語録に学ぶ1|吉田松陰
親思う心にまさる親心
今日のおとづれ何と聞くらん
吉田松蔭が残した一句です。
私の父親はすでに10年前に他界。シアトルから5年前に帰国し、2年前に母親を妹から引き取り、先月無事母親の卒寿の祝いをしました。
年相応の痴呆も始まり、一緒に暮らしていると耳の遠い母親に辛くあたる自分がいます。人は生まれて老いて亡くなるときには再び子供に還るのだろうと母親を観ながら上手に歳を取る難しさを感じるこの頃です。
自分の子供が出来て、人の親になって初めて親の大変さや有り難みが判るのは本当です。しかし、松蔭はその気持ちは親心には到底およばない、今日の自分があるのは誰のお陰か?と問いかけています。
TVゲームやスマホのデジタル機器が家族の絆に悪影響をもたらしている一面は否めません。電車やレストランで見かける家族がそれぞれスマホを操作し、会話していない光景にはゾッとします。食卓囲んだり、一緒の外出は大切なコミュニケーションの機会です。
社会の基本単位である「家族の在り方」を今一度考えてみましょう。毎朝夕の挨拶。離れて生活していれば、照れくさくてもTV電話で元気な姿をみせましょう。
今日のおとづれ何と聞くらん
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