他人に影響されやすい彼女の幸せを祈るということ

岡田斗司夫さんの悩みのるつぼを、読みました。
その中の「父親が大嫌いです」という相談。
これが実の姉の姿に重なって、痛々しくて読んでられませんでした。

この相談で起こっていることというのは、
母親が父親の悪口を娘に入れ込んで、ストレスのはけ口にしている。
娘はそうとも知らず、母親の言うことを鵜呑みにして父親のことを心底憎むようになる。
言ってみれば、母親自身の人生のストレスを、
娘に八つ当たりしている状態なのだ。

私は母と少し心理的な距離をおいているので、(しかも共感力が低い!)人生半ばでじんわり気づいてきたのだけれど、共感力が高く感情的な姉は気づいていない。

母と姉が感情的にタッグを組んで共倒れ?のような出来事がこれまでの姉の人生で何度となく繰り返されてきた。
母の代わりに父を憎み、悪口を言い、母の代わりに離婚までした。
姉の人生は、母の代理人生?のような気さえしてくる。

でもここで改めて考えてみると、
「自分の人生に満足していない」アピールをしてくる母親のもとで育つ、というのは
子供にとって逃げ場のない家庭内のいじめのようなものだとも思う。
母親が人生への不満を募らせてイライラしている状態程、子供にとって悲しいこともそうそうないだろう。
無意識であるし、子供が言語化出来るはずもないのだけれど、これは思った以上に大きなストレスだったと思う。

内向的な妹(わたし)は、自分の内面にその理由を求めて=母親のことを嫌いと思っている自分は悪い子、と罪悪感を持つ。
外向的な姉は、自分以外=父親を敵と設定して母をそこから守るように振る舞う。

いまでも姉は、母にイラッとしたこと等、を私に言ってくる。(仲は良いのだが、喧嘩がしょっちゅう)
母って冷たいところあるよね、とか
こーゆーところ良くないよね、とか。
私も以前は同感だったし、一緒に怒って発散していたのだけど、客観視出来るようになってきてからは、
そもそも怒りが湧かないことが増えた。
私は母のような人間が嫌いなのだから、もうしょうがないや、怒ったって、と。

一方、姉は母のことが好きだから、
腹が立つし、直して欲しい、と思うのだろうな。
縛られないで、姉は姉の人生を生きて欲しいと願う。
母は、姉の幸せを本当の意味で願っていない、無知ゆえに、と思う。

けど、どういったら、伝わるだろうか。
論理的に事実や見解を伝えても、人の心は動かない。
感情的な姉にはなおのこと、だ。

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