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BaaS - Bank as a Service

BaaSという言葉は、SaaS - Software as a Serviceから捩った言葉でデジタル社会への移行する過程で、銀行サービスがどうなるかを示唆しています。

その銀行サービスについては、日本の銀行の現状に不安や憤りを感じている人々は多いのではないでしょうか?

私の一番の不満が、なぜ今でも午後3時に店頭は閉店するのか?それは銀行法施行規則の第16条において、「銀行の営業時間は、午前九時から午後三時までとする。」と定めているからのようです。この法令は絶対ではなく、銀行によっては夕方五時まで営業しているところもあるようです。なのに平成30年を経ても顧客を向いた銀行業務が改善されないのが不可解です。

それに増して、最近は昼食時間帯の12:00-13:00の間、店舗閉店するところもあります。民間で働いてる我々からしたら就業時間でないランチタイムに店頭に行ったりして済ませたい選択肢まで無くなってきました。そこには預金者や融資を受けたい人、送金したい人など顧客満足度を考慮した経営陣の姿勢が全く伝わってきません。

(参照)

全てが現金決済であった昭和の時代、その日の入出金を一円単位まで合わせるのに算盤や電卓を弾く業務は、大変だったでしょう。

でも今はどうでしょうか?

カード決済もあり、それらはコンピュータ処理で全て入出金管理ができているはずです。

米国では?

当然州によっても違うので一概に言えませんが、シアトルに住んでいた頃、銀行の営業時間は午前九時から午後五時までで、当然ランチタイムも開いています。ドライブスルーは、朝八時台で開いていた記憶があります。当然ATMは、24時間サービス。

もう一つ驚いたのが、日本の銀行は小切手を取り扱わなくなったということです。米国から小切手が送られてきて、日本の銀行口座に入金しようとしたら、取り扱いを止めたということでした。それはメガバンク含めて日本の銀行は全てだそうです。その理由(指導?)は、マネーロンダリングを防ぐ?

いやいやマネーロンダリングするようなずる賢いひとは、足がつく小切手決済はしないでしょう。

一方、米国の銀行は小切手入金がスマホで出来ます。つまり、小切手を窓口に持っていく必要はありません。銀行のスマホアプリで小切手の表裏を写真撮影して終了です。マネーロンダリングが問題ならそんなサービスを米国の銀行がまだしているでしょうか?

金融業も国境がないグローバル化は、オンライン決済含めてデジタル決済で益々進むでしょう。今のような銀行業務やサービスの在り方で、日本の銀行は競争に勝てるのかと不安を覚えます。

国民の生活基盤である金融プラットフォームが、外資に牛耳られるのは国が滅びるといっても過言でないでしょう。政治的に法律である程度守ることはできますが、だからといって国民に不自由を強いてよいということにはなりません。

日本にいると当たり前が、世界基準ではおかしいと感じることも多々ありますが、何もかもグローバル化を進めるのが決していいとは思いません。日本にしか通用しないことがあってこそ独立国家であり、政治経済や教育システムなどにおいても日本特有があることは不可欠だと思います。そうして初めて固有文化の継承できると言えます。

でもビジネスに関しては、顧客不在の企業側の論理で強いる我儘があってはならないと小切手入金事件で思ったことでした。



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