キングダムハーツを語ってみる。後編。


 はい、ということで、、前編から数日たってしまいました笑
ホントは前編を上げた次の日にはこの記事を投稿したかったんですが、意外とまとまらなくて数日かかってしまいました泣
 さあ、そんなわけで、ここではキングダムハーツ(以下略:KH)の楽曲に焦点を当てまして、僕の完全な独断と偏見で語っていきますので、もし興味をもたれましたら、各曲がどのタイトルに収録されているのかも明記しますので(僕の覚えている範囲で)、そっちのサントラを聴いていただくか、もしくは実際にゲームをプレイしてみて、どの場面で流れてくるのか、ぜひチェックしてみてください!
 また、すでにプレイ済みでその曲知ってる~って方もいましたら、この記事を読みながら是非思い出したり、久々にサントラ引っ張り出して聞き返してみたりと思いを馳せて下さいね。

 記事を書くにあたって、どの曲を書こうか悩みました。うん、悩みながらどういうわけか、半べそかいてましたww。←おい笑
今までのサントラ及び関連CD(ピアノアレンジやコンピアルバム、その他CD)
は、全シリーズほとんど持っているので、PCのiTunesを立ち上げてそれらの曲を聴きかえしてみたんです。そしたらまーーーーー思い出がよみがえるわよみがえるわでメンタルを保つの大変でした。当時リアルタイムで発売順にやりこんだ思い出と、近年発売された過去作のPS4のリメイク版をやりこんだ時の感動、そしてKH3を全クリしてエンディングを見ているときの余韻がよみがえってきちゃったんですよね泣 大の大人が久々に目頭ウルウルしてました。
 そんな話はさておき、早速楽曲語りをしていくんですが、流石に全てのタイトルの楽曲を語っていると、10万字越えの超大作記事になりそうなので笑 
僕的にアツい曲好きな曲を中心に、何曲かピックアップして紹介します!
最後までよろしくお付き合いください!!



1曲目:Dearly Beloved
(KHシリーズタイトル画面より)

 はい、まずこの曲からという曲からです。直訳で「愛する人」という意味だそうです。最初のタイトル「KH1」から最新作のメモリーオブメモリーまで一貫して同じ曲がアレンジを変えて使われております。そう、タイトルごとにアレンジを変えているので、元々優しい雰囲気の曲でも、毎回違った優しみを感じるんですよね。特にKH3のアレンジは、曲が始まってから冒頭40~50秒辺りまで聞かないとこの曲だと気付けない感じの、これまでと全く違った素晴らしいアレンジに仕上がっています。僕は最初聴いたときビックリしました。「え?これDearly~だよな??」と疑問に思ってからの、、「あ~良かった良かった」感が印象的でした。
 この曲は終始とにかく優しい雰囲気と曲調をもった曲で、各タイトルでエンディングを見た後に自分がプレイしたこれまでの戦歴?みたいなものが見れるんですが、そこでこの曲のオルゴールver.を聴くことができます。これがね、、、クリアした後の余韻にさらに浸らせてくれるアレンジなんですよ!!!!泣
Ⅰのプレイ画面では、ピアノで弾かれたメロとともに、浜辺の波の音も一緒に聞けるので、それでまた涙腺が緩みます、、大泣
このゲームをプレイするときは、毎回タイトル画面でこの曲で始まり、最後は戦歴画面でこの曲で終わるんですよね。まさにKHと言えばという代名詞的な楽曲だと思います。



2曲目:Hand in Hand
(主にKHⅠとⅡのエピローグとⅢの冒頭)

 はい、この曲も割とお馴染みの曲だと思います。Ⅰだとソラがデスティニーアイランド(ソラ達の故郷)を出てすぐに降り立った世界「トラヴァースタウン」でバトル中に流れるBGM、いわゆる「バトル曲」です。因みにステージのバトル曲って各タイトル通じて、自身がキャラを操作してステージ移動している時と、ボスキャラとのバトルの時以外、基本一曲のワンパターンだけのことが多いんですが、このステ―ジの楽曲はなんと、前半と後半でバトル曲が変わる、つまりソラが序盤にこの世界に降り立った時と、少しストーリーが進んで再び戻ってきた時とでバトルBGMがそれぞれ違う曲が使われています。これはそのうちの後半で流れる楽曲です。(因みに、前半でバトル中に流れる楽曲は「Night of fate」という曲です。この曲もカッコよくて僕は好きです。)

