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経験することができてよかった仕事〜営業〜

20代の後半にSEから営業に職種転向をしてから、法人営業を経験してきました。SEの頃からのギャップも大きくて、向き不向きもあってか大変なことも多かった記憶が強いけれども、振り返ってみるとよかったことも確かにあったはずなので、ちょっと落ち着いたタイミングで棚卸しをしてみようと思います。

営業を経験してよかったこと

具体的なテクニックなんかもいくつか思い浮かぶのですが、どちらかという処世術というか見識というか、そんなよかったことの方が自分にとってインパクトが大きかったと思うので、整理してみました。

仕事のミスに対する耐性がついたこと

それまで経験していたSEでは担当業務の特性や範囲の関係で、ミス≒Deathくらいの感覚が強く、萎縮して事態を深刻に捉えがちな傾向がありました。
慎重に仕事を進めるのは良いことでもあり、スピード感が落ちたり負のスパイラルに入るとメンタル的にも辛くなります。

営業を経験することで、業務で関わる人が社外の上役や現場、社内ではSEや経理担当など一気に数もタイプも増えました。関係者が増える=調整が増えることも意味していて、それだけ調整不足による業務ミスの頻度も増えてしまいました。なるべく起きないに越したことはありませんが、自身が原因ではないものも多くあり、ひとつひとつに心を引っ張られている場合ではなくなりました。

前向きに捉えるとミスを経験する分、次の反省にも活かすことができるし、ミスは誰にでもあるという当たり前の再確認で、周りの人にも少し優しくなれたような気がします。

謝罪のコツを少し理解できた

ミスとセットで発生する謝罪も、上手に対応できないと火に油を注ぐことになり、それだけ本来するべきだった営業活動も進められずに予算目標未達という本末転倒な事態に陥ってしまいます。

初動と関係者の巻き込みとアフターサポート。私の場合は気をつけた点はこのくらいですが、もっと上手な方法や一発逆転新しい契約に繋げるテクニックなども上手に対応している人は周りに見かけます。周囲の人も同様なトラブル処理は日常から対応しているので、その様子を観察して自分の中にも落とし込めると謝罪という、ちょっと近寄りたくない対応にも苦手意識が薄れていきます。

ただ、気をつけるべきだと感じているのは謝罪に対する慣れです。「どうせ怒られるから、謝っておけば良い」というようなスタンスまで進んでしまうと、ミスを前提に仕事を進めてしまいます。こうなると、事前に調整しておけば避けられたミスも謝罪で乗り切ってしまうので、仕事をした気になるけど成果も評価もイマイチとなりかねません。改めて気をつけたい・・・

法人営業で会社のお金の流れの大枠が掴めたこと

モノやサービスを提供して対価を得て、自社に利益を出す。シンプルですが、自社の利益の前には人件費や販管費がかかること、契約を得るために無理な値引きは必要な時はありながらも多様は禁物などなど。サービスを構築する立場にいた時は考えもしていなかった、自分の給与の原資というものに意識を向けることができたのは営業を経験したからだと思っています。

もちろん営業を経験しなくても、営業職の人との関わりから理解することができたり、絶対に理解しないといけない事柄ではないとも思っているので、「すべての人が営業を経験すべき!」といったような極論を言いたいわけでもありません。ですが私の場合は、仕事や会社に対する解像度を上げることができたのは間違いありません。

取引先にサービスを契約してもらうためにも訴求ポイントを理解するために顧客理解が必要になります。それが大袈裟に言えば、社会全体がどんな仕組みで回っているとか幅広に興味を持つきっかけにもなったので、法人営業を経験することができたのは、少なからず自分にとってはプラスになっていると感じます。

適度に図太く、したたかに生きる参考に

営業経験のよかったことを振り返ってまとめると、「いなし力」というのか「レジリエンス」とでもいうのか、そんな能力を身につけるトレーニング期間になった印象です。面倒くさいことや疲れてしまうことも多い人生の荒波に揉まれながらも、マイナス思考に陥りすぎないように、周囲の方々の力を上手にお借りしながらやりくりしていく、そんなイロハを仕事の中で考えて来たのだなと。

「陽キャじゃないから」「お酒飲めないし」「休みの日まで付き合いゴルフは」みたいな抵抗を感じながら始めた営業職でしたが、辛かったことばかりではなかったことを棚卸ししてみて再確認できました。法人営業以外の職種も経験してきているので、同じようによかったことを落ち着いて整理しておきたいところ。

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