カオpom

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カオpom

Twitterでは文字数制限あって描ききれないものはこちらで🌈 大好きなEXITに尊敬の意を評しながら綴ります✒ 妄想小説、現場レポ、壁打ち日記、感想文etc

最近の記事

君に、会いにいく

※盛大なるフィクションです 「なんでそんなこと言うんだよ」 いつも笑っている温厚な彼が、瞳に翳りを宿して初めて私に強い声を放った。      *** 「えーっ!これがあの時の彼なの!?」 と、職場でお世話になってるまき姉が、彼が載っている雑誌を指さして目を見張った。 私は書類を整理する手を止めずに、なるべく平静を装って 「えぇ、向こうでも頑張ってるみたいですよ」 「そうなんだ。上京したら環境も違うだろうし、こっちへ帰ってくるのなかなか大変そうだね」 「そう…です

    • 兼近大樹『むき出し』を読んで

      ※ ネタバレ出てくるかもしれませんのでご注意ください。 ティーチャー兼近ことEXIT・かねちの処女小説 『むき出し』 まずはかねち、忙しい中での執筆活動お疲れさまでした。 心からお祝い申し上げます。 夢が叶って良かったね、本当におめでとう。 「本を出版するのが夢」というのを彼が口にしていた頃から、いつか私もそれを読める機会があるのかなぁとふんわりとは楽しみにしてきた。 なのにお仕事をセーブして執筆活動に本腰を入れると聞いては勝手に寂しくなり、あの()文藝春秋さんから小

      • あの空の向こう側

        ※盛大なるフィクションです うわ!まっぶし!! こんなに取材来てんの!? やべぇーーー俺マジ売れたわ! ていうか、相手が有名女優だもんな、そりゃこんだけの規模にもなるか… よくワイドショーとかで観てたけど、あれフラッシュの光もエギぃけど、シャッター一斉に押す音もハンパねぇんだな。 あの娘をこんなとこに立たせる訳に行かねぇし、芸人の俺がうまく立ち回って何とか収めるしかねぇんだよな。 シーフードパイセンに離婚記者会見の極意を訊いたけど、あの人振り切ってっから参考になん

        • 偶然力

          ※写真と本文に深い関係はありません。 人生って(始まりから重い)ほんの一瞬、0.5秒か1秒かの差で全然違う結果になることってあるよね…って改めて思った話です。 愛猫の看病生活を一年強していた頃、毎日ホントに寝不足でした。 (EXITを追ってる比じゃない位笑) 職場のご厚意で昼休みをずらして頂き、動物病院の午前診療に滑り込めるような時間に昼休憩を入れてもらい、毎日その時間が来ると慌てて事務所を出ていました。 元々車に乗るの得意ではないし運転には充分気をつけてはいたけど、日

        君に、会いにいく

          記憶の落し物 ⑤

          ※盛大なるフィクションです 「もしかして、このあとかねちと約束してた?」 きっと私の表情がこわばっていたんだろう。 様子を見かねたりんたろー店長さんが、優しい口調で訊いてくれた。 「…約束、というか…」 昨夜、波打ち際で急に大樹の胸元にさらわれて 「俺も一緒に行く。独りで行くな」 って言ってくれた、はず。 今日明石家島に渡るのは大樹と一緒だと信じ込んでた。 そういえばはっきり何時にどこ、とも約束した訳ではない。 私が勝手に思ってただけなのかも。 一人で浮

          記憶の落し物 ⑤

          記憶の落とし物④

          ※盛大なるフィクションです 私は大樹に身体を持っていかれながら 「ねぇ、待って!ホテルの部屋、鍵かけてないよ!」 と焦りながら言うと、大樹は 「かけなくても平気だよ!」 と言って、私を振り返りながら目を細めて悪戯っぽく笑った。 掴まれていたはずの右手首だけど… いつの間にか二人で手を繋いで、全力で走っていた。 潮の匂いを仄かに感じながら、目の前で弾む大樹の背中を見つめた。 今日は一日中、殆どの時間大樹の後ろ姿を見ていたかもしれない。 広くて大きくて頼もしい、大

          記憶の落とし物④

          記憶の落とし物③

          ※盛大なるフィクションです なに? 何の真似、、、? 至近距離でじっと見つめてくる大樹に自分の胸の鼓動が聞こえてしまいそうで、私は胸の前で組んだ指にギュッと力を入れた。 すると 「あのさ…明石家島への定期船、間に合わないかも…」 と、大樹はボソッと呟き、バツの悪そうな表情で下唇を噛んだ。 ん?…定期船? 朝逃してしまった一日2便の定期船。 夕方のもう1便に乗れないって事!? 「ウソ!!!」 ビックリして飛び起きると、私の上に居た大樹とおでこ同士ゴッチーーンと

          記憶の落とし物③

          記憶の落とし物②

          ※盛大なるフィクションです 激しい振動がお尻から伝わってくるクラッシックな軽トラ。 座席の窓を全開にして右肘を窓枠に預け、機嫌よく鼻歌を歌う大樹という青年。 私は所在なく肩を窄めて助手席に座り、視線だけ窓の外を見ていた。 長閑な山あいの道を、そんなに早くもないスピードで走る。 彼、容姿の割には(失礼)丁寧で安全な運転だわ… 運転って人柄が出るものね。 「…何処に行くんですか…?」 私は、小さな声で尋ねた。 「観光でこっち来たんだろ?俺に任せときゃイイから!」 と