 この曲はバトル曲なのもあって、基本アップテンポでファンファーレが似合う雰囲気を持った曲です。それでなのか、(特にⅡとⅢ)本編タイトルの要所要所で曲のkey(調)を変えて、よりブラス(特にトランペット)を目立たせた華やかなアレンジで聞くことがあったと思います。書いてて思い出しましたが、サブタイトルのチェインオブメモリーズの冒頭でも、ピアノアレンジのゆったりめのテンポで流れてましたね。昔、ゲームのバトル中に流れた時は個人的に「あれ?シャドウ(ハートレスの黒いやつ)がいっぱいでたときに流れた方(Night of Fateの方ね)が好きだな」と思っていましたが、年齢が上になってくると、今はこの曲の方も好きになってきました。
 直訳で「手をつないで」といった意味ですが、映像で流れたシーンを考えてみると、次に何か始まりを予感させるシーンで聴くことが多かったように思います。それぐらい前向きなイメージがある曲ですね。



3曲目:March Caprise For Piano&Orchestra
&
4曲目:Fantasia alla marcia for piano, chorus and orchastra

 はい、三曲目と四曲目をなぜまとめて紹介するかというと、この二曲は全社がⅠのエンドロール、後者がⅡのエンドロールで流れる基本ピアノとオーケストラがベースの、ざっくり言うとCaprica(奇想曲)とFantasia(幻想曲)になっています。
 それはさておき、要するに主要曲をいくつかまとめて、メドレーとしてアレンジされている曲で、そのいくつか使われている曲が共通しているものが多いんです。なのでまとめて紹介することにしました。

 僕が聴いてわかる範囲で答えると、March Caprise~の方は、は最初に紹介した「Dearly Beloved」と、これも大事なイベントや回想シーンでよく聴かれた「Olways on My Mind」の二曲をベースに構成されていると思われます。
 Fantasia alla marcia~の方はⅠの続編のⅡということもあり、今の二曲から派生した前者のMarch Caprise~をベースに、サブタイトルのチェインオブメモリーズからその存在が明らかになった「XIII(じゅうさん)機関」がメインで繰り広げられたイベントのシーンでよく聴かれた楽曲の「Another Side」、各タイトル序盤のチュートリアルやⅠの終盤のステージ「エンド・オブ・ザ・ワールド」のステージ移動とバトルの両方で耳にすることが多かった「Destati」といったダークサイド側の楽曲も加わって、よりⅠからⅡまでの軌跡を表現しているように思います。

各タイトルのエンドロールを思い出してみると、この二曲は僕の中でより印象的で、他のサブタイトルはⅠの主題歌だった宇多田ヒカルさんの「光」が使われていたり、この曲のオーケストラバージョンが使用されていたりしていました。
 その上で、オーケストラの曲が後から流れてきましたが、特にⅡ以降はそれをやっても、僕が聴いた印象は、各ステージのバトル曲をそのままメドレーにしたような感じだったんですよね。その方がプレイヤーが自分でプレイしてる時のことを思い出しやすいとか、何かしら意図があったのかもしれません。ですが、僕は何というか、上記二曲のようなタイトルやキャラクターの目線で書かれた楽曲のメドレーの方がより感情移入できたというか、聴いててグッとくるものがあったんですよね~。KHは勿論ゲームとして面白いと思っていますが、僕はどちらかというとゲームとしての側面よりも、物語としての側面のほうに惹かれているのかもしれません。



5曲目:Rage awakened
(KH2隠しボス、バースバイスリープ一部ラスボス、KH3終盤イベントシーンにて)

