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夢への第2歩目

【I have a dream.】


2024年も24分の1が終わりかけている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
1年間をざーっくり1日に置き換えてみると、1時間は半月にあたりますね。常夏のケアンズにいるおかげで、もう2024年に入って半年くらい過ぎたような体感温度、でも実際は1月中旬と、人生2回目の「暑い年末年始」にはやっぱりまだ慣れません。なんなら繁忙期で仕事三昧だしね。まあそれは日本にいた時から変わってませんが。

個人的には、二十歳の次の大台、三十路まで1ヶ月を切りました。やっと、というべきか、もう、というべきか。相変わらず迷走したり爆走したりと目的地もよくわからないまま、謎の信念だけを胸に突っ走っていたところ、目に飛び込んできたのが今回の投稿企画。

#かなえたい夢 supported by さわかみ投信

どこぞの海賊王まで間近に迫った麦わら帽子とは違い、自分の夢なんてそんなあなた、私のなんか人様に大声で言いふらすようなたいそうなもんでもありませんで、とぐずぐずしている私の背中を叩くどころか、尻を蹴っ飛ばすかの勢い、ハッシュタグの直球っぷり。しぶとく心に匿っていた思春期真っ盛りの少年の心は、見事に射抜かれてしまったのです。

アラサー女がでかい夢を語って何が悪い!!

我ながらテンション高いね。そんなわけで、新年の抱負と三十代の自分に向けての所信表明を兼ねて、ここに宣誓しておこうかと思い立ち、否、文字どおち立ち上がり、パチパチとキーボードを叩いているわけです。

締切前日に。

本当にこのデッドライン症候群どうにかならんのか私。

【My dream is to make someone's dream self real by teaching English.】

英語で、誰かの夢の自分を現実にする。

ちょっと言葉遊びみたいになっていますが、これが私の夢です。

理由は超絶シンプル。
英語を克服したら、私の世界が日本規模から世界規模になったから。

しんどいことも嫌なことも沢山あったし、もう辞めちゃおうかな〜とか、マジ無理。。。って思うことだって何回もあったけど、別に今だって穴があったら入りたいような「恥ずか死黒歴史」を作っちゃうこともあるけどさ、それでも、やっててよかったな。と思うから。
今英語が克服できなくて、別に100%英語のせいってわけでもないけど、自分に自信が持てないそこのあなたを手伝いたい。これが理由ですね。

エゴ丸出しに変換すると、

私の(今は)大好きな英語のこと、嫌わないであげて!
おもしろ!って思わせるから〜!!!手伝うからぁ〜〜!!
もうちょっとだけ一緒にやってみよ!!!

とまあ、このくらい幼稚です。

changing the lives of Japanese people by English learning.
英語学習で日本人の人生を変える。

シンプルにこういうこともできるんですが、あんまりこの言い方は好きじゃないんです。死ぬほど他人の手垢がついてて、使い古された表現になっちゃうから。「ああ、"またか"」って思われるのは、私にとっては3日仕事以外何にもしたくなくなるくらいには屈辱なのです。みんな言ってるんだもん、「英語で人生が変わった」って。その他有象無象の一人になるのは言葉好きとして許せなかったので、違う言い方をしてみました。

とはいえ、私も「英語で人生が変わった」日本人の一人です。中高と大嫌いだったはずの英語を、気づけば10年も教え、休日に好き好んで英語の雑学本なんかを読み漁り、しまいにはケアンズでのワーホリ生活を「フィールドワーク」と呼んで嬉々として色々な英語の観察を楽しむ、とんだ英語オタクに成長してしまいました。高2の頃、平均点はおろか赤点スレスレだった当時の私が聞いたら、絶対に信じてもらえない世界線です。

(「元英語嫌いが講師歴10年の英語オタクになるまで」は、以下の記事に詳しく書いてあります。学校英語の呪いに苦しんでいる方はご一読ください。何かしらヒントの切れ端くらいはあるかもしれません。)

「英語嫌い」を克服したことで、私が得た感覚がいくつかあります。いや本気出したら数え切れないんですが、その中でも大きなものをここに列挙してみます。

  • 努力したらできるようになった

  • 誰かの「苦手」に寄り添える、でも同時に成長を信じられる

  • 私が勉強したから、今この人達と会話ができている

  • 日本じゃなくても生きていける

  • 私は私でいいんだ

成功体験とか、自己受容とか自己肯定感、自信とか、セーフティネットとか、誤解を恐れずにまとめてしまうと、「生きていけそう」と思えるような体験や、そこで抱いた感情です。私は、こういうの全部英語を通して得ました。

スポーツや社会的地位なんかと比べて、英語は自分との、自分勝手な戦いです。そして、体力は関係ない。勝ち負けもあまりない。そして、日本とはまるで違う、でも意外と同じところもあったりする完全な「他人のものの見方」に触れることもできる。そして国内外に教材が溢れてる。ピンキリだけどね、でもどこぞの言語学者が研究しているブルシャスキー語みたいに、ほぼ先行研究がない、みたいなのと比べたら沢山あるに越したことはない。

