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“手応え”はふいに訪れる


「手応えってなんだろう?」
と考えるとなかなか難しい。

成果が出たとき?
褒められたとき?
ありがとうと言われたとき?

人それぞれ基準があると思うが、
私はこの“手応え”を素直に感じられず悶々とすることが多かった。特に仕事において。

上司に褒められたり期待されたり、会社に評価されたりしてもらっても、嬉しいという気持ちはあるけれど“手応え”ではなかった。

でも、仕事をやっていてずっと暖簾に腕押し状態じゃ、なかなかにしんどい。

手応えってどうすれば得られるんだろう…
悩んでいた時、ふいにその時が訪れた。


学生からの言葉

わたしは今、ある教育関係の仕事をしていて、先生という立場だ。

ずーっとうまく行かない授業があり、試行錯誤を繰り返して、学生がより楽しくより理解できる授業を追求していた。

難しいな…これでいいのかな…
もがいていた時、ある学生からこんな言葉をかけてもらった。

「今まで分からなかったのに、先生の授業でだけ理解できた。先生ありがとう😊」
と言ってもらえた。

嬉しかった。とてつもなく嬉しかった。
確実にそれは“手応え”だった。

ただ物事が上手くいくだけじゃ手応えは感じられなくて、
上手くいくようにする努力が正解の方向を向いて、その結果として現実が変わった時に手応えを感じるのだと思った。

むやみやたらに頑張るのは辛いだけだし、
何もかもうまく行っているときに訪れるものでもない。

手応えは常に感じ続けるものではなくて、
ふいに、ご褒美のように、ひょこっと出てくるものなんだと思うと、なんだかフゥっと力が抜けた。

ちゃんと頭を使って正しい方向に努力すれば、絶対にその時はくる。
だから焦らないでどんどんもがけ!!!
はっはっはっは〜!!!
と神様から笑い声が聞こえた気がした。

まったく気まぐれだなぁと思わなくもないが、
これを体感できたことで、仕事や努力へのスタンスが変えることができた。

常に報われてる状態なんて贅沢すぎる。
もがいてもがいて頭を使って頑張った先にちょこっと座っているのが手応え。慢心せず精進せよ。

襟をピシッと正された気分、うん、悪くない。

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