          記憶の落とし物②

          記憶の落とし物

          ※盛大なるフィクションです 「え?さっき出てったばっかよーー今のと最終便の1日2本しかねぇのよ」 と、よく日に焼けたおばさんがあっけらかんと言った。 待って、ウソでしょ!やらかした… 直近の情報をしっかり調べて来なかったから… 離島への定期船、前見た時より減ったのね。 村の中心部からバスで2時間近く揺られて来たこの港は、当然周りに何もない。 また1日にそんなに本数のないバスに乗って、次の定期船までの時間に宛もなくどこかに行ってみることも、土地勘のない私にとってはちょっ

          記憶の落とし物

          推しのいる生活 ~EXIT編~

          ※写真と本文に深い関係はありません ヲタクになるentrance それは突然やってくる 何かで見かけてはいたけど、へぇーオモロいやん、あれ?なんか可愛らしいな、と思って印象には残っている ↓ 何かの拍子にズッキューーン!!!と撃ち抜かれる瞬間があり、あっという間に沼に転がり落ちる ↓ テレビ、YouTube等の過去動画をエンリピで観まくり、推しに関するWeb記事等を読み漁って更に理解と愛を深めてゆく ↓ 情報収集のために(推しが活用しているのもあり)苦手なSNSを稼

          推しのいる生活 ~EXIT編~

          バイバイ

          ※どうしても文章で残しておきたくて書きました 葬儀の日の空は、雲ひとつない澄みきった青一色だった。 おばあちゃんが亡くなった。 前日の夜もいつものように実家に寄って一緒の食卓でご飯を食べ、帰り際に 「おばあちゃん、また明日ね」 と言ったばかりだった。 私の自宅とおばあちゃんの居る実家は目と鼻の先で、同居こそしていないものの、ほぼ毎日顔を合わせていた。 娘っちは、私の母のことを「☆☆ちゃん(名前)」、祖母のことを「おばあちゃん」と呼んでいる。 娘っちにとっての「おばあ

          バイバイ

          EXIT現場~美作大学学園祭~

          ※推し活レポ自分的保存用 youtubeやテレビで観てはいたけど 『お笑いを劇場で観る』 という文化がよく分からず。(音楽畑にずっと居た為) 神聖な現場にお伺いするのは、この界隈のデフォルトやマナー等をきちんと頭に入れてから!とか思っていたので(真面目か!真面目ですw)なかなか踏み出せずにいたんだけど。 しかし既に巷でブレイクしているEXIT出演のチケットを獲ることは、初心者には極めて難しかった。 でも…東京の劇場じゃなくても、去年彼らは地方の学祭や無料イベントに

          EXIT現場~美作大学学園祭~

          続・紅

          ※盛大なるフィクションです 「隊長!あれ、あの子です、あの子追ってください!」 顔をぶつける勢いでフロントガラスに齧り付き(かぶりつき)、カネチカが必死に見つめる視線の先。 私も確認した。 一度見たら判るとはいえ… 得体の知れない『あちらの世界』のカネチカには、基本的には『こちらの世界』の任務内容は伏せている。 上からの指示があり、私が判断した際に、実行させるのみだからだ。 やがて高揚してきたカネチカは、機内中に響き渡るような大きな声を上げた。 「良かったーー

          ※盛大なるフィクションです 音を出してはいけないのに。 奥歯が勝手に震えるせいで外界にまで流れてゆく。 千切れたスカートの裾も、触れる裸の足も、熱された床に敏感に反応して声が漏れそう。 蒸し暑く薄暗い箱の中。 燻されるような重い臭い。 ゴツゴツした岩石の破片だらけの足下。 息づかいだけが騒然と吹き荒れる。 バタン!と勢いよく開け放たれた扉から、眩しさと風と共になだれ込んだ影たち。 すぐ目の前でこっちに向かって何か言っている。 逆光のせいで、顔ははっきりとは

          読解力

          ※写真と本文に深い関係はありません。 自己満足の為に書いてるあたおかアカウントにいつも優しくしていただいて、大変恐縮です、誠にありがとうございます。 今回は、Twitter開始からちょうど1年経った記念として、ちょっとしたお喋り(独り言)を。 ツイートと同様、擬音多めで『ーーー』とか『!!!』とか、勢いで乗り切ろうとしているうるさめなページでございます。 それでも我慢出来そうな方だけヒュイゴーしてくださいな。 さて、ご存知、我らの愛すべき最推し、EXIT。 ファン

          読解力

          未来への約束

          ※盛大なるフィクションです。 「…いいかな?」 茹でた麺の湯切りをしていたところだったのに、急に彼の重みと温もりが背後から襲ってきた。 「ちょ、、危ないよ、、火傷しちゃうから、、」 と慌てて後ろを振り返ろうとした途端、私の声を遮るように彼が唇を重ねてきた。 流し台の前でザルを持ってる私の腕ごと抱きしめられ、身動きが取れない。 水道水のザーザーという音と、茹で汁のモクモクとした湯気が部屋じゅうに拡がった。 どうしたのかな… こんなに情熱的な彼、すごく珍しいんだけ

          未来への約束