だから、英語学習を通して、なりたい自分になれると、私は信じています。

書いてることに既視感を感じて、過去noteを遡ったんですが、2023年4月に公開したこの記事と、言ってること変わってなかった。よかった。これもそもそもは2020年に書いた記事から引っ張ってきてるので、少なくとも3年は同じこと言ってました。我ながらしぶとい。

【The dream has partly come true.】

実を言うと、この夢はすでに少しずつ現実になっているのです。
それが以下の企画、「ケアンズワーホリを1000倍楽しむ合宿」です。

すでにオーストラリアでワーホリ生活を始めている人向けに、発音矯正に特化させた2泊3日の合宿企画を立ち上げました。

発音矯正合宿のお知らせ

座学から実戦まで、寝ても覚めても発音を練習する強化合宿。コンセプトとしては、「本当の修学旅行」です。ただのお泊まりや、友達との遠出を楽しむだけでは、「修学」とは言えません。
これはいわば、発音"学"を"修"める旅行。
修めるためには、知識をノートにとって、練習しただけではダメ。ちゃんと自由行動での"実践"があります。

  • 「私の勉強不足だ……」と必要以上に自分を否定しないためにも大切な、発音の正しい知識

  • 正確な発音を口周りの筋肉に覚えさせるための反復練習

  • メンタル強化に欠かせない体力強化

  • 観光地ならではのお出かけと、そこでの実践演習

  • 夜のご褒美タイム

ケアンズという「外国(非日常)」の中で、生活するだけで精一杯になってしまい、気づけばやろうと思っていた英語学習がおろそかになる日々。
だったら、自分で自分を勉強する環境に叩き込むしかない!

そんな企画にしました。

ありがたいことに、第一回には、ワーホリ仲間の女性が参加してくれました。彼女の貪欲さと、それに比例する成長度合いには目を見張るものがあって、指導していた私すらその熱意に舌を巻くほどでした。本当に下を巻いたのはrの発音だけですが。

彼女が寄せてくれた感想には、私が叶えたいと思っていた姿があったので、引用させてもらいます。

合宿に参加するまで、かな〜り発音には苦手意識がありました。
学生時代ノートに写し続けた謎の発音記号…永遠に言えない「sir」「certainly」…諦めた記憶しかありません。
そして『この発音あっているのかな?通じているのかな』といった不安と、これまでの自分の英語が通じなかった恐怖から、いつも不安で自信0の状態で会話していました。
ですが今回合宿で発音の基礎をしっかり丁寧に教えてもらったこと、間違えても絶対に笑わない、出来るまで手伝ってくれるので安心して発音練習に集中することができました。
ケア千の合宿を終えて私の今の発音はまだ完璧ではないしこれからも練習を続けていかなければいけないです。必要なのは反復練習と実践練習の回数だと思います。
合宿に参加する中でかなり「恥」自体も捨てられたと思うし、覚えた単語、表現、発音を使って、もっと積極的にコミュニケーションをとりたいなあ!と自信がわきました。 ちなみに、フレンドリーな店員さんとおしゃべりしたり広大な自然に生きる動物たちを観察したりとオーストラリアに住んでいることを再度実感する合宿でもありました。

ちはる@ケアンズワーホリ🦥
(@5nrEzUlePG92814)
太字は筆者による

旅行記ならぬ合宿記は以下の記事から読めます。

【What to do to turn my dream into reality】

第一歩は踏み出せたとはいえ、まだまだやりたいことは沢山あります。
今の合宿の規模と頻度では、どんなにがんばっても1年で20人が限度。なぜなら、ワーホリでバイトを掛け持ちしながら、月に1回を目標に開催しているだけだから。
しかも、私の住んでいるシェアハウスでの実施なので、定員も最大で3。

広げていくにはもう少し定員を増やしていく必要があります。
その場合は、ゲストハウスを抑えての開催にグレードアップも検討中です。

私が理想としているのは、初回に参加してくれた彼女のような、目標に真剣な人たちが集まるコミュニティを広げること。新年の抱負を達成できる人は半分にも満たないように、自分との約束を守るって、案外難しいことだと思っています。周りを見て柔軟に動くことができてしまう人は特に。この性質を「意志が弱い」と一蹴することは簡単だけど、それはその人達の自信を喪失させるだけで、彼らを前に進ませる力にはなりません。導く側にとって一番めんどくさい方法が、一番有効だったりする。だから私は、「じゃあどうする?」と問いかけるようにしています。

意志が弱いのはわかった。
じゃあ、どうしたらそれでもやりたいと思っていることが続けられる?

