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タッピング、ライトハンド、スラップなんか初心者に教えなくてもいいだろと思いきや?

■タッピング=ハッタリってそれは無いなって


正直、個人的にはほとんど興味が無い、ライトハンドやタッピングなどの技術。やれと言われればやるし、冗談っぽくオラオラ披露する事はあっても、これから追求しようとはならなそうです。

と言うか、全然できない方ですし、メロディもベースラインも華麗に完璧になんてのはとても出来ません。


ベースを教えるようになった身としてもやはり、まずは基本を教えたいし、その重要性を伝えたいと思ってます。

タッチの大切さを伝えたい、そこは本当に真剣に取り組んでいきたいですし、豊かなボトムやグルーブ、それを出せる事が如何に素晴らしいか楽しいか、そこを無視して進む事は断じてないと確信します。


・・・はずだったんですが~?

いや~、いざレッスンをやっていくと、それが結構、崩される感じもあったり、気持ちに変化が起きて凄く面白いんですよね。

「基礎の大切さを伝える!」

その芯は崩さぬまま視野を広げる事も出来る!ベースの面白さに仕組みを教える事も出来る!

それに気付くと固定観念的に、

「ベースらしさ!」

ってやつを押し付けようとするのは、ちょっとエゴな感があるなと反省するものがあります。

好奇心を持つ人に対し、

「そんな事をやる必要なんか無い!」

なんて対応をしてしまうのは、姿勢として面白くないですよね。


で、ライトハンド、タッピング。

それらについて改めて考えてみると、

・楽器のセッティングの重要性が分かる

・左手の感覚が鍛えられる

・ハーモニーや理論について教えやすくなる

要素を三つに絞っても、かなり効果があるように思います。



■楽器のセッティングの重要性

これはもうほんと、凄く簡単な話。

「弾きやすいか弾きにくいか?」

これに気付くか気付かないか、後々の事を考えても大事ですし、初心者であれば尚更、向き合うべきポイントだと言えます。

弦高が高い、弦が良くない、弦が古い、フレットの精度が低い、ピッチが甘い、要するにセッティングを全然詰めてない。

これでタッピングを上手くなろうというのは、茨の道どころの話ありません。


実際、未調整なままを変えたら驚くぐらい弾きやすくなった、出来なかった事がすんなり弾けるようになったなど、それぐらい変化が起こるのも決して珍しい話ではないでしょう。

ちょっと勢い付けて押弦してみればそれだけでもう立派に音が出る!ハンマリングの感覚も鍛えられる!難しいと思ってた事が出来るようになると楽しくなる!

その実感と手応えの価値は計り知れません。


初心者が潰れてしまうその原因の多くに、

【最初の一本があまりに良くない】

これが物凄く大きくあると感じます。


この辺、「いや気持ちが弱いからだ!音楽が好きじゃないからだ!考えが甘すぎる!」なんて見方もありそうですし、実際、いつかはそういう部分が問われてくのも、どうしたって避けられないと思います。

けどそれにしたって、

「いくら何でもその状態は無いでしょ.....」

思いっ切りツッコミたくなる楽器、低クオリティの物を前にしたら、精神論やら根性云々の前に考えるべき事が沢山あるだろうって、全力で疑問をぶつけたくなっちゃいます。

段々のめり込んでいく、成長していく、その過程やキッカケを無視して最初からステータスMAXを期待しろとか、その方が現実的じゃないし、理想妄想の押し付け、何より不誠実じゃないかって。

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