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ニューヨーク お金のこと

先日、”外国永住権取得”日本人、過去最高55万人 女性6割”という見出しのニュースを見た。この数だけで見ると少ないようにも思うが(人口の約0.45%)、実際には海外にいながら永住権を得ていない人、海外に行きたいと思いながらも踏み出せていない人、55万人の裏に隠れた数字に思いを馳せる。

私は2019年の8月にニューヨークに移住した。永住権は只今申請中のため、この55万人にはまだ含まれていない。駐在員の方や、研究員、大学で留学してそのまま居着いた方まで見てきたが、割と「えいや!」で来て、「なんとかしている」印象がある。そして駐在で来た友人のほとんどがここに永住することを望み、知恵を絞っている。私は7割先通しが見えていないと進めないタイプで、色々調べたけれど、調べれば調べるほど靄がかかって躊躇した経験がある。やっぱり一番の心配はお金のことだったと思う。

少しでもお役に立てればと、自分が調べて一番知りたかったお金に関する情報を共有できたらと思う。

私は駐在でなく、現地採用で全てのお給料を会社からドルでもらっている。そして大した高給取りでなく、平凡な平社員だ。

手取りの目安


まずは入ってくるお金。
お給料は15日と月末の月に2回払われる。おそらく採用時に年収の提示があるが、それを26で割ると、一回の支払いで得られるお金が出てくる。
もちろん日本と同じで、そこから税金(国税、州税、ニューヨーク市税)が引かれ、保険料が引かれ、Social Security(年金のようなもの)も引かれ、なんだかんだで手元に残る金額は5〜6割程度になる。「いくら手に残るのか」この情報こそ生きていく上で必要だったのに、簡単にアクセスできなかった覚えがある。低く見積もって、年収➗26➗2が月の半分の費用として自分の手に残ると考えればそんなに外れることはないように思う。(もちろん累進課税制のため高給の方には当てはまらないのでご留意いただきたい)

月々の出費


そして、出ていくお金。
家賃、電気、ガス、ネットの支払いは月に1回。
水道は大家が払ってくれるケースが多いように思う。
家賃はルームシェアなら1500ドル前後、それ以外だと、場所によっても異なるが、マンハッタンならスタジオタイプ(日本でいうワンルーム)で3000ドル〜、郊外だと逆にスタジオタイプのオプションが少なく、ワンルーム(日本で言う1LDK)で2000ドル〜と言ったところだろうか。
電気、ガスは住宅タイプや季節によって偏るが、多めに見積もって300ドルは確保している。
ネット、携帯は各々60-70ドル程度。

食費は単身、全食自炊時で週$100程度。日本食材を買わなければ$70以内にはおさまると思うが、どうしてもお魚は日本食材店のでないと食べられなかった。(ちなみにシャケはグラムあたり日本の2−3倍程度)

外食は割と高い。感覚としてはブランチ(酒なし)で$30、ディナー(酒あり)で$70くらいが目安だろうか。ワインやカクテルは一杯$15はする。二杯飲んで、食事してチップ払ったら、このくらいにはなるように思う。これもピンキリだが、あくまで中間値として参考にしていただきたい。

コロナ後のチップ相場は少し上がっていて、私の場合、朝食・ブランチは20%、ティナーは22%を目安にしている。コーヒーは$3でも$5でもチップは$1払うようにしている。

初期費用:車と家とクレジットスコア


初年度の苦労もぜひ述べたい。
私は会社が郊外で車必須だったため、移住したその週末に中古車を契約した。これがなかなかの痛手だった。基本「交通費」は社員もちのアメリカ。ガス代の支給もなければ、当然車も自費だ。
アメリカに縁もゆかりもなかった私は、クレジットヒストリーもなく、信頼度が低い、いわゆる「不審者」のため、ローンの利率が高かったり、車の保険も高かった。でもクレジットスコアを上げるために、ローンを組んで計画通りに返済していくことにした。クレジットスコアが十分にないと、クレジットカードも申し込めない。一応、JAL ANAの米発行カードは日本からも申し込めてクレヒスのない方の最初のカードとして皆さん利用されているようだが、私はデビット派なので、利用しなかった。
車の支払いだけで、月々500ドルかかった。ローンの利率は7%ちょいだった。私はガリバーにお世話になったが、利率の下げ方を知っているのか、後になって現地のローカルディーラーだと15%程度になることを知った。

住居の初期費用は日本と同じで、仲介手数料、敷金と初月家賃で3ヶ月分の用意が必要になる。住居の保険は年間で150ドル程度。

最後に、移住する前に聞いた話では駐在員の初期費用目安として300万用意するのだとか。人伝に聞いた話ではあるが、振り返るとそのくらいかかったように思う。東京のワンルームから持ってきた家具は、空間に対してどれも驚くほどに小さく、みすぼらしく、空間が埋まるように家具も揃えた。とにかく最初の年は、学生並みの切り詰めた生活をしていたが、クレジットスコアが「人並み」になるにつれて、楽になった。そして幸いにも同居人が現れて、少し贅沢する余裕まで生まれた。それでも年月が経つにつれて「人にどう見られたい」為の消費のようなものが減って、消費への焦りや衝動が薄くなっているのも事実である。化粧もブラもしなくなった。結局、環境の変化と共に気持ちは絶対に変わるので、今いる地点から先を見るより「えいや」で行動してその地点地点で考えながらうまくやっていけば大きな不幸や間違いはそうそうに訪れないように感じる。

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