その解決策の一つが、「同じ悩みや、目標を持って、忙しい毎日の中でもがんばっている仲間がいること」かなぁ、と思うのです。

合宿参加者が入居できる、オンラインシェアハウスを作りたい。

これが夢を叶えるために実現したいことの一つです。日常の中で、周りの人みんなが常に志高く仕事と生活の隙を縫って努力をしているわけではない。親戚や会社のしがらみ、家事やらプライベートやら、ちょっと気を抜けば「まあ今の生活も悪くないか…」と流されそうになってしまうことは、あると思います。少なくとも私はそれはそれは頻繁にあります。

そんな時、みんなが何かしらに対してがんばっているオンラインシェアハウスがあって、「合宿に参加した」という共通項があったら。

普段は各々の生活をそれぞれの個室でしているけど、そのシェアハウスのリビングに出てきたら、誰かしらがなりたい自分を叶えるために、英語の勉強に励んでいる。ちょっとやる気がでなくなった時の「ぐずり部屋」もあって、「あーしょーがないやるか〜!だってやらない自分を好きになれないもん!」と開き直れるまではぐずぐずしていいよ、なんて甘さもあっていいかなと思います。

そんな解放区をオンライン上に作ること。
ワーホリから帰っても、ちゃんと「私が好きな、努力ができる私」にかえれる場所を提供すること。
そこに集まる人みんなで、それぞれのdream selfに向けて応援しあっていくこと。

そんな「上昇志向だけど意志薄弱さんの溜まり場」を構築することが、次なる目標です。

【I live with my dream.】

ここからはあとがきの位置付けなので、ちょっと自分語りになるかもしれません。

過去の記事でもお話ししたのですが、私にとって英語は、「腐れ縁の幼馴染」です。望むと望まざるとに関わらず一定の期間付き合わなきゃいけなくて、一回腹を据えて向き合ってみたら案外いいやつで、調子に乗ってのめり込んだらまた突き放されて、と、まさに腐れ縁。今や私の人生に切っても切れない存在になってしまいました。流石にもう英語大好きと認めていますが、それでもやっぱりわからない時は離れたくもなるし、楽しいことばっかでもありません。

それでも、英語学んで、英語を通して英語圏の文化や思想を取り入れたことで、私はかなり自由に振る舞えるようになりました。

二章の見出しに使ったsomeone's dream selfは、"より英語っぽく"表現するなら、who they want to be かな。でもこの表現は、個人的に「他の誰かになる」イメージもちょっとあるので、ここはwho they're meant to beもいいかもしれません。このフレーズには、The Greatest ShowmanのThis is meの歌詞のイメージが色濃くついています。

別にね、日本語でこういう歌詞がないわけじゃないと思うんですけど、外国語だからというか、異物だからこそそれを自分の中に受け入れられる、みたいな感覚がいつもある感じがします。日本語で聞かされても、日本の文化とか価値観にそぐわなくてどうにもしっくりこないんだけど、英語で聞くとストンと納得できる、みたいな。Live who you are. とか、この歌詞のI am who I'm meant to be.とか。

I am brave, I am bruised
I am who I'm meant to be, this is me

This is me

これが私だもん。っていう、私が日本語で選ぶなら、「明らめ」って言葉になるんでしょう。私は何をどうやってもあの子にはなれないし、傷は傷のまま、それでも私として生きるよ、みたいなのって、私は私でしかないことが「明らかになる」、言い換えれば一つの諦めだと思うから。日本人で選ぶならやっぱり金子みすゞさんですね。わたしと小鳥とすずと。部屋とワイシャツと私ではなく。古いか。

私の中にずっとあった、「いい子でいなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」「ひとりでぜんぶ上手にやらなきゃ」みたいな完璧主義を、英語はぶち壊してくれました。

完璧な英語なんてないし
どんなに勉強したって知らないことはいくらでもあるし
あなたはあなたでいいんだよ

この辺は、たまたま私が変わるのにタイミングの合ったツールが英語だっただけ、とも思ってはいます。
でも、せっかく私が手に入れたのが英語だったから、そして日本は今のところ引き続き「英語勉強しろ〜」と、英語コンプレックス持ちを増やし続けているから、じゃあなんとかしよか!と腕捲りをしてみました。なんせ高2の時点でThis is a pen.のaが何なのかよくわかってなかった人間だからね。下手したら英語への「なんでやねん!」は誰よりも強く持ってるかもしれません。

英語大嫌いだった頃の私からしたら、英語圏でローカルのお店で働くなんて、それこそ「夢のまた夢のまた夢」くらいだったでしょう。いや、そもそも夢にも思わないかな。ああ、ついでにシェアメイトが毎晩ご飯作ってくれるとかいう私得でしかない状況もなんなら今でも夢なんじゃないかと疑ってます。いつもありがとうね。

そんな、昔の私にとっては夢のような暮らしをしている現在、私はまたさらに大きな夢を抱いてしまっているわけで。露ほども思いつかなかったアラサーになってるわけだから、今描けてる夢が叶わないはずないよね。

まだ動画は載せてませんが、ケアンズとワーホリのリアルをお見せするyoutubeチャンネルも始めます。名付けて、
「ケアンズを千倍楽しむチャンネル」
安直!よろしければチャンネル登録をして楽しみにお待ちください。

ということで、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

来年の今頃これを読み返すのが楽しみです。
それではまたどこかで。

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