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オー!ファーザーは理想の姿?

次男が大好きな伊坂幸太郎の小説を映画化した「オー!ファーザー」を見た。この一年サブスクを利用しながらとくに下半期は小説の展開の勉強にといろいろな映画をみてきたが、日本のものはほとんどなかった。たいていは最初の5分ぐらいでチェンジ。でもこれは違った。

父親が4人いてそれぞれの役割を果たし、息子を育てていく話で奥さんは最後まででてこないのがよかったとレビューなどにも書かれているが、タイプの違う4人の男性からあんなに思われる女性を演じられる女優さんは思いつかない。

たぶん原作のほうがキャラ設定も細かくてきっと面白いのだとおもう。でも映画としての時間内にまとめるには伏線回収なども含めてベストな感じがして最後までみた。すごく心がほっこりして、たぶん私にとって別の意味でも今年のベスト映画かもしれない。

そんなことを思うのは次男が父親になったからだ。長男が父親になる姿は想像がついた。夫のそっくりさんのような父親になるのはなんとなくわかっていたから。背負いすぎないようにかんばってほしいと心に願いつつ、遠巻きに安心してみていることができた。

一方、次男の人生はなかなか数奇ではないかと思う。

大体、神様にいわれたからと人生の方向転換をしてしまうのは親としても驚きを通り越して愕然とした。家を突然出て行ってしまったのも、1人で留学にいったのも、二次元の嫁を捨てて家庭人となったのもよくある話かもしれない。創世記にも、神様から言われて親をおいて荒野に出て行ったアブラハムは、なんと息子のイサクを燔祭にまでしようとしたですしね。

なんとなく私は、オー!ファーザーにでてくるタイプの違う4人の父親が違うアドバイスをするような人生を一つにまとめてくれるのが神様なのかなと思う。生きていくときにいろいろと迷って親のアドバイスを思い出す、それに従うも従わないも子どもの自由なんだけど、それとは違う回答をだしてくるのが私のしっている神様だから、逆らえない。

とりあえず親として思うのは、息子達が神様に導かれる人生を送ってほしいということかな・・・。


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