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つくばマラソン2023は初のDNF(サブ45失敗)

こんな展開になるとは全く予想もしていませんでした。

やりたかったことの100%の準備を積み重ねてきて、2週間前の世田谷246ハーフではTTではなくペース走の延長の感覚で気持ちよく走って1:19:10。かなりいいところまでレベルを引き上げて望んだつくばマラソン。
結果は途中で気持ち悪くなってしまって無念のDNFでした。

自己管理不足で直前に喉を痛めてしまいそこから体調を戻しきれなかったのもありますが、冷たい雨の影響で走っても走っても体が全く温まらない過酷な状況。むしろ距離を重ねるにつれ鳥肌や寒気が強くなり、頭が少しボーっとしてきたり、視界がクリアでないのが実感できたりするコンディションで、それが30km過ぎで限界を迎えた形でした。

30km過ぎでダウンし33.5kmでリタイア…

DNFに終わった要因

レースプランは、k3’52”前後で進めていって35km過ぎたあたりから出力を上げて勝負に行く、というもの。マラソンを終盤ひたすら耐えるサバイバルレースではなくて、しっかり走り切れることは大前提になって、その上で理想的なレース運びに持ち込む。そんなことをやりたかったのですが、そもそもの大前提の部分にすら辿り着けませんでした。

30km手前まではなんとか耐えていたものの…

設定ペースはオーバーペースだったのか?

まず最初にここが問題になると思いますが、練習の消化具合からしても、実際にレースを走っていた時の感覚からしても決してオーバーペースということはなかったと思います。
心肺が追い込まれていた…とか、足の筋肉がもたない…とかそういういった気配もあまりなく、これならMペース感覚の範囲内だなと思いながら走れていました。30km地点までそれを確認できたことが、DNFした中でもせめてもの救いかも知れないです。

冷たい雨と体感温度とエネルギー消費の関係

マラソンのタイムや完走率と、気温や天候との関係に相関性があることはよく知られています。
今年の北海道マラソンのような酷暑でも完走率は下がりますし、2019年の東京マラソンのような低気温×雨の場合でも(軽度なものも含め)低体温症などにより完走率が下がります。
一方で最もタイムが出やすいのは8℃程度だと言われています。

今年のつくばマラソンは気温6〜8℃、曇り、微風という完璧な天気予報で、誰もが記録を伸ばす絶好の機会だと期待が高まっていたと思います。

この天気予報どおりなら本当によかったのですが、実際の天気はシトシトと降り続ける冷たい雨。
風速1mpsごとに体感温度は1℃下がりますので、気温5.5℃でも風速2mps+ランナー秒速4.3mpsだとその時点で体感温度はマイナス0.8℃くらい。さらに雨で全身が濡れた状態になっていたので、実際の体感温度はマイナス5℃よりは低かったのかと思います。水の熱伝導率は空気の20倍なので、それだけ速いスピードで体温が奪われていっていました。

引用になりますが、

通常、寒さの中でも運動によってエネルギー代謝が高まり、同時に熱も産生されるため体温は維持されますが、寒さの影響が深刻だと、さらに熱産生が必要となります。したがって、同じ運動でも気温の低い時のほうがエネルギー代謝は高く、酸素消費量も増えます。
(中略)
万が一、疲労やエネルギー切れが起こり、これらの生理的な働きを維持することができなくなると、熱の産生が損失に追いつかなくなり、寒さに体温をどんどん奪われてしまうことになります。ひどい場合には低体温症にも陥ってしまうでしょう。

日本フィットネス協会WEBサイトより
https://www.jafanet.jp/hnblog/column/2015/01/post-13.html

いくら走っても体が全く温まらない
→ 冷たい雨で奪われる体温に対して熱産生が限界
→ ギリギリだった熱産生で通常以上に糖やグリコーゲンの消費スピードが早まってしまった
→ 貯蔵してきたエネルギーでは不足し、低体温症の入口&ハンガーノックに近い状態に陥った
→ DNF

というのが今回起きていた現象だったようです。体調を整え切れていなかったのがそこに輪をかけたのかも知れません。

そんな中でも低い気温を活かして自己ベストを更新された方もたくさんいました。しっかりといい状態のフィジカルコンディションをつくっていたり、寒さ対策なども万全にしていたり、そういったところで差がついたのかと思います。
いつまでもビニール袋ポンチョを被ったまま走っているランナーさんもたくさんいました。カシャカシャして邪魔じゃないのかな?と思ったりもしていましたが、そんな多少の邪魔なんかよりも、雨で体を濡らさないことの方がはるかに重要なレースでした。学ぶべきことはたくさんあります。

次のレース(別府大分マラソン)とさらにその先に向けて

今回は目標にしていたサブ45をクリアできませんでしたが、次の別府大分マラソンではしっかりと狙っていきます!
そのためにはあと10週間でもう少しでもレベルアップした上で、設定は上げずに今回と同じレースプランに再チャレンジしてみたいです。

さらにその先ですが、今までのように大幅な記録更新を狙ってギリギリを攻めるレースプランも基本的には封印していこうと思います。これまで出てきた4回のレースは大撃沈→撃沈→前後半イーブン→DNFなので成功率25%、完走率75%、さすがに効率が悪過ぎます。
持ちタイムのイーブンペースでハーフまで走って、そこから先はその日のコンデションで上げられれば上げてPB更新を狙う。そんなやり方が良さそうな気がしています。

目指したい場所

マラソンをする中で目指しているものは3つあります。
⚫︎World Marathon Majorsでの6Starメダルの獲得
⚫︎WMM Age Group World Championshipへの出場(できればロンドン開催時に)
⚫︎福岡国際マラソンでの完走
です。
このうち2つ目と3つ目の参加標準はどちらもサブ35。タイムとしてはここが大きな目標地点になっています。

結果はもちろん大事。だけどそれだけが全てじゃない。そこまでの過程だったり、楽しいって気持ちを忘れないこと。

努力は必ずしも報われるわけではない。
だけどその努力が報われるまで努力し続ける。

結果だけを求めていると人は必ず近道をしたがるものだ…
近道した時真実を見失うかも知れない
やる気も次第に失せてくる
大切なのは「真実に向かおうとする意思」だと思っている
向かおうとする意思さえあれば、いつかはたどり着くだろう?
向かっているわけだからな

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