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やべぇ仕事を回避する3つのポイント

仕事選びは人生を左右する。

特に結婚で仕事から下りられるチャンスがある女性とは違い、男性は社会に出たら最後、休むことなく働き続けなければならない。22歳で社会に出た男子が65歳まで働く場合、その年数は何と43年だ。社会人生活とは短距離走ではなく長距離走だ。1年を1キロと考えた場合、労働はフルマラソンのようなものである。

社会人生活をマラソンと考えた場合、最もやってはいけないことは立ち止まってしまったり倒れ込んでしまうことだ。疲れてペースダウンする区間があったとしても、止まりさえしなければ周りとの距離が極端に開くことはない。しかし足を止めてしまえば一気に集団の中からおいていかれてしまう。特に日本は職歴の空白を嫌う企業が多い。足を止めてしまった期間が長ければ長いほど、レースに復帰することそのものが困難になっていく。

マラソンであればリタイヤすることが出来るが、社会人レースをリタイヤすれば待っているのは生活保護だ。人は仕事をすることで社会に包摂され、そのことに安心感を得る生き物である。知能が高いと言えども人間も動物であり、社会という群れに受け入れられ守られている感覚は心に大きな安心感を与えてくれる。逆に群れから疎外され孤立している状態には耐えがたい不安を感じてしまう。

生活保護はよほどの病気や障害を抱えている人以外は、短期間に留めて社会人レースへ復帰したほうが人生の幸福度は高くなるはずだ。特に健康な若いうちはリタイヤなど考えずにとにかく足を動かして労働レースを走り続けることに集中すべきである。そして足を止めずに走り続けるために最も大切なこと、それが仕事選びなのである。

生まれた家で将来の仕事が決められていた時代とは違い、令和日本では憲法で職業選択の自由が認められている。自分に合った仕事を見つけることができれば、労働レースをより楽に完走できるのだ。

しかし闇雲に選べば外れのブラック企業を掴んでしまうリスクもある。コロナ禍で社会にとって重要な仕事にも拘わらず休みを取ることも在宅勤務もできないエッセンシャルワーカーの待遇の悪いさが議論にあがっていたが、世の中には”割に合わない仕事”が確実に存在しており、その仕事を現役世代が押し付け合っているのが現状である。

そんな割に合わない仕事を回避するために抑えるべきポイント3つある。それが『稼ぎ』『働きやすさ』『やりがい』である。この3つを意識して事前に職種選びや業界選びをすることで、やべぇ会社に入社することを未然に防ぐことが出来るのだ。

稼ぎとは文字通り年収のことだ。お金は心をまっすぐにするアイロン、というセリフが映画パラサイトであったが、お金を沢山稼げる仕事は多少のストレスを受けてもそれを帳消しにしてくれる。お金は仕事以外の様々なストレスを緩和してくれる力があるからだ。仕事でしんどくても日常生活がそれ以上にハッピーになれれば帳消しにできるのである。年収以外の様々な福利厚生、ローンを組む際の信用など、稼げる大手企業や業界を選ぶことは仕事選び、特に稼ぎが人生の彩りに直結する男性にとっては最も重要と言っても過言ではない要素だろう。やりがいや働きやすさでは飯は食えないし家族は養えない。

働きやすさとは職場の雰囲気、人間関係、労働負荷、通勤時間、リモートワークの有無など、仕事のやりやすさストレスの感じにくさのことだ。労働は40年以上続く長丁場の戦いだ。仕事でかかる負荷、ストレスが大きいといくら稼ぎが良くてやりがいがある仕事でも息切れしてしまう。危険な近道より安全な遠回り、例え年収がそれなりでも安定してお金を稼ぎ続ける、足を止めずに走り続けることこそが社会人生活で最も大切なことだ。いくら短期的に大金を稼いだとしても忙し過ぎて家族を作る暇もなかったり、身体を壊してしまっては何の意味もないのである。

やりがいとは仕事そのものの楽しさ、自分の性格や生活リズムにいかにフィットしているのか、ということである。好きこそものの上手なれ、世の中で楽しく働いている人の多くが己の適性に合った仕事に出会えている人たちである。コミュニケーションが得意な人は営業職、何かを探求するのが好きな人は研究開発、モノづくりが好きな人は職人、センスの良い人はデザイナー食……稼ぎが並みで仕事がそれなりに忙しかったとしても、天職に出会えた人たちは楽しく働くことが出来る。子供の頃に誰しもが思い描いたであろう”好きなことで食べていく”が実践できればこれほど楽しいことはない。

これらの3つの要素のうち、全てを満たした仕事に出会えることが出来れば仕事選びは100点だ。しかし世の中はそう甘くはない。実際のところ1つでも満たせていれば成功と言っていいほど、労働は厳しくしんどいことがほとんんどだ。

ではここからは稼ぎ、働きやすさ、やりがいの3つのうちどれを重視して仕事選びをすべきなのか、どうすれば就職後に後悔せずに済むのかについて具体的に書いていこう。

また併せて仕事選びを頑張ったものの、上手くいかずにしんどくて折れそうになった時に試すべき3つの解決策についても触れていこうと思う。

まず職選びで重視するべきなのは……

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