 はい、バトル曲です。僕は、この曲はKHの数あるバトル曲のなかでも、分かりやすく疾走感があってノれる楽曲だと思います。イントロは不穏感をあおるようなストリングス(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ系の)のコード弾きから始まり、そこからそこからテンポ早めの電子ビートにたたみかけるようにバイオリンの力強いメロディーが始まります。ここからのメロディとビート感がよりバトルの臨場感を高めてくれるんですが、この曲が掛かってるときに戦うボスキャラって、大体強くて毎回心で泣いてた覚えがあります笑
 KHは新しくストーリーを始める前に、敵キャラの強さの難易度{ビギナー(一番優しい)・スタンダード・プラウド・クリティカル(一番激つよ)の4つから選ぶことができる}を決められるんですが、大体難易度関係なく泣かされる方、多くないですか?難易度ビギナーは多分倒せるかもですけど、それ以外の難易度は基本泣きます笑。僕はそうでしたww
 因みに、Ⅲのラスボス戦で聴くことができる「Dark Domination」というメドレー楽曲の中にもこの曲のフレーズが使われています。

 この曲を最初に聴けたのは、KH2全クリ後のある場所で戦えるようになる「留まりし思念」という隠しボスとの戦闘時ですね。実体のキャラと戦うわけではないのですが、このキャラ、西洋風のカッコいい感じの鎧に、背中についた長いマント、おまけに、とあるキーブレード使いの強いネガティブな思念とその人が使っていたキーブレードも使ってくるので中々に強敵で、KH全体の物語の中でも物凄く重要な立ち位置のキャラです。サブタイトル「バースバイスリープ」の一部終盤で戦うボス戦でも聴くことができました。この2つの戦いは強くて勝てないにしろ、中々個人的に「エモい」と感じた戦いでしたね。そこからの、Ⅲの終盤のボス戦においてメドレーの中に入っているこの曲のフレーズを聴いたときは、お話の流れ的にも、細かい付箋が回収されてスッキリした後に聴いたので、よりエモく感じました。



6曲目:Musique pour la Tristesse de Xion

7曲目:Vector to the Heavens
(358/2Days:ラスボス&その直後イベントシーン、KH3終盤イベントシーンにて)

