ぽむいおり

ゆるい絵とひとりごと☕️ エッセイが好き、読むのも書くのも✏️

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    自分メインのひとりごとまとめです

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あたまのなかの街

いつも頭の中で喋っている それは自分が話してる時も同時並行で 頭の中で話していることと実際に口から出す内容がバラバラの時がある 常に脳内でラジオが流れている状態 だいたいは自分1人だが、たまに2人や3人に増えたりする よくあるのは天使と悪魔だ それに派生して自分の理想と現実、アホの犬、一般的なモラルを用いてキレてくる人などよりどりみどりだ きっと頭の中に街がある 自分たちが暮らしてるこの地球とそっくりな でも頭の中の街なので花は枯れないしゴムのようにビヨンビヨンと伸び

    • オレンジ

      学校から帰ると、紺色のセーラー服がオレンジ色に染まるのを見ながら床に転がる 陽の暖かさに心地よくなり目を閉じると、 一階のキッチンからトントントンと包丁の音がする ほんのりと香るごはんのにおい 家だ!ここに生活があるぞ! と、なんだか嬉しくなり背伸びをする 陽に照らされた手を見つめる 少し透けた手のひらの中に赤い血が通っている 「生きとるな」 とぼんやり呟く 熱でじんわりと身体は溶け、いつの間にか感覚がなくなる 宿題のことも 好きな人のことも 明日のことも

      • 卵Lサイズ

        卵が一つしかないことを思い出し近くのドラッグストアへ行くことにした コートにマフラー、近場なので下はパジャマで エレベーターを降りていざというときになんとなく歩きたくなり、片道20分のスーパーへ歩くことを決意 気分屋すぎるなぁと思ったが、思い立ったが吉日 畑道を歩いていると白くてでかい鳥が空を飛んでいた サギかー、などと思いながら砂利道を歩く 砂利道が徐々に小石道になり中石道になった 足の裏に石の粒を感じながらジャリジャリ歩いていると、下に着込んできたパジャマが仇に

        • 当たり前には名前がある

          集中すると周りが見えなくなる、という言葉がありますが自分の場合 集中すると音が聞こえにくくなります 曲を聴きながら作業すると雑音に変わってしまう それでは勿体無いと音に集中すると、曲に乗りすぎて今度は踊り出してしまう もういっそのこと踊ってしまうか、音を遠ざけて作業するしか無いのだ ノーミュージックノーライフなんて言ってみたい人生である 電車に乗った時、音楽を聞くと集中できず乗り過ごしてしまう なので環境音に耳を傾ける すると、生活が見えてくる 電車の揺れる音

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        あたまのなかの街

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          3本

        記事

          理想

          小さい頃の自分からすれば大学生は大人でかっこよくてキラキラした存在だった。 今の自分を昔の自分が見たらなんて言うんだろうか、きっと膝から崩れ落ちこの先の人生に不安を抱くに違いない。 毎晩枕を濡らすかもしれない。 20歳の自分へ、なんて言う手紙が小学生の自分から届いていた。 夢見ていた理想とはかけ離れすぎて返事なんて書けやしない。 内容としてはこう 「20歳の自分へ、お元気ですか?毎日楽しいですか?なりたい自分になれていますか?」 悔しい。 なりたい自分にはなれて

          勝手に危機

          結婚して一年が過ぎ 「こんなにもずっと好きで喧嘩もなく過ごせているってよっぽど相性が良い、これからも喧嘩なく平和に過ごすんだろうな」と思った というか、思っていた これほどに怖い過去形があるだろうか 夫が見たらきっと泣く つい最近一泊二日の旅行をした 前夜から最終日の夜まで、 「まぁまぁ、まぁ良いよ、そういうこともあるよ」 が一日に何度もあり徐々に良くなくなり、水を火にかけたときの様に沸々と不満が増え水蒸気が水となって落ちるように冷たい言葉を浴びせてしまった その日は

          勝手に危機

          見返り小籠包

          子供の頃に流行ったプロフィール帳に、チャームポイントを書く欄がある 昔の自分は笑顔だと書いていた 理由は、友達がそう言ったからだ 大人になった自分のチャームポイントはどこだろうと考えた そもそもチャームポイントってなんだ 長所や取り柄が類語にあたるらしい なんとなくチャームポイントと聞くと、見た目でわかる部分を言うものだと思い込んでいたがそうでもないらしい 自分のチャームポイントってなんだろう これって多分自分では気づけない物なのでは プロフィール帳は会話の切り口に

          見返り小籠包

          花束日記

          結婚して1年が経ち、お祝いに花束を買ってもらうことになった ええい、ドライフラワー以外認めん! と思っていた昔の自分にさよならグッバイ 花は生きてる方が美しい(ピカチュウ!) どんな花束にしようかなと考えるだけで飛び跳ねてしまう この場合例えではなくて実際に飛び跳ねている 成人済みの160cmそこそこの人間が飛び跳ねる様は、ぴょんぴょんなんて可愛いものではなく ドシンドシンなのだ これ、結構怖いんだぜ 子供のような無邪気な反応は、子供だからいいのであって大人になると

