「フランス人」恋人との日常 C'est la vie en rose ou pas ?
前回の自己紹介でも触れたフランスに住んでいる恋人との日常について日頃感じていることを少し綴ってみたいと思います。
国際恋愛はいわゆる「日本人」同士の恋愛と違うのか
よく知り合いと雑談をしているとよく言われる「国際恋愛なんだ~すごいね!」という反応。初めは軽く受け流していたけれど、交際が長くなるにつれてこの言葉に違和感を覚えるようになりました。
最近この違和感の原因が日本に住む人にとって違う文化を持つ人、つまり外国人に対する「私たちとは異なる」という感覚や逆に『日本人』はみんな「似たような考え方を持っている」という感覚のせいではないかと気づきました。
そもそも何をもって「異なる」と判断しているのでしょうか。「告白の文化がない」「日本語が話せない」「宗教がちがう」「外見がちがう」など考えられる理由はたくさんあります。でもそれって本当に「外国人」に限ったことなのでしょうか??
日本には外国にルーツをもつ人々も同じ「日本人」として暮らしていますし、宗教もそれぞれです。外見についてだって同じです。極論を言ってしまえば、「一人ひとり持っている文化や考え方は違う」ということです。
私が常日頃から大事にしているのは集団として個人を見すぎないということなのですが、それはなぜかというと日本人として日本の公教育を受けていると「日本文化=単一文化」とか「日本=単一民族」とかそういった考えが知らず知らずのうちに身についてしまっているからです。
ここで「国際恋愛は日本人同士の恋愛と違うのか」についての私なりの持論は
「そもそも『日本人』同士の恋愛であってもそれぞれ違う。外国人との恋愛だからといって特別『すごい』とか『大変』とかいったことはない」
です。
とはいえ、育った土地が違う以上、「日本文化」に囲まれて育った者同士の恋愛よりは、よく言う「価値観の違い」(芸能人離婚理由でよくあるやつ)が起こりやすくはあるというのが、リアルなところではないでしょうか。
フランスはオシャレ、フランス人はロマンティックは本当か
恋人がフランス人ですというと、2人に1人は「え~おしゃれ」とか「ロマンティックで素敵」とかいう反応をいただく。
日仏カップルの皆さんは今うんうんと頷いてくださっていることと思いますが(笑)
なんで「日本人」はこんなステレオタイプを持ち続けているのか本当に疑問なんですけれども、、、全然そんなことはないと私は思っています。
本当にこれは個人によって違う、という言葉そのままに、「フランス人」だからといってje t'aimeを毎日いうわけではないです。
愛を毎日伝えた方がいいと考えているタイプの方はもちろん毎日言う人もいます。ただ、je t'aimeは軽々しく言う言葉ではないので大切な時だけに伝えるという人もたくさんいます。
恋愛観については本当に人それぞれですね、どの国、どの地域にいたとしても。
あと「おしゃれ」についてですが、日本に住んでいる男性のほうが総じておしゃれです。ただ、パリを歩いていると、たまにものすごくお洒落な人が颯爽とあるいているのですが、たぶんモデルさんです。
言語の壁は存在するか
よく国際カップルさんの間で話題にされる「言語の壁」問題について考えてみたいと思います。
最初に考えをいってしまうと、「あるけどない」です。
言葉が通じなくても恋愛はできるかということについては、できるかもしれないが、長くは続かないと私は思っています。
最初は相手の外見が好みだったり、雰囲気だったり、優しそうなジェスチャーだったりということから恋が芽生えるのも普通だと思います。
一目ぼれでビビッときたとかも素敵だと思います。
ただ、伝えたいことがそのまま伝えられないのはめちゃくちゃストレスの種になります。
実際私も彼と出会ったときはフランス語だけで話すのは20%くらいしか言いたいことが伝えられず、私も彼も英語が流暢というわけではなかったので、言いたいことが伝えられないもどかしさがありました。
二人の間だけならそれも愛の力で乗り越えられるのかもしれませんが、結婚したりとなると相手のご家族ともコミュニケーションをとっていく必要があるかと思います。
フランスの場合結構多いのが、パートナーを付き合って割とすぐ家族に合わせたり、友人に合わせるということです。
わたしは最初のうちこれが苦痛でたまりませんでした(笑)
フランス語ができないと会話に入れないからです。相手方も英語を話してくれるとかであれば問題ない場合もありますが。
フランスは個人主義の国と言われますがそれはあながち間違っておらず、会話において黙っていたり、自分の意見をはっきり言わないと「意思がない人」みたいな捉え方をされます。
おそらく日仏カップルさんで日本で出会っているパターンだと、英語が共通言語という方々が多いのではないでしょうか。
私は言語はツールだと思っているので、お互いに英語で理解できるならそれで充分だと思っています。なぜなら外国人が日本語を学ぶのと同じように、日本語母語話者がフランス語ができるようになるまでには相当なやる気が必要だからです。
ただ、フランス人の英語レベルはたいして日本人のレベルと変わらないので、パリをでてしまうと英語だけで生活するのはたぶん難しいです。
きっとフランス語0でフランスに移住した方は最初の半年くらいでフランス語の勉強が鬱になると思います。私も最初ほぼしゃべれず留学したときは半年たったころ本当にやる気がなくなりました。
そのとき、ちゃんと彼に家族や友達と会うのが苦痛だと伝えて、ちょっと会わない期間を作ったりしました。
言語学習はほんとにパッションがないとやっていけないので、自分のペースでやっていくことが大事かなと思います。
あとは周囲の協力があれば、そこまで言語は壁にならないかなと思います。
それこそ相手が英語で話してくれるとか、簡単なフランス語で話してくれるとか。
ただ、カップルのうちどちらかだけが頑張らないといけないという状況は非常に酷なので、お互いに少しでも相手の言語を学ぶとか、共通言語の英語を極めるとか、が大事かなと思います。
今回は国際恋愛についての持論を3つのトピックに分けて語ってみました。
ほかに興味のあるトピックなどあればコメントいただけると嬉しいです。
ぽむ
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