見出し画像

コロッセオとSNS

コロッセオは言わずもがな古代ローマの円形討議場であるが、それは当時の人々を熱狂させていた。肉食動物vs人間(奴隷)や人間vs人間の戦いを見て興奮するのだ。今振り返ると信じられないような事実だが、その人間の残虐性は決して過去のものではない。

それはSNSを見れば一目瞭然だ。誰かが不道徳なことをふれば正義の斧を持ってめったうちにするし、幸せそうな人々を嫉妬から罵倒する。それはときに非難の的となった人を死に追いやる。まさに現代版コロッセオの様相である。

自分には残虐性はないと思ってしまうがそんなことはない。フランス革命中は善良な民衆ですら、暴動を起こしていた。そのため、誰しもそういった自分が密かに抱えている残虐性を認め、どう付き合うかを考えなければならない。その自己認識こそが、自制を促すのではないか。

もしよろしければサポートお願いします〜 (書籍購入代に充当させていただきます。)