮/母乳分泌/愛着強化・・・の他に、痛みを抑えたり、心臓と血管を強くしたり、お肌を乾燥から守ったり、ダイエット効果もあるらしい、ということはご存知でしたか？

なんと。いい事ばっかじゃん。

「夫婦のもめごと会話の低下」「自閉症の症状軽減」などの実験結果も出ていて、既に商品化もされているという。Amazonで買える！けど、買う前に分泌増やす方法もわかってるから、慌てずにww

・分泌させる方法７つ（講演会資料より）

①スキンシップ

②人に親切にする/ボランティア

③目を見つめる/優しく話しかける

④ストレスをためない

⑤五感への快刺激

⑥ペットを飼う

⑦共食

ね。７つもあれば自力で分泌増やせそうでしょ^^？　研究では、夫婦に1か月のスキンシップ強化トレーニングをした実験で、タッチングがオキシトシン分泌を促すという結果と同時に、実験前から触れる事に慣れていない場合には逆にストレスを強く感じる（オキシトシンが出ない）という結果も出てるそうです。自分に合った方法を、ですね。

ただ、やっぱり良い面があれば行き過ぎると反作用（副作用）があるんですねぇ。

・いい事ばっかじゃなかったんかぃ！？

絆（きずな）という字に、絆し（ほだし）という読み方があるのはご存知ですか？　「絆ホルモン」は「絆しホルモン」かも？？

手かせ足かせ「あなたのためだから」・・・人の繋がりも、過剰になれば息苦しく、身内だけ、同族だけ、分断を助長するのかも？？と思ったり。なかなか難しい問題です。（ホルモンの問題なのか？？）

このオキシトシン、卵生→胎生、つまり、爬虫類→哺乳類の進化の段階で発生したホルモンで、持つのは哺乳類だけなのだそうです。（ウロコや粘膜で覆われている肌は乾燥しないもんね。）　うーむ。

ともかく！子育て時期にはたっぷりのオキシトシン分泌が望ましいのは明らかです^^

・コロナ後これからの子育て

今日は、2月末の予定が中止→今年度初開催「抱っこ」の講座で、和光市もくれんハウスさんへ行きました。

NPO法人わこう子育てネットワークさん、妊娠期からの切れ目ない支援：ネウボラに取り組んでいらっしゃいます。年に数回、過去には「親子スキンタッチ教室」、最近はこの「ママがラクになるだっこ術」で講師としてお邪魔していて、子育て支援の場に、鍼灸師がどんどん増えていったらいいな、と思っています。

山口先生が、講演の最後に「他者との触れ合いの難しいパンデミック下の提案」として

１．自分との触れ合い/家族との触れ合い

２．自然との触れ合い

の２つをお話しされました。

はり灸マッサージ、施術で直接お身体に触れる事を許されて、実際オキシトシンが分泌している私達（マッサージは受ける人より施術者の方が分泌量UPの結果）だからこそ、伝えられるセルフケア/家族ケア/子育てのお話があるなぁ～と実感してきました^^

今日お会いした4組の0才ちゃん＆ママ。今日の2時間で、少しでもご自分の「ラク」を持って帰って下さっていたらいいな♡

講師の役目は「やる気」になってもらうこと、行動を変えるための心を動かすこと、と思ってます。ヒトというのはすぐに忘れるから、時々刺激が必要ね。

そして、毎日の子育ては、上手に周りの人に頼ってね！応援しています♪