          季節の変わり目と共感

          少しづつ暖かくなり、天気予報を見ては外に出かける提案をすることが増えた 今までは、コートにマフラー、手袋もあった方が良かったが今では無い方が過ごしやすい そうして少しづつ人間のサイズが小さくなっていることや、洗濯物に虫がついていることや淡い色の花が増えたのを見る 春だなぁと思う 春の匂いはまだ遠いが目に映るもの達がもうすぐ来るよと伝えてくれている 教えてくれるのは天気予報では無く、いつも目の前の自然なのだ 季節の変わり目によく話すことがある それは、四季折々その時の

          季節の変わり目と共感

          歪を大事にしたい

          踏んだ眼鏡を修理に出した メガネ屋さんに壊れたメガネを見せると、あらあらと悲しんでくれる メガネを大事にする人に悪い人はいない気がする そしてそのまま修理に出す気でいたのにどうにかここで最善を尽くそうとしてくれる 優しい 単なる視力お助けアイテムというより、もっと大事な、それこそ体の一部かのような扱いだった ただの物でも、きっと誰かの物になった途端それは宝物になる なんとなくそのことをメガネ屋で気付かされた 人との関わりは気付かされることがあって面白いなと思った そう

          歪を大事にしたい

          溢れる

          幸せな悩みがある なぜ自分はこんなに夫が好きなのかわからない 嫌いなところがひとつもない それを言うといやいや、と言われそうだが本当に無い 完璧かと言われれば全くもって違う 大事な時に頼りないしビビりだし効率も悪い でもそれは嫌いなところではなく、夫の性格でしかない そういう人という認識だ そしてそこも含め愛している 時折、自分の愛情の深さが想像を裏切ってくるのでマリアナ海溝くらい深いなと恐ろしくなる 喧嘩は全くしない 要因が無いのだ 呆れることがないとは言えない

          逆キリン

          最近気づいたけど旦那も私も首が短い 逆キリンだ しかし夫はなで肩で私はいかり肩 同じ首の長さなのに横に並ぶと視覚トリックみたいになり、夫の方が長く見える 悔しい 同じ短首(たんくび)のくせに 蝶ネクタイが好きだけど短首の自分がつけると首が絞まって可哀想な感じになる なんなら犬や猫の方が似合っている 襟の詰まった服は総じて苦しそうに見えるのだ というか自分自身も実は苦しい 顎に布がくっついた状態なので気持ち悪い この歳になって、自分について調べるようになった

          ほろ酔い世直し討論

          久々に会った大学の頃の友達と居酒屋へ行った 笑顔で乾杯をしてから即座に入った話題は、 仕事でも恋愛でもなく 「この世界はどうしたら良くなるのか」だった 久々に会った友達の中身がエイリアンだったくらいの間違ってしまった感 当時からそんな突拍子もない話を始める人達だったことを思い出し、エイリアンじゃないことに安心した みんなが平等に食に困らない分のお金が配布されれば揉めないのでは? と出たが全員働かなくなって終わりだ そこからも色んな案が出た その度にどれだけ頑張っ

          ほろ酔い世直し討論

          めがねせんべい

          メガネをケツで煎餅のようにしてしまった 最悪だ もともと物をそこら中に置いてしまう良くない癖がある そして、寝起きの世界は滲んで見える そして、寝起きのケツの感覚は死んでいる 色んなものが重なり、食えない煎餅が生まれた 食えない煎餅があってたまるか 悲しい大人なぞなぞがあればそこに載るレベルだ メガネが煎餅になったことよりもこの滲んだ世界に取り残される方が恐ろしい 急いで古いメガネを探す これもまた歪んでいる 何度直してもらっても少しずつ歪むのだ 逆に自分が歪

          めがねせんべい

          こたつとおしること

          少しずつ肌寒いと感じる事が増えた 末端冷え症の自分は、手や足の先から生気が無くなっていくのをなんとか繋ぎ止めようと靴下や両手で守ったり擦ったりする そんな姿を見かねた夫が「こたつ出したらいいやん」と言った 電気代のこともあり、なかなか思い立てずにいた自分には「こたつを出せばいいじゃないか」と聞こえ、それはまるで天からえなりかずきさんが微笑みかけているようだった そうとなれば、カーペットにこたつ布団、冬の神器を両手に抱えコインランドリーへ おおよそ一時間で神器達は、ホカ

          こたつとおしること

          おしり

          おしりが鍛えられてる人は、良い人だ 小学生の頃みんなの為にがんばる体育会系の男の先生を見ながら父親が言った。 そうなんだ、と思った。 要は、ちゃんと鍛えている人は芯があって真面目だと、そういう感じのことを言っていた気がする。 人を見分ける基準としてはわかりやすくていいなと思った。 それから数年、高校生になった。 動物のおしりの良さに虜になり、尻フェチへと昇格した。 今思えばあの父親の一言から尻への執着が始まっていたような気もする。恐ろしい話である。 人と関わる中で