 はい、これまで僕の中のこの作品における、ざっくりBest10以内にランクインしている楽曲たちを紹介してきましたが、その中でも「大本命」と言っても過言ではない2曲を最後に紹介しようと思います。上記の2曲は本編タイトルのⅠとⅡの間に起こった出来事を収録したサブタイトル2本の内の1つ、読み方が特殊です、、「358/2Days」:こう書いて(スリーファイブエイトデイズオーバーツー)と読みます。普通に読むだけで一回は噛みますwww
 そんな事はさておき、この2曲は良い曲なんですが、全体のストーリーの大きな流れから見ると、実際に使われているシーンは限られている楽曲です。
 それもそのはず。この2曲はこのサブタイトルの中で新たに登場する「シオン」というキャラのための曲のようなものだからです。
 前者のタイトルの中にシオンという言葉が入っているように、Musique~はフランス語で直訳すると「シオンの悲しみのための音楽」となりますが、それだとまだ日本語が固く感じるので、ここでは「シオンの悲しき旋律」とでも意訳しましょうか。そう、悲しい曲、つまりは劇中で思わずもらい泣いてしまうくらい、切ない楽曲なんです。何があってそうなるかは、是非ともタイトルを視聴してみて、ご自分の目で確かめてほしいのです。
 イントロのピアノのメロからもう、劇中BGMなのに泣かせにかかっていると言ってもいいぐらいの雰囲気を出してきます。そこからストリングスによる和音のハーモニーをバッグに、グロッケン(俗にいう鉄琴と呼ばれる楽器)と恐らくビブラフォン(これも俗にいう木琴です)??もオクターブで重なってサブメロディ(メロディー:主旋律にたいしての補助的な旋律)的な旋律で奏でてきます。そこからヴァイオリンに主旋律が移り、また木琴鉄琴にメロが交互に入れ替わるといった構成になっていると思われます。後半のシンセのベル音のフレーズもまたそそるんですよね大泣 ああダメだ、原曲を聴きながら書いていたら、思わず手を止めて目が潤んできてしまう・・・泣。
 後者のVector to~は前者の曲のバトル版。つまり358~のラスボス戦闘時に流れるバトル曲になっています。これまでの曲の紹介からわかるように、この楽曲も前者の楽曲のフレーズをベースに構成されています。よりバトル曲に特化すべく、テンポを上げ、より細かいフレージング(メロディーの動き)と大きな流れで曲が動くようにアレンジされていると思われます。ここで言う大きな流れというのは、この曲の基本アレンジは、リズム楽器がほぼ使われておらず、各楽器(ピアノや弦楽器)のメロディの中で、上手い事リズムの役割も果たしている事を指しています。
 Vector~について書いてて思い出しましたが、本編タイトル「Ⅲ」のDLC(ダウンロードコンテンツ)に収録されているデータ版「真XIII機関」のシオンとの戦闘の際は、この曲の元のアレンジとは違った真逆のアレンジ版が聴けます。イントロがロック調でバンバンドラムが鳴っている尖ったアレンジです。ここのアレンジは機会があれば是非、聴き比べて欲しいのですが、雰囲気がかなり違うのに泣ける要素が一切死んでいないのは、正にこの曲の持つメロディの力だと、僕は心で脱帽しました。
 実はこの曲、数年前に行われたシリーズ初のフルオーケストラコンサート「KINGDOM HEARTS Orchestra-World Tour-」において、披露されたフルオーケストラによる別のアレンジ版が存在します。ぼくはこの時のコンサートには残念ながら直接行くことは出来なかったのですが、後で通販限定でそのコンサートを収録したCDが発売されたので、直ぐに注文して手に入れてからじっくり、聴いてみました。鳥肌が止まりませんでした。涙も止まりませんでした。CDを買ってから何年か経ちましたが、未だに僕の心のトップ5には入っている、名曲中の名曲に君臨し続けています笑 Ⅲが発売されてから行われた、同じくフルオーケストラのコンサート「World of Tres」には縁があり、会場で直接演奏を聴くことができました。曲目は前回の時とは違いましたが、それでもあの時の感動が今も僕から離れていません。僕の席の周りでは、すすり泣く声が随分聞こえたのも覚えています。
 このタイトルのオリジナル版は、今は無き、初代「ニンテンドーDS」用ソフトで発売されました。しかし、当然今はハード自体絶版になっていますので、リメイク版の作品キングダムハーツ-HD1.5ReMIX-の中に映像作品としてリメイクされ、収録されています。因みに映像作品なので、ゲームとしてプレイは出来ません。ですが、映像自体はおおよそ3時間。映画並みの尺の長さで、しかもオリジナル版ではボイス(声優さんのお芝居ですね)が吹き込まれていなかったものを、新たに声を収録し、リメイクされています。僕は数あるサブタイトルの中で、この作品が一番切ない作品だと思っています。これとは異なるサブタイトル「バースバイスリープ」も切ないお話ではありますが、そっちは僕的に切ないというよりは只々、悲しいお話だと思っています。まあそれも、後々になって気付くんですが、Ⅲで各々のサブタイトルで散りばめられた付箋を一気に回収して、物語を綺麗にかつ、より感動的に終わらせるためには仕方がなかったことだと。悲しみがあるから嬉しい事や幸せが訪れる、そんなことをKHシリーズを通じて教えられた気がします。



終わりに

 終盤が特に思いのたけがあふれてしまいましたが、いかがだったでしょうか??ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。こんなに長々と自分の好きなことについて長文を書いたことは、おそらく今までなかったと思います笑。
 なるべくまだKHシリーズを体験していない方たちのために、極力ネタバレをせずに、自分の考えを伝えようと尽力したつもりです。もし伝わりにくい部分がありましたら、そこはすいません笑
 もし僕のこの文章で、キングダムハーツシリーズに興味を持ってくださったら、是非ともKHを楽しんで、末永く愛してくれると嬉しいです。もう今から次回作が楽しみで仕方ありません!!


あの、、、こんなのやってますんで、もし宜しければサポートおなしゃっす!!!