ポンコツエンジニア

生産技術者として、ふんばってます。 なお、このアカウントを見ても、生産技術者としてのス…

ポンコツエンジニア

生産技術者として、ふんばってます。 なお、このアカウントを見ても、生産技術者としてのスキルアップは望めません。

マガジン

  • うろ覚え書評

    気に入った本を、うろ覚えで語る不真面目な書評です。大上段に構えてますが、データの確認といった面倒な作業は一切しない放言書評でもあります。更新は完全不定期。放言なので当然無料。

  • 由無しごと

    単体で記事にするほどではない事をまとめたシリーズです。1記事=複数テーマという体裁で書いてます。ストックが溜まったら書くので完全不定期。 「心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」

最近の記事

うろ覚え書評第15回『「叱らない」が子どもを苦しめる』薮下遊/高坂康雅 著

テーマ:新たな毒親の誕生? 非常に賛否が分かれる本だと思う。 スクールカウンセラーの著者は、不登校児のカウンセリングを行う中で、かつては有効だった「無理に登校させずに休ませる」では、不登校が再発したりと、状況が良くなりにくくなっている事に気づく。 現代的な不登校の背景には、「思い通りにならない状態への耐性の無さ」があると筆者は見立てる。 「思い通りにならない状態への耐性」が低い児童を生み出しているのは、「叱らない育児」に代表されるような、「子どもを不快にさせない」「世

    • 「セルフ・ブラック」は間違っちゃないけど

      セルフ・ブラックなる言葉を聞いた 正直、紹介した記事で言われていることは、知識産業に従事している人なら、当然の態度かな・・・とは思う。 別に24時間365日、仕事の事だけを考えろとは思わない。 しかしだ、例えば生産技術なら、業者とのやり取りも多いだろう。その時に、電気の知識も、機械の知識も、情報関連の知識も、何にもなければ、どうやって業者と話すんだ? そう考えると、仕事上必要な知識は、休日をつかって勉強するというのは大切な事だと思う。 皆言わないだけで、必要だと思う

      • ダブルスタンダードへの怒りは、世界を緩慢に殺すかも

        ダブルスタンダードは確かに嫌な物だ。 立派な事を言っている人や組織が、実際の行動においては、ダブルスタンダードだったら、恣意的だとか偽善だと批判したくなる気持ちはよくわかる。 しかし、ぼんやりと思うのは、ダブルスタンダードは、運動や思想に力を与えているのではないかということだ。 いやむしろ、力を持つ運動や思想というのは、ダブルどころか、トリプル・クアトロスタンダードくらいなのではないだろうか? 思想や運動が支持を集めるには、多くの人に「これは自分のことを言っている」「

        • 権威と化す科学?

          最近ふとしたことで、「生物学右派」なる言葉があると知った。 この記事の感想に、「こんなものは生物学右派の古臭い思想で、文春は何を考えてるんだ」というのを見たのだ。 無料部分だけ読んでみたが、私にはそんな変な事を言っているようには見えなかった。(タイトルは煽り要素満載だが) 要するに、精子と卵子という物質レベルでは、2つの性しかない。(記事中には書かれてないので想像だが、精子の性質を持つ卵子や、精子から卵子に変化するということが発見されてないからだろう) しかし、2つの

        うろ覚え書評第15回『「叱らない」が子どもを苦しめる』薮下遊/高坂康雅 著

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        • うろ覚え書評
          15本
        • 由無しごと
          8本

        記事

          うろ覚え書評第14回 中島岳志 「アジア主義 西郷隆盛から石原莞爾へ」

          テーマ:アジア主義は復活するか? この本を読んだ理由は、このnoteに書いた 色々な事を思った本だが、それらはまとめて「感想」に書いてある。 気になったところをまとめたため、分量が多くなってしまった 第1章 【竹内好によるアジア主義の3分類】 1:政略としてのアジア主義=政府主流派・地政学的思想 (資源確保や対ロ政策) 2:抵抗としてのアジア主義=玄洋社・封建制や列強の植民政策に苦しめられている民衆への連帯 3:思想としてのアジア主義=岡倉天心・近代の超克・不二一

          うろ覚え書評第14回 中島岳志 「アジア主義 西郷隆盛から石原莞爾へ」

          「気持ち」には「気持ち」で応えるしかないのでは

          出版禁止騒動を見て、思った事 これは、私が昔から言っている、「人々は庇護を求めるようになっており、自由は野蛮な物として敬遠されるようになっている」 「自由を擁護する人は、自由のために闘う事を求めるが、その闘争は不平等な物だと思う人」が増えているということの始まりなのだろう。 一部自由派のアカウントは、「出版禁止に賛成した出版人、てめぇらの名前と発言、記憶したからな」と言っていた。 僕はその発言に「最終的には俺達自由派が勝利して、貴様らは戦犯として裁かれる側だ」という臭い

          「気持ち」には「気持ち」で応えるしかないのでは

          2024年は、私個人としては、何かしら好転する年にしたい。そして、市井に住むあらゆる人への敬意がある世の中になってほしい

          明けましておめでとうございます。今年も気が向いたら駄文を書いてきます。 まずは自分語りから始めましょう。 まあ、2023年は私にとって、散々なシーズンでした。 何回も休職寸前まで追い込まれ、仕事における信頼の貯金を使い切ったような気がします。 生産技術も7年続けてきましたが、正直辞めたいなと思いつつも、辞める気力が無いです。このまま流されるようにキャリアを無駄に積むのか?という気が強いです。 プライベートはさっぱりです。ちょっと寂しくなってきました。 健康診断でも

