春の私はとにかく黙っていられない。
一年で一番、この時期が元気だ。
ちょうどいろいろな花が咲き始めて、青々と草が伸びはじめて、世界が鮮やかになって、桜も咲いて散って、マイナーな種名も知らないような身元不明の虫がやたらと飛び始める。私も木や虫に近い生き物なのかもしれない。
これから夏の暑さがジリジリと近付いてくると、あっという間に終わる北海道の夏に焦り「何かしなきゃ！」感に襲われて少し落ち着かないのだけど、
これから季節が進んでまだまだ雪が降るまで猶予があるこの時期はもう無敵だ。無効化バリアだ。マリオのスターだ。

ということで、晴れた休日、少し遠くまで足を伸ばしてみる。

澄川駅で降りてまっすぐ、少し遠いが大きな通りまでどっこい歩いていくと登場するビル。
住民がいて普通に暮らしている集合住宅だそうだが、その最上階にあるカフェ
「aile cafe」。

少し高台の土地のそれまたさらにビルの9階ということで非常に見晴らしが良く、夜は夜景を見ながらアルコールを嗜むなんて使い方もできる大人の空間。
店内は壁のほとんどが大きなガラス張りになっていて、そのガラス沿いに座席が置かれているためどの席からでも絶景を楽しめる。
というかそもそも、全てがオシャレなのだ。

店員さんを呼ぶ時は「チーン」や「すいませーん」ではなく卓上ベルを鳴らすところや、
メニュー表が立派な表紙のアルバム冊子であるところや、
セルフサービスの水にレモンが浮いてるところや全て。
散歩も兼ねてスニーカーで来るべきところでは決してなかった。なんか他のお客さんもみんなオシャレで小綺麗なスナイデルのワンピースみたいな感じだし。

インスタで見たこの桜パフェが目当てだった！
てんこ盛りでカラフルでかわいい。

・桜の葉ラングドゥシャ
・メレンゲクッキー
・桜の米粉ロールケーキ×2
・抹茶わらび餅
・白玉
・桜あん
・桜アイス
の下部に
・桜クリーム
・ホワイトチョコフレーク
・抹茶ムース
・白玉
・桜あんジュレ
・桜ゼリー
という、まさにギルティ。パフェの上にロールケーキなんて。白玉がいくつも隠れているなんて。

どうしてもこの一番目立つラングドゥシャから取り掛かることになったが、
しっかり塩抜きされていて塩味はほんのり。ラングドゥシャの生地の甘味とあいまって、塩バニラ風味にも似ている。

米粉ロールケーキは、米粉だけあってふんわりと優しい食感と味わい。お隣の桜あんや桜アイスも付けてゆっくり楽しむ。
抹茶わらび餅はしっかり苦味のある濃いめ抹茶の味。
桜クリームとチョコチップもおいしい。ただの舌休め的な無味なクランチかと思いきや飽きさせない。
桜ジュレとゼリーの層は、ほとんど桜の味を期待してはいなかったのだけど、それまで散々クリームだのあんこだのを堪能して慣らされた舌でもちゃんと桜風味を感じられた。
このゼリーだけで商品化してほしいくらいおいしい。ちょっとチェリーも混ざりぷるぷる。

コーヒーは深煎りを選択。
お恥ずかしながら、コーヒー好きを自覚しつつも知識は全くなく、先日のPOROKI COFFEE（https://note.com/ponchan0119/n/n1dd809af1a97）
さんに訪問してからようやく少し調べはじめたくらい。
けど私は、酸味少なく、できるだけコクがあって苦ければ苦いほど好きなようだ。
セットドリンクでありながらコップの容量がなかなか多めなので、ゆったり楽しむことができる。パフェは溶ける前にさっさと食べ切ってしまうことが多いもんね。
ランチも美味しそうだし、このロケーションはぜひ夜に訪れて夜景とともにアルコールを飲みたくなる。できればスニーカーじゃないときに。

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🚩 札幌市豊平区平岸1条20丁目9-11 Eビルド 9F
地下鉄澄川駅より徒歩12分

🕐営業時間
11:00〜21:00
不定休
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帰りはせっかくなので、腹ごなしに天神山緑地を歩いて南平岸駅まで行こうと思ったら。

ありったけの雪道。やっぱりおしゃれそっちのけでスニーカーでよかった。（言いつつちゃんと登りきりました）