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ずっと聴きそびれていたことを聞いてみた〜別れ際の素朴な疑問〜

【Preface】

Hi mate, how's your day going so far?

うどん屋の中休みにお送りしています、なんちゃって言語学のフィールドワーク備忘録。久々にこのシリーズ名を全部打ちましたが、長いね。でもどの要素も外せないので、まあいいでしょう。でも略称募集中です。

そんなことを言って(書いて)いたら、仕込み中の店主ご夫婦が、炊き込みご飯のおこげを分けてくれました。焦がし醤油の効いたおこげ、絶品です。なんならこの部分が一番旨いまである。今日は調子に乗って同僚と1.5玉ずつうどんを食べたというのに、手が止まりません。お腹空いてる時ならこの炊き込みご飯おこげをおかずに白飯が食べたい人生だった。何言ってんだ。

I wish I would eat this scorched rice flavoured by burnt soy source as a side dish with steamed white rice.

無理やり英語にするならこんな感じなんでしょうか。絶対に使わないはずの英文シリーズですね。そう考えると食レポって難しいな。

しょーもないことばかり言ってないで、本題に入ります。
今日はずっと気になっていたことを思い切って聞いてみた、の回です。

【See Ya 〜〜〜 See Ya!】

これはですね、実はかなり前からもんやりしていたことでして。ぼんやり、でもなく、もやもや、でもなく、「もんやり」なのです。

レンタカー屋さんや他の英語母語話者の同僚が時々言うんです。この見出しのように。で、〜〜〜の部分に入ってる言葉がいつまで経っても聞き取れないんですね。See yaの後に、ちょっと考えてから〜〜〜see ya!って続く時もあって。文脈的には間違いなくSee you next timeの亜種なんです。「シフトがかぶるから会うことにはなるけどそれがいつか明確じゃない」って時にたまに言うんですよ。ちなみに、yaはyouの短いカジュアルなバージョンです。決まり文句系の時に出てきがち。

ここからは自分での分析と推測です。

1回目のsee ya の後に続いてる音はおそらくwhenなのですが、そのあともちょっとなんか言ってるの。文法的には主語だろうから、I(私)なんだよなぁ、と思ってるんですが、see ya when I see ya…これよりはもうちょっと長い気がするんですよね、真ん中。だってオージーなんでもめっちゃ短くするんだもん。だから、See ya when I 〇〇 see ya!って、なんか入ってる気がするぅ…でもわからぬ……ぐぬ…と唸ってたわけです。

で、かつシフトが終わって帰り際に言いながらオフィスを出ていくもんだから、その場で「ねえ今なんて言ったの?」とも聴きづらくて。
「またね〜」ってニュアンスの別れの挨拶だったことまでわかってて、でも単語までは明確じゃなかったからってわざわざ呼び止めるまでもないしなぁ、と思っちゃって、タイミングを逃し続けていたのです。

でもやっぱり好奇心には勝てず、休憩中に聞いてみることにしました。

【how I asked the question?】

英語でなんて聞いたかも覚えてる限り原文で書き起こしてみますね。

Can I have a question now? Just out of curiosity,  you sometimes say "See ya something see ya" when you leave the office. I think it should mean "see you next time" but I can't catch exactly what you say between "see ya". What did you say actually?

今ちょっと聞いてもいい?単なる興味本位なんだけど、時々「see ya なんとかなんとか see ya」って帰り際に言うじゃん。それが「またね」的なニュアンスなのはわかるんだけど、see yaの間でなんて言ってるのかがちゃんと聞き取れないんだよね。実際なんて言ってたの?

こんな感じ。別にわかんなくたって意思の疎通に問題はなかったのですが、なんちゃってとはいえ、いち言語学徒として、自分の身の回りで繰り返し聞こえるフレーズがわからないままなのは許されないかな、と。誰にって、他でもない自分にですよなに言ってるんですか。
ありがたいことに、レンタカー屋の同僚たちはぼちぼち私が英語好きなことをわかってくれているので、こういうしょーもない質問にも面白がって付き合ってくれます。

そして長年、もとい長月に渡る疑問がついに解けました!

【I Was Right After All!】

「またなんかこの子はよくわからんところにひっかかってんな……」と困りにやり顔をした同僚が言うことには。

See ya when I see ya.

いや私全部聞き取れてたんかーい!!

なんでもうちょっと長い気がしていたかは、本人に発音してもらったことでわかりました。
このフレーズの時のIね、長めに発音してるの。
無理やりかなにすると、

スィーやぁウェなぁいスィーや

みたいな。when I をいつもウェナイと短く発音するパターンばっかりに慣れちゃってたせいで、音が長くなっただけで反応できなかったんですね。かつ、この同僚の英語は全くもって日本語耳の柑橘、油断も隙もありゃしません。これは推測ですが、おそらくIを長めに言った方が語呂がいいというか、長さ的にしっくり来るんだと思います。

歌うケアンズ英語。yeahとか、nahとか、なんならCairnsすら、rの発音とかを舌の位置というより、音程で表現することがあるんですよね。

最後には、まあカジュアルな会話で使うだけで、ちゃんとした英語じゃないと思うけどね、と頭をポリポリかきながら言うテンションで付け足してくれる同僚。わかってらっしゃる。でも私が知りたいのはそういう「母語話者が無意識に日常生活で使ってる表現」なんだ。ありがとう。初出勤日に退勤するまでずっと君の名前間違えて呼び続けててごめんな。

【Postscript】

てことで、数ヶ月もんやりしてたものがちゃんとわかったよ、「イマサラ!?」と思われる恥をも偲んで尋ねて偉かったね私、スッキリしたね、同僚が優しくてよかったね、と言う話でした。

ちなみに今回のSee ya when I see ya.を見て、これを思い出さずにはいられませんでした。

It is what it is.

そっくりだよね。文構造的には全然違うんだけど。
どう違うかが知りたい方がここまで読んでくれて、かつ知りたい!解説記事だせ!とコメントくれるくらいの温度高めな方がいたら、文法解説記事も書きます。

普段の柑橘ってほんとにこんなテンションで喋ってんの?と疑問に思った方は、ぜひYouTubeで動いてる柑橘をお楽しみください。友人たちからは、「記事読んでてもいつものゆずの声で再生される」と定評があります。

てな訳で最後に番宣もぶっ込みましたが、今日もみんな一日良く生きました。

May everyone become stronger.
See ya when I see ya!

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