          2024年は、私個人としては、何かしら好転する年にしたい。そして、市井に住むあらゆる人への敬意がある世の中になってほしい

          仕事行きたくなくて吐きそうなので由無しごと6

          毒親を告発した我々は、「毒子」を告発するようになるのだろうか? 2010年代後半の毒親ブームについて、ふと思った。 あのブームは、「家族」が聖域ではなくなった事が背景にあるのだろう。 だとしたら、毒親という言葉に慣れた我々が老人になった時に、「毒子」ブームがおきるのだろうか? いや、それはいわゆる勘当ではないかとも思うが、恐らく勘当とは違う様相を呈すると思う。 例えば「勘当」は発信する物ではないが、「毒子からの卒業」は発信されるのではないか。 かつては公の場では語

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          真の自己責任の時代

          これを見て思った事。 日本にも、真の自己責任の時代がやってきたのだ。 誰もあなたを導かない・強制しない・価値観を押し付けて説教しない だけれども、上の記事でイチローも言っているが、堕ちようと思えばどこまでも堕ちれるのだ。 そして堕ち切ったあなたがそ苦しんでいても「それでいいんだよ」とか「あんたも十分に頑張っているよ」とかの優しい言葉を言ってくれる人はいっぱいいるかもだけど、あなたを導き引っ張ってくれる人はいないのではないか よく、「大人の一番大変な所は、怒ってくれる

          真の自己責任の時代

          アジア主義の勉強がしたい

          そろそろ冬期休暇に読む本を考えようと思っている。 そして今年はアジア主義の勉強をしたいと思っているのだ。 なぜなら、インターネットにより西洋近代への幻滅?の様なものが広がっていると思う。 ちょっとネットをあされば山のように出てくる反ポリコレ動画。たいていは「アメリカの映画やゲームは、ポリコレの性で駄作ばかりだ!」みたいな動画だ。 梅宮アンナが、荒廃したカルフォルニアにショックを受けていた記事も、そうだろう。 左派ならば、軍事問題で、日本が西洋の後追いをしているのが不

          アジア主義の勉強がしたい

          「ほどほどに仕事をしよう」←それができたら苦労しないわ

          最近はまた、元気になってきたような気がする。 結局、相変わらず生産技術職のままだ。 で、元気になると、やるべき仕事が鬼のように増えていく。 自分でもブレーキをかけなきゃヤバイと思っているのだが、またアクセル全開で仕事をしている。 最近気づいたのだが、120%で仕事をして、やりたい改善案がバンバン出てくる時と、全く何にもできなくて隅っこで震えている時が交互にやってきている。 振り返ってみれば、入社以来ずっとそうだった。会社に来たけど何にもできず、工場中を歩き回っていた

          「ほどほどに仕事をしよう」←それができたら苦労しないわ

          ただただ暗いな、この記事

          なので有料にしようと思う。

          有料
          500

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          優しげに見えてマッチョイズム

          またメンタルがいかれ(5年ぶり2回目)、上司に訴えて、社内ニート中だ。 人生初の睡眠薬のお世話になっているが、面白いほど効いて思わず笑ってしまう。 とりあえず治療しながら通勤しているが、まあ休職も考えている どうなるかは流れに身を任せる。 ポンコツエンジニアからポンコツ元エンジニアにアカウント名を変える事も考えておこう さて、不安なのだが、気合の入った言葉を受け入れるほど気力が無い時、僕は占いサイトを使う癖が学生時代からある。 まあ、無料のサイトを何件か回って、都

          優しげに見えてマッチョイズム

          うろ覚え書評第13回 10代が考えるウクライナ戦争 岩波ジュニア新書編集部編

          テーマ:特になし ウクライナ戦争開戦から7~8カ月後に、5つの高校で行われた座談会をまとめた本だ。 この様な座談会をやる高校なので、高偏差値の高校なのは間違いない(渋渋や玉川聖学院が参加している)。また東京の高校が3/5とバランスも悪い。 しかし、今の10代(といっても上澄みだが)が、この戦争をどう見ているのかをのぞいてみたく買ってみた。 結論としては、非常に興味深かった。 いくつか共通して出てくる話題があり、それらについてだらだらと述べていこうと思う。 「国際」

          うろ覚え書評第13回 10代が考えるウクライナ戦争 岩波ジュニア新書編集部編

          エアロバイクをこぎながら、由無しごと5

          忘却される平成 よく「日本は昭和が蔓延っていて~」と聞くが、ちょっと落ち着いて考えれば、「昭和のおじさん」は、実は平成時代を生きた人なわけだ。 「日本は昭和が蔓延っていて~」という文は現代日本を批判するときに使うが、平成は31年もあったのだから、令和日本の形は平成に作られたのだ。 なのに、なぜか平成が批判されることはなく、昭和の延長として平成が認識されている。 平成初期生まれとしては、極めて不思議だが、平成とは大正のような時代なのかもしれない 広場への欲望? 最

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          中国の就職難は、「梯子を外された世代」を生み出すか?

          最近、中国の不動産問題や若者の就職難が、マスメディアでも取り上げられるようになっている。 私は、中国は過酷なゼロコロナ政策により、経済が失速しており、それが若者の雇用問題という形で、中国共産党の支配に影響を与えかねないと妄想したことがある。 しかし、今日はもっと広い目で世界を見てみようと思う。 少し前から私は、下記の様な式が成り立つのではないかと考えてる。 ロシアの冷戦終結時の世代≒日本の氷河期世代≒アメリカのミレニアル世代≒中国の今の世代? 私は、これらの世代は「

          中国の就職難は、「梯子を外された世代」を生み出すか?