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20代の会社員 【趣味】 ・クラシック音楽の演奏会通い ・読書(主に人文系)  https://booklog.jp/users/pompeii 【愛好する芸術家】 マーラー/ブルックナー/ワーグナー/ベートーヴェン/T.マン/小林秀雄/レオナルド・ダ・ヴィンチetc...

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    旅には何があるのか、いや何もないのか。そんなことを日々振り返りながら綴っていきます。

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濃密極まりない今後の演奏会予定

いよいよ3月。冬が終わりつつあり、春の囀りが微かに聞こえてくる。そしてどうやら私の演奏会通いも冬眠を終えるようだ。 ずっと楽しみにしていた公演たちが荒波の如く押し寄せてくる。以下のラインナップを見ると文字通り荒れ狂っている。波にのまれぬよう、相当な忍耐力が求められることは間違いない…! 今回はこの高揚感と、荒波に立ち向かう決意を表明するために、今後のスケジュールを列挙してみる。 ・2/28(木) コーバー/読響「タンホイザー」 ・3/3(日) 阪/京響「ばらの騎士」 ・3

    • 【演奏会感想】富士山静岡交響楽団×高関健・ブルックナー8番

      今週は富士山静岡交響楽団×高関健さんのブルックナー8番を聴きにオペラシティへ。貯金生活を送っているため演奏会通いは極力控えているが、ブルックナーの傑作はやはり聴かないわけにはいかなかった。 初めて聴く楽団だったのでどんな響きなのかドキドキしていたのだが、そんなのは杞憂だった。アンサンブルの細かい乱れも全く気にならないほど、全力で奏でる楽団員さんの姿と、そのサウンドには終始圧倒された(むしろ一部見られたそのような乱れは、この傑作に潜む粗野な一面が簾越しに見えるようで、それはそ

      • 手段を楽しむ

        ここ数ヶ月間、余暇の多くを来年の欧州生活のために充てている。ドイツ語の勉強(並行して英語も再勉強中)、読書(主に独・日の文化学習)がメインだが、自分が決めた目的によって動機づけられた学習というのはこよなく楽しいものだ。 他にも重要なのはやはりお金。精神を豊かにするための遊びや学びに対する支出はやむおえないが、そうでないものについては極力節約をしている。これまで全くしてこなかった節約というものは一歩間違えると精神を腐らせてしまうので、そこには細心の注意を払っている。さて、私の

        • 人生の伴侶「ドラえもん」

          忙しない日々の中、アニメ「ドラえもん」を観ることはそういった日常から解放される手段の一つになっている。アニメのストーリーを追わずとも、ただキャラクターの声と馴染み深い音楽や効果音に耳を傾けるだけでいい。本当に心地がいい。「ドラえもん」は幼少期に熱中したアニメなので、今それは童心に帰るための媒介になっている。童心はその頃の記憶を蘇られてくれるし、その頃の目線でいま直面している現実を見つめ直させもする。私の遠い記憶とドラえもんは幸か不幸か強固な関係にある。 そんな「ドラえもん」

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          ヴァイオリン協奏曲の魅力に気づき始めた話

          長らく私にとって「ヴァイオリン協奏曲」というジャンルはどうも苦手で、実演であろうと録音であろうと感動することはほぼなかった。ただ、昨年PMFオーケストラの演奏会で、金川真弓さんが弾くメンデルスゾーンを聴いた時にその認識は一転した。冒頭からその音色に度肝を抜かれてしまい、名演間違いなしと確信。極限まで澄み切った清らかな音色から、抑制された猛々しい咆哮まで表現の幅がとても広く、終始圧倒されてしまった。こんな音楽体験はなかなかできるものではない。 私が苦手だったのはヴァイオリン協

          ヴァイオリン協奏曲の魅力に気づき始めた話

          充実した2024年1月7日の記録

          昨日はかなり充実した一日だったのでメモ代わりに書き留めておこうと思う。 一日の流れはこんな感じ。 上から順に詳細を書いていく。 自宅で語学学習 ここ半年ちまちまドイツ語を勉強している。この本で文法を学習しているのだが、練習問題が多く、次第に知識が定着していることは感じているものの、問題をひたすら解くスタイルなのですぐ疲れてしまい、どうしても学習自体が楽しくない。まぁそろそろ一周目は終えられそうなので、もう少しの辛抱か。 上記の一冊でもある程度の文法は身に付くはずだが、

          充実した2024年1月7日の記録

          素敵な接客をしてもらった話

          鼻炎なので薬局に行った。薬を手に取ってレジに行くと、「ポイントカードはありますか?」と聞かれてアプリのバーコードを提示した。するとアプリ内でくじ引きが実施中で、時間はかかるものの、店員さんが「ぜひ挑戦しましょう!」と言ってくれた。結果はハズレだったのだが、「もう一回挑戦できますよ!」と励まされ、再びくじを引いた。すると10%クーポンが当たり、店員さんに感謝した。 会計を済ませると、レジからレシートやクーポンが複数枚でてきて店員さんが「紙の無駄ですよね…」と申し訳なさそうな表

          素敵な接客をしてもらった話

          今年の演奏会を振り返る

          クラシック音楽にハマってから早くも4,5年が経った。その熱は年々冷えているどころか、寧ろより高まってきているように感じる。 演奏会に行く頻度も増えていて、今年は少なくとも108公演も行ったらしい。約3日に一回のペース・・・!幸か不幸か、東京にアクセスしやすい街に住んでいるため、平日・週末関係なく足が勝手に動いてしまう(最近は欧州渡航計画のために貯金と勉強をしなくてはならないので、そのペースをグッと抑えている)。 そのように振り返ると、この一年かなりのお金と時間を費やしてい

          今年の演奏会を振り返る

          祖父の死

          先日祖父が亡くなった。85歳だった。 ※以下祖父のことを呼び慣れた「じいちゃん」と書いていきます。 ある日の昼間、入院していたじいちゃんとの面会を終え、家で夕飯を済ませた瞬間に病院から緊急の電話があり、急いで病床に向かった。病院までは1時間程度だったが、その時間はなぜか質量をもっており、鉛のように重く感じられた。病院に到着した後も、駐車場から病床までの道のりは何と長く感じられたことか。 病床に着くと、じいちゃんは面会時とは別人のように弱り果てていた。意識はしっかりしている

          祖父の死

          会話による自己成長

          今日は結婚式に参列してきた。長年お世話になっている大学の先輩の晴れ舞台に立ち会うことができて大変幸せだった。 披露宴が始まりしばらくすると、一緒に参列していた友人との話題も少なくなってきたので、隣に座っていた見ず知らずの女性に話しかけてみた。すると彼女は私と同じ大学出身らしく、それを軸に色々話していたらいつの間にかドイツの話になり、そこからノイシュバンシュタイン城→ルートヴィヒ2世→ワーグナー→音楽という流れで会話が進行した。音楽の話を深ぼってみると、彼女は高校の頃にオーケ

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          風光明媚な京都

          今回は京都の美しい景色を何枚か載せながら先日の旅を振り返る。

          風光明媚な京都

          読経に宿る美

          読経は聞いていて退屈なものだと長らく思っていたが、最近はそれを大変美しい「祈りの音楽」だと確信するようになった。 きっかけは高野山の金剛峯寺での出来事。境内を散策していると微かに読経が聞こえ、近寄って傾聴したところ、一定の音程に絶えず滑り続ける言葉の響きに酔ってしまった。その上、澄んだ空と逞しく生い茂る木々にも囲まれ、やがて悠久への地平線を見るに至った。 これは見方次第で宗教的体験なのかもしれないが、それとは無関係に喚起された感動だったように思える。 それから半年、とあ

          読経に宿る美

          関西は親切な人が多い?

          私の生活圏は関東なので、大阪・京都に行くと色々と文化や人々の行動様式の違いに驚く。 中でも一番思うのが、親切な人が多いということ。今回のわずか一週間の旅でも、思い出せるだけで下記のようなエピソードがあった。 親切かどうか怪しいことはあれど、どれも些細なことながら大変嬉しかった。概して人と人との距離感が近いので、見知らぬ人とでもコミュニケーションをよく取るし、それゆえに相手のことを考えるという習慣が根付いているのかもしれない。

          関西は親切な人が多い?

          京都での愉快な思い出

          先週から紅葉狩りとオペレッタ鑑賞のために京都にきている。京都は昨年5月から定期的に訪れているが、毎度新たな発見があり本当に楽しい。京都特有の、真冬の突き刺すような寒さを予感させる気候ではあるが、11月中旬現在は比較的過ごしやすい。 さて、まだ旅の最中ではあるが、今回はその中でも特に印象に残っていることを綴っていきたい。 京都市内にある有名な作庭家の旧居があるのだが、観光用に一般公開されており、その作庭家のお孫さんの解説付きで庭を眺めることができる。そこは予約制で観光客は10

          京都での愉快な思い出

          大きなショックを受けた話

          昨晩は銀座のバーで飲んだ。しかもそのバーは銀座の中でも社会のヒエラルキー的に上層の人たちが集まるお店らしい。 どうして私のようなしがない会社員がそこで飲んだかというと、私のパートナーが、勤務先のコンサル会社の社長(以下「社長」)と仲がよく、飲むことになり私も混ぜてもらった、という経緯である。 私は社長に薦められるままひたすらウイスキーを飲んだが、どれも絶品でこれまでのウイスキーの常識が刷新された。グラスいっぱいに広がる濃厚な香り、優しい喉越し、そして胃の中からゆっくり立ち

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          眠れない

          今は深夜1時。久々に全く眠れない夜を過ごしている。色々考え事をしてしまって眠れないのだ。これから自分がなすべきこと、いま身の回りで慌ただしく起きていること、いま苦境に立っている人たちこと、いま世界で起きていること、いろいろ考えてしまう。ない脳みそに鞭打って、答えの出ないことを延々と考えてしまう。 時には自分を消して、いろいろな人に立場に立ってみる。すると稀に自分の想像できる範囲外のものまで見通せたりする。 これは際限なくできてしまうので、一旦とりとめなくこれを書